概要
音楽にあわせて↙↖□↗↘の×状に配置された5枚(DOUBLEだと両面を使うため10枚)のパネルを踏んでいく。
踏み続けるうちに使わないはずの上半身も動き出し、自然にダンスになっていくという代物である。
足でプレイする=運動になることや、筐体の価格コストやその特異なゲーム性から韓国やメキシコで社会現象にもなった。
…とここまでを読めばパッと『踏むパネルを45度反転させたDDRもどき』と思うかもしれない。ステージの形状もかなりDDRに似ているがDDRよりかなり前後運動が激しく、ルールも似たようで似てない別物である。
日本では2015年より正式に稼働し、2023年8月時点でシリーズタイトルとしてXX(ダブルエックス、もしくはトゥエンティ)から4年半振りとなるPHOENIXが7月より稼働している。
日本法人公式Xで販売告知を呼び掛けていたので盛り上がりを期待したいところ。
その他、いくつかのシリーズのコンシューマー化、モバイル端末専用のアプリゲーム化もされていた。
注意事項
基本料金は100円1クレジット。曲の長さによって消費するライフ制を採用していて、ノーマルであれば3曲遊べる形となっている。
PHOENIXでは2クレジットでプレミアムモードが遊べる仕様となっている。
PRIME2稼働時、日本語版のみAM.PASSが使えない仕様だった。
アクセスコードファイル生成
現在はAM.Passというエントリーカードによる登録が可能なので、非推奨となったUSBを使う必要性はない。
以前はアカウントログイン後、必ずUSBにFAT32フォーマット(既にFAT32であればフォーマットする必要はない。)にした後、フォルダ内に入れずにprime2.binを置いておく方式だった。
ここが違うよPump It Up
ロングノートの挙動
踏んでいる間はSDVXのロングノートや弐寺のヘルチャージノーツの様にライフとスコアとコンボが加算される。逆に、離れていると減算される。
この方式のため、ロングノートの始点にタイミングを合わせて踏む必要がなく、予め踏みっぱなしでも問題ない。(※但し、中には見せかけで先に単発ノートを置いているロングノートもあるので、踏みっぱなしが通用しないものもあるので注意。)
シングルとダブルの扱い
DDRとは違いPIUでは1度のプレーで両方を遊ぶことが可能である。(※なお、DDRでは2022年より稼働しているA3よりシングルとダブルの譜面スタイル切り替えが出来るようになった。)
というのも、どうやらモードではなく譜面の種類とみなしているので、曲選択後の難易度選択と同じ感覚でシングル/ダブルを選択できる。
そのため、気分によってプレー範囲を変えるような感覚で遊ぶ事が出来る。
また、曲ごとに設けられている難易度の数は様々で、曲目によっては10以上のものもあれば1つ2つしか無いものもある。
難易度によるギミック
低難易度では何事もなく普通に流れるが、高難易度になると特定の箇所でノーツの流れが遅くなったり止まったり、果ては点滅やワープ、コマ送りなどの演出が施された譜面もある。
また、踏んでもカウントされないノーツやスクロール停止中にノーツ配置を用いた文字表現などが演出の一環として登場する。
選べる曲の長さが様々
収録されている曲はおおかた1分半から2分前後に編集されたものが中心だが、いくつかの曲が2分半ほどでまとめられたリミックス曲や原曲まるごとの分で遊べるもの(大抵は3・4分ほど、曲によっては5・6分もプレーする曲も)や、1分以下に編集された曲など様々な形で収録されている。
PIUはライフ制を採用しているので、フルパート曲を選ぶとライフを多く消費するなど曲の長さによって消費するライフが振り分けられるシステムとなっている。
クエストモード
現シリーズのPHOENIXでは採用されていないゲームモード。
お題に沿ってクリアしていくモード。楽曲ごとに条件が4つ設定しており、条件をクリアすると次のお題が出題される。
また、クエストモード専用のノートも存在し、踏むとライフが減る地雷ノートや、ひたすら連打するノートなどお題によって色々なノートがある。
シリーズによってはクエストモードの別系統としてミッションモードとして位置づけられ、そこでは基本的に曲ごとに与えられた条件をクリアする形となっている。
細かい部分
