カタログスペック
全長 | 43.63m |
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本体重量 | 69.24t |
全備重量 | 182.50t |
ジェネレーター総出力 | 12,250kW |
ジェネレーター総出力(本体) | 7,180kW |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット |
スラスター総推力 | 1182,000kg |
概要
宇宙世紀の主力兵器であるモビルスーツ全般の欠点として、航続距離の短さが挙げられる。これを補うべくグリプス戦役期のMSには、全身に搭載されたスラスターを単一方向に揃える事で、効率的に推進力を得る巡行形態への変形機構を持たせる設計が積極的に採用された。
Sガンダムは三機の小型・中型航宙戦闘機形態への分離・変形機構を有しているが、より長距離に存在する拠点侵攻を目的としたモビルアーマー・Gクルーザーへの変形は、八基のパーツを換装して初めて可能になる(この反面、分離機構がロックされるため、完全に運用戦術が変化する)。すなわち、この巡航形態であるGクルーザーを求めて装備換装が行われるわけであり、そこから変形できるEx-Sガンダムはあくまで副次的なものである。
Ex-Sガンダムの「Extraordinary」という言葉は、「臨時の」(MS形態がメインではない、という意味)「風変わりな」(コンセプトの斬新さへの自負)「異常な」(尋常でないパーツ数になった本機への揶揄)など、多くの意味が込められた名前なのである。
Gクルーザー・モードでは、推力を発するスラスターのベクトルが単一方向に集中するため加速力・航続距離は非常に強大で、月面降下~再離脱を可能とする他、スペック的には自力での大気圏脱出も可能である。またMS時には各々が異なる射角を有する背部ビームカノン四門と大腿部ビームカノン二門、更にビームスマートガンが同一射軸に揃うため、高い攻撃力を発揮する。
更に胸部バイタル・ブロックの増加装甲は、コクピット周辺に瞬間的にIフィールド・ビームバリアを展開する機能を備えているため、万が一、ビームによる砲撃が直撃した場合においても、パイロット(及びALICE)は保護する事が可能となっている。
なお、重力下での空力的な飛行能力は低く(スラスター推力で短距離を強引に飛翔させる事は可能)、大気圏内運用のための軽量バックパックおよび、主翼に相当する部分をより大型にしたリアスカートといったオプション群が、別途存在するという文献もある。
ちなみに、変形機構は非常に複雑でパーツ数も非常に多いため、非常に絵師泣かせなモードでもある。