Sachiko
さちこ
2015年7月23日に突如発表された「VOCALOID4 Library Sachiko」。
声の提供者は、その名が示すとおり、あの大御所小林幸子である。
ダウンロード版は2015年7月27日に販売開始し、パッケージ版は同年8月25日に販売開始した。
これまでもコミケへの参加等、「この業界」にも馴染みが深くなっていた彼女がナント!初音ミクと同じ、ボカロファミリーの仲間入りまで果たしたのである。
「クリエイターの情熱を生々しく歌い上げる、圧倒的ソウルフルボイス。ボーカロイドのヘヴィユーザーの方々にも!これからボーカロイドを始める方々にも!あなたの制作環境を『さっちさち』にしてください!」
(公式メッセージより)
中の人のインパクトが凄まじいが、それ抜きにしてもラスボスと言わしめる、公式メッセージに違わぬ性能を持つ。演歌歌手独特のこぶしも専用プラグイン「Sachikobushi」で手軽に再現できるほか、400種類以上のボイスマテリアルも同梱されている。
低音から高音まで幅広く歌い上げるが、特にやわらかく厚みのある低音が特徴的である。ニコニコ動画では「こぶし」「しゃくり」を生かした和風の楽曲のほか、R&Bなどソウル・ミュージックやロック、バラードなどが多く投稿されている。
なお、Sachikoに先んじて中の人のMMDも配布されているため、文字通りヴァーチャルの世界への進出を果たしたと言える。「永遠の命を得たラスボス」とは誰が言っただろうか。
発売からしばらくはボカロカバーが多かったものの、Sachikoオリジナル曲もしっかり作られており、VOCALOID殿堂入りを達成した作品もある。冗談抜きで凄いパワーを持ったVOCALOIDといえる。
pixiv内のタグとしては、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の輿水幸子のイラストに登録されていることが多いので、検索する際は「Sachiko+VOCALOID」で行うことを推奨する。
また、通称としてサチコロイドという呼び方が広まっている。
キャラクターデザイン・パッケージイラストは碧風羽が手がけている。
「闘う女性」をイメージしたという、和風でセクシー、ミキサーやスピーカーなどのモチーフが取り入れられた衣装が特徴。また、小林幸子が新潟県の出身ということから、県の木でもある「ユキツバキ」(小林本人も1987年に『雪椿』という楽曲をリリースしている)が、着物の装飾や髪飾りに用いられている。これまでのVOCALOIDたちのイラストとはまた異なる、重厚なタッチで描かれているのも特徴。
最初に拝見した時にはロマサガのボスキャラかと思いました。マジで。はい、すみません。
ちなみに、パッケージのロゴは小林幸子本人の直筆である。