プレーする曲を選んでも難易度を選び終えるまでは巻き戻しが可能。
プレー中は得点が表示されない。
プレーするエリアでフットパネルがある「ステージ」の後ろにあるバーがR(とя)型になっている。なお、DDRでは天地逆Uの形になっている。
XXまでスコアがコンボを繋げる事で増し続ける累算方式だった為、譜面によっては8桁も叩き出す事がままあった。(PHOENIXではDDRと同じように100万満点方式を採っている。)
収録曲の特徴
豊富な楽曲
Andamiro社はアーケードゲームの輸入やプライズ機を主に製造している韓国の企業であるため、K-POPやクラシック曲などのアレンジや、他社のゲームに収録された曲の起用が多い。
2015年にリリースしたPRIMEよりBad Apple!! feat. nomicoを始めとする東方アレンジやセツナトリップ(PRIMEからXXまで収録)などのボカロ曲などが収録されているので、気になった曲があれば触れてみるのもいいだろう。
ちなみに、タガログ語のボカロ曲がいくつか収録されたりもしている。
知る人ぞ知る有名アーティスト
「DM Ashura」や「M2U」など他の音楽ゲームでも知られるアーティストやBMS作家や前者の通りボカロPも参戦している。国内からはCranky、Tatsh、voidなどが楽曲提供していて、かつてはLastNote.の曲も収録されていた。
PRIME2よりEZ2ACやO2Jamなどのコラボレーション、何度か開催された楽曲公募により、収録されるアーティストの幅が広がりを見せている。
多彩なムービー演出
現在はゲームによってはムービー(背景動画)を採用しているものもあるのでそれほど珍しいものではなくなったが、PIUの場合は初期作が発売された1999年からゲームオリジナルのムービーを殆どの曲で採用しているので、日本のゲームとはひと味違う演出や感性をプレー越しから楽しめたりもする。中にはアバンギャルドでキテレツな演出を繰り広げる曲もあり、時折それらが話題に挙がったりする。
なお、K-POP曲などの版権曲ではその曲のMVなどを採用している事が多い。
K-POP関連
- Apink
- BEAST→HIGHLIGHT
- BLACKPINK
- Block B
- Crash
- Crayon Pop
- Dreamcatcher
- EVERGLOW
- EXID
- (G)I-DLE
- iKON
- IVE
- GFRIEND
- KARA
- MAMAMOO
- NORAZO
- Outsider
- PRODUCE48
- PRODUCE 101
- T-ara
- Vassline
- SEVENTEEN
- STAYC
- Wanna One
- Winner
コラボレーション
ゲーム中のヴィジュアル製作に携わったpixivユーザー一覧
AZDUKI
BAMI
Felnya
LINUS
MILA
MimiChair
TRANSENDIUM
日本における状況
前述のように2015年から正式に稼働するも、『Pump it Up PRIME JAPANESE EDITION』としてローカライズに留まらずに過去曲の収録でも日本限定版の仕様で稼働していたため、一部では期待外れの声も出たばかりか、稼働当初には100店舗ほどに置かれていたが徐々に目減りし、次回作のPRIME2では設置店舗が10あるかないかにまで陥ってしまい、世界的人気とは裏腹に設置店舗の少なくなった日本では模倣かカルトゲーム扱いされる事が多い。
それからして、PHOENIXからはmaimaiなどのゲキチュウマイシリーズやWACCAなどに収録された日本のネットミュージックを専門とするアーティストの収録、DDRの顔としても知られていた前田尚紀とTAGがゲームオリジナルとして楽曲提供を行うなど日本との親和性を深めているが、
依然として設置している店舗数は一ケタ台と少なく、プレーを望んでいるユーザーと設置店舗に通える範囲で置いていないため手軽に遊べず、実際、プレーするには県外へ遠征するか国外へ行ってプレーする方法しかないユーザーが多いというすれ違いの状況が続いている。
このようなすれ違いの状況から解消されるためにも、せめて各都道府県に1台置かれるほどになってくればいいのだが…。
関連タグ
外部リンク
Andamiro関連