概要
第二次世界大戦後、ドイツ製銃の優秀さにせっかく得た軍契約を奪われる事に危機感を覚えたベレッタ社が新製品として採用されていたM1915にワルサーPPを混ぜて再設計して小型化した物。
イタリア軍には無事、1934年に採用された。翌年には32ACP弾仕様のバリエーションであるM1935を開発しこちらも採用されている。
民間を含めてベストセラーとなり、非常に優秀な設計で多くのベレッタ製品の原型となった。
マハトマ・ガンジー暗殺に使用された事で有名。
長所
- 小型で取り回しのよい銃だった。
- 単純設計によりメンテナンスが簡単でジャムなどが少ない。
- 非常に信頼性の高い給弾・排莢サイクル。
短所
- 初速が240m/sのためにあまり軍用銃としては威力が少なかった。
- 手動セフティは、もともとレバーの位置が悪い上、切り替えの時には大きく回転させる必要があったので、操作性が良くなかった。
性能
全長 | 149mm |
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銃身長 | 87mm |
重量 | 660g |
装弾数 | 7+1 |
仕様弾薬 | .380ACP弾(9×17mm) |
口径 | 38口径 |
有効射程 | 25m |