概要
少年漫画『ONE PIECE』の連載開始前の『週刊少年ジャンプ』1994年Autumn Special号にて掲載された、尾田栄一郎の短編漫画作品。1998年に発売された『尾田栄一郎短編集 WANTED!』内に収録。
2021年9月、『ONE PIECE』のコミックス単行本発売が通算100巻に到達したことを記念し、少年ジャンプの公式YouTubeチャンネルにてボイスコミック動画が公開。
そして2023年7月に開催された「ONE PIECE DAY’23」にて、『MONSTERS 一百三情飛龍侍極』のタイトルでアニメ化が発表された。
Netflix、Prime Videoにて2024年1月22日に世界同時配信となる。監督・構成は朴性厚、キャラクターデザインは小島崇史、音楽は堤博明、制作はE&Hproduction。
2024年10月13日にONE PIECE FILM REDのテレビ放送に合わせ、地上波初放送。
あらすじ
主人公の侍・リューマは放浪の末、ある町に辿り着き野垂れ死に寸前なところをとある食事処のウェイトレス・フレアに助けられた。
時を同じくしてその町では、一級剣士と名高い男・シラノも現れた。
嘗てシラノに命を救われたフレアはその再会に喜ぶが、丁度その頃、リューマは通りすがりの剣客・ディーアールに言いがかりをつけられ、ドラゴンを呼び寄せた濡れ衣を着せられてしまう。
町1つを簡単に滅ぼす程の力を持ったドラゴンの襲来に人々は恐れ慄き、寄って集ってリューマを非難するが、シラノはそんな中で自分がドラゴンから町を守ると宣言する。
その場に居た誰もが彼の雄姿を称え、その気持ちを信じたが、唯一人、リューマだけはそんなシラノに欺瞞の目を向けていた……。
登場キャラクター
※CVはボイスコミック版・アニメ版の順。
当該記事を参照。『ONE PIECE』のスリラーバーク編ではゾンビで登場した彼だが、本作では生前での出来事を取り扱っており、原作者から両作は世界観を共有していることが明言されている。
世界を旅する一流剣士。
その腕前は世界各地で噂される大剣豪“キング”に匹敵し、嘗てドラゴンに1人で立ち向かってフレアを救い出した功績や、品行方正で紳士的な振る舞いもあって多くの人々から慕われている。
一方、リューマは初対面時に鞘当てされた挙げ句いい加減にあしらわれたことから良く思っておらず、「髭男」「髭太郎」呼ばわりしている。
野垂れ死に寸前なリューマを助けた女性。ウェイトレス。
幼少期、住んでいた町をドラゴンに滅ぼされた「大奇襲」の唯一人の生き残りであり、その時に自分を助けてくれたシラノに恩を感じている。
ドラゴンへの恐怖から、町の人々共々リューマを責めてしまうが……?
三流剣士。懸賞金180万ベリー(『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』の冒頭の手配書にて判明)。本編の7年前、「竜の角笛」を使って竜を呼び、山の小さな町を襲った事件「大奇襲」を起こした。漫画版では痩せた体形をしているが、アニメ版では太った体型をしている。
フレアが働く店の主人。
町に流れ着いたリューマにシラノやドラゴンのことを教えた。
- ドラゴン(CV:大塚芳忠 / 中井和哉)
7年前にフレアの故郷を襲った、人々の恐怖の対象。
その姿は世間一般に思い描かれる西洋のドラゴンそのものであり、大きな翼で空を飛び、口からあらゆるものを焼き尽くす火炎を吐き散らす巨体の持ち主。
竜の角笛という不思議な道具の音色によって操られる。
関連動画
ボイスコミック 前編
ボイスコミック 後編
アニメ版制作決定特報
アニメ版予告