Kill.Die.Learn.Repeat.(倒せ。倒されろ。学べ。繰り返せ。)
概要
Dead Cellsとは、フランスのMotion TwinとEvil Enpireが開発し2018年にリリースしたローグヴァニアゲーム。リリース5年目に突入した2022年現在も積極的なアップデートが繰り返されている。
本作のジャンル「ローグヴァニア」は、「プレイするたびに全てが変わるダンジョンを探索し、一度でも死んだら始めからやり直しのローグライク」と、「メトロイド・悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)等の、アイテムを駆使してステージを攻略する横スクロールアクションの総称メトロイドヴァニア」、それらを合体させた呼称とされている。
ゲームの流れ
プレイヤーが操作する主人公は、死体に寄生して肉体を操るスライムのような生命体であり、ゲームを開始するたびに、
「死体に寄生してスタート→目的地まで冒険→ゴールあるいは道中で死亡→新しい死体に寄生」
これらのループを繰り返す。
倒されてもすぐに新しく挑戦できるゲームスピードが、本作の最大のウリである。
死んだら終わり?大丈夫。主人公は不死身だ。
舞台である"島"は、冒険するたびにその構造をがらりと変え、前のステージへは後戻りは出来ない片道である。プレイした最初こそ一本道だが、一部のボス・中ボスの討伐で手に入る「ルーン」を獲得すれば、それまでのステージとは分岐したルートに進行できるようになる。
また、敵を倒しセルというアイテムを集めることで新たな装備や能力を開放していくことができる。何度も死にながらより快適な探索環境を構築し、より壮絶な地獄に挑むのだ。
キャラクター
The Beheaded
本作の主人公であり、首を刎ねられた罪人に乗り移ったスライムの仮の名前。
ゲーム本編では首から黒いもやに小さな光が灯された不気味な外見、PVでは紫の炎に一つ目というデフォルメされた見た目となっている。
言葉こそ話せないものの、暴力的かつ残虐非道。そして公式PVで愉快に死にまくる。
Tutorial Knight
プレイヤーが最初に出会う人間の女騎士。この島に関する事情を多少知っているようだが・・・。
The Collector
「セル」と呼ばれる物質を回収する謎の人物。
道中で入手する「セル」を提供する事で、武器・スキル等の様々な要素をアンロックしてくれる。
Guilian
死体を回収している小鬼。様々な効果を生み出す「変異」をプレイヤーに施す。
オドオドとした言葉遣いをする。
The Blacksmith
鍛冶屋。「セル」を投じる事で、道中のアイテムの品質を強くしてくれる。
The Blacksmith's Apprentice
Guilianと同じく小鬼。既存のアイテムの付与効果を変更してくれる。
Merchant
島のあちこちで商売を営む鬼の商人。3体おり、それぞれ武器・スキル・料理を担当。
嫌いなものは冷やかし。
The Tailor
巨大なハサミを得物とする人間のような人物。プレイヤーの見た目を変更する。
The Scribe
スタート地点にいる謎の書記。プレイヤーのこれまでの統計情報を記録する。
彼が発するその言葉はひたすらに冷たい。
Swarm
癒しの存在である。
DLC
- Rise of the Giant ……2019年3月追加の最初の大型DLC(無料)。マップ「洞穴」などが追加。
- The Bad Seed ……2020年2月追加の大型DLC(有料)。マップ「古びた樹木園」などが追加。
- Fatal Falls ……2021年1月追加の大型DLC(有料)。マップ「崩壊した神殿」などが追加。
- The Queen and the Sea ……2022年1月追加の大型DLC(有料)。マップ「灯台」ボス「女王」などが追加。
- Return to Castlevania ……2023年3月追加の大型DLC(有料)。なんとその名の通り本家たる悪魔城ドラキュラとのコラボコンテンツ。マップ「悪魔城」ボス「ドラキュラ伯爵」などが追加。
この他にもマップ追加などを伴った無料アップデートが繰り返されており、装備やスキンの追加などの形で他インディーズゲームとのコラボも積極的に行っている。
アップデートで追加されていった「カスタム」や「アシストモード」で難易度調整もある程度までならペナルティ無しで行えるようになっているため、アクションゲームに慣れない諸氏でも快適かつ爽快なプレイが楽しめる(もちろん、それらを切れば歯応えを求めるドMな探索者も大満足の難易度になる)。