概要
FW17は、イギリスのレーシングチーム「ウィリアムズ」とフランスの「ルノー」がタッグを組んだ1995年のF1マシン。前年の第3戦サンマリノGPで起こったアイルトン・セナらの事故死によるレギュレーション変更に対応したマシン。ルノー製V10エンジンは排気量が3,000ccに縮小された。
空力面では、先代のFW16とは逆のシャープなハイノーズ導入が大きな変更点で、ライバルのベネトンのものを真似た2点吊り下げ式のフロントウイングを採用。
リアサスペンションはFW17には前年のFW16と継続でドライブシャフトを覆う翼状アッパーアームが継続して装着されたが、空力上の効果が見込めた反面神経質な挙動の原因ともなっていたため後述のとうりシーズン後半には変更された。
シーズン中の改修とその結果
シーズン後半に挽回を図るため、改良型であるFW17Bが第13戦ポルトガルGPからデビューした。もっとも大きな変更点はリヤサスペンションが変更された点である。改修前のFW17のリヤサスペンションは支持アームの配置が特異なためにセッティングが難しく、神経質なマシンだった。そこで、ごく一般的な、アッパーアームとドライブシャフトが別体式のものに換装された。また、エンジンもよりパワフルな新型エンジンが搭載された。しかしチーム戦略の差にドライバーのミスや駆動系の信頼性の低さなどが重なり、ライバルのベネトンにダブルタイトルを奪われる結果となった。
関連タグ
デビット・クルサード デイモン・ヒル ウィリアムズF1 ルノー F1
前期型 FW16
後継機 FW18