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概要

M12

本形式は「プレス加工等によって大量生産が容易に行える形状であること」を前提として設計されており、UZI等と同じくL型ボルトを用いて機関部長を短縮した構造を持つ。作動方式は、オープンボルトのシンプルブローバック方式を採用し、セミ・フルオートの切り替え機能を有する。

弾倉は、20、30、40連発の計三種類の箱型弾倉が供給されており、9mmパラベラム弾を使用するタイプのみが製造された。

引き金を固定するマニュアルセイフティ、後部グリップの引き金下部に存在する引き金とボルトを固定するグリップセイフティ、射手から見て銃口の左側に配置されたコッキングハンドルに装着されたボルト前進防止式セイフティの三重の安全装置を備えている。

採用状況

1961年にイタリア政府が制式採用し、イタリア軍や国家憲兵「カラビニエリ」などに配備された他、南米やアフリカのいくつかの国やフランスでも採用され、ブラジルとインドネシアではライセンス生産も行われた。

ベレッタ社では生産が終了しており、カラビニエリは後継として「PMX」を発注している。

基本データ

全長418/645m
銃身長200mm
重量3480g
口径9mm
装弾数20/30/40発

派生型

M12S

M12の改良型で、1978年に再設計された。12S型は32発装填可能な箱型弾倉を使用し、セミオート・フルオートの切り替え機能を有する。大きな改良点としては、従来型ではマニュアルセイフティとセミ・フル切り替えセレクターが別々になっていたのに対し、M12SではUZIMP5などと同様に兼用となった点である。

PM12S

この銃は工具無しでも簡単にフィールドストリッピング(整備を目的とした比較的簡単な分解)や組み立てが出来るように設計されたモデルで、サイレンサーを装備可能とし、84のコンポーネント部品で構成されている。フランス国家憲兵隊の要請で改修されたM12S2と呼ばれるモデルも存在する。

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