1945年創立。本社はドイツ・ハノーファ近郊。当初は"Laboratorium Wennebostel"(略して"Labor W"または"Lab W")という社名だったのだが、1956年に現在の社名に変更された。
1968年に世界初のオープンエアー型(開放型)ヘッドホン「HD414」を発売、国内外で1000万台以上を売り上げ、一躍その名を世に知らしめる(同機の技術は後にソニーにもライセンス提供され、初代ウォークマンの付属ヘッドホン「MDR-3」にも採用された)。その後も高品質の機種を数多く発表し続けており、現在ではヘッドホン業界の中でもトップクラスの知名度と実力を誇るメーカーとして認知されている。
マイクロフォンの品質にも定評があり、放送業界にて用いられているガンマイクの製造元としても最大手の部類に入る。
製品ラインナップは多岐に渡るが、中でも上位機種の「HD650」は高級・高音質ヘッドホンの代名詞的存在として知られ、高級ヘッドホンブームの火付け役にもなった。そして近年では更に上位互換のHD660、そしてフラッグシップモデルのHD800もリリースされている。一番安い機種でも1万以上なので、全体的に高級志向である。
ファンからの愛称は「禅」。日本でも人気のあるメーカーであるため、ゼンハイザージャパンという日本法人が置かれており、横浜市に本部がある。