英National League for Democracy
ビルマ語အမျိုးသားဒီမိုကရေစီအဖွဲ့ချုပ်
概要
社会主義国家ミャンマー連邦共和国の二大政党の一つ。この政党のポジションは社会民主主義。結党は1988年。
この党は現在のミャンマーの前身『ビルマ連邦共和国』(1974-88年)時代の共産主義独裁党、『BSPP(ビルマ社会主義計画党)』の対立勢力として、建国の父であったアウン・サン将軍の娘アウンサンスーチーがみずから党首となって結成したのが始まり。しかしながら武装蜂起を鎮圧した軍部により政権が掌握されてしまった。軍部独裁政権は2016年のティンチョー政権が誕生するまで継続。党首のスーチーは2000年代まで自宅軟禁の状態が続いた。
2015年11月8日に行われた2回目の総選挙(今回は民主的な選挙に近い)の結果、スーチー党首のNLDが一院制国会の(660議席の390議席)で過半数の完勝、感覚的に軍部系の組織から成立した保守系政党に近い『USDP(連邦団結発展党)』は僅か40議席+軍議員59(99議席)の惨敗となった。この選挙結果、党首スーチーは憲法の規定により大統領になる事は出来ないものの、新設の国家顧問に就任(外相、大統領府相を兼任)した。
この選挙の意義を考えると、この選挙はアジア世界での社会主義の系譜の一党独裁国家(中華人民共和国・ベトナム・ラオス・北朝鮮)などに比較的類似するガチガチの独裁国家ミャンマー連邦にて、『アメリカ型・ヨーロッパ型に近い民主主義的な議会選挙』が行われたことが注目に値すると思われる。もしかすると、共産ベトナムなどでも選挙政治に活路が見出せるかもしれない・・・のか?