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SPARTAN-Ⅱ

すぱるたんつー

 テレビゲーム「HALO」シリーズに登場する強化兵士開発計画により誕生した強化兵士のこと。  シリーズのメインストーリーの主人公であるマスターチーフことSPARTAN-117はこの強化兵士の一人。

SPARTAN-Ⅱ計画*編集

 海軍規約45812条を口実に選抜した人員を非人道的に徴兵し、複数の肉体改造を施した超兵士計画。

 この計画によって生み出されたSPARTANたちの所属は海軍特殊部隊(NAVSPECWAR)となるのだが、部隊の性質上ONIセクション3の難易度の高い任務を割り当てられる事が多い。

 この計画は、元々は反乱軍対策のために発足した計画だったが、コヴナント戦争から状況が変わった。

 2540年代末期に存在と情報の一部が公表されたが、非人道的な部分は徹底的に隠蔽され、一般的には「洒落た装備をしたスーパーソルジャー」という認識が多く、彼らの本拠地である惑星リーチでは補給等で彼らを見る機会が多くリーチがまだ前線から見て後方だった事もあり想像より隊員が多いのではないかと誤解する者もいた。


 この「強化された身体能力」と「ミョルニル・アーマー(MJOLNIR Armor)/最先端機甲技術(advanced mechanical technology)」の組み合わせによって運用される強化兵士と言う構想は、後継計画とされるSPARTAN-Ⅲ計画として一応の繋がりがある。


 150人の候補者から75名を拉致し最終的に訓練と強化に耐えられたのは33名であったといわれているが最初の対コヴナント戦で戦死者が出たため実際の部隊規模は32名。

 強化後の体を慣らす段階で格闘戦の教官3名を事故で殺害してしまったため強化外骨格MarkⅠを相手に訓練を行った結果

 ・体重の3倍までなら持ち上げて素手でMarkⅠの装甲を凹ませる

 ・短時間なら時速約60kmで走れる

 ・反射神経が強化され敵の動きが不自然なほど遅く認識でき反応する速度が非常に速くなる

 と言った計画の発案者であるキャサリン・エリザベス・ハルゼイ博士の想定以上に強化された反面通常の訓練施設が利用できなくなってしまった。

 コヴナント戦争でSPARTAN-034を初め死傷者や行方不明者が多数発生し全員がMIAとなる、これはONIの方針(議定書)によりKIAと確認されても公式にはMIAかWIAで処理されるが戦争中から戦後UNSCやONIの知らない所で生存している者も少数存在する。


強化に失敗したSPARTAN-Ⅱ候補生

 75名の候補生の内、強化手術の適応に失敗した候補生が多数存在する。

 これは、失明や骨格のずれ等以外にパーキンソン病を患うか最悪死に至るリスクのある強化を行ったためである。

 失敗した候補生達はONIに就職し、将来的に治療法が確立したら完治させて任務に復帰させることが可能とハルゼイ博士は語っていた。

 2552年頃から戦後になると治療可能になったが手術を拒否した者もいるが、少なくとも1名が治療を受けて失敗した部分以外の肉体強化が有効になっていた。


部隊編成

 作戦によって隊員が入れ替わることがあるがSPARTAN-Ⅱ全体のリーダーはSPARTAN-117が勤める。

 リーダーとして注目されていたのはSPARTAN-117、SPARTAN-051、SPARTAN-092、SPARTAN-104の4名だが2531年にAPEXと造船所の偵察でSPARTAN-092とSPARTAN-051がMIAになる。

 SPARTAN-104はカート・アンブロス少佐の判断で彼の最後の戦いの前に中尉に任命されオニキスで生存している全てのSPARTAN達の指揮を取る。


・ブルーチーム

 マスターチーフが主にリーダーを務めるチームで、HALO5でメンバー4人が登場した。

 現状、残存しているSPARTAN-Ⅱだけの部隊となっている。

 SPARTAN-117が2552年のファーストストライク作戦までリーダーを勤め、彼がHALO2においてUNSCアンバークラッドに乗り込んで悔恨の預言者追撃で行方不明になってからは、SPARTAN-104がリーダーになって地球各所での戦闘やオニキスへ派遣された。

 2530年にSPARTAN-034が戦死したため補充として一時的にSPARTAN-051が参加しチーム全員が捕虜になりかける危機を救った。(彼曰く反乱軍が異常にAP弾を装備していた辺りから嫌な予感がしていてまるで軽戦車でも相手にするような装備だった。)

 リーチ攻防戦以降UNSCと連絡が可能で地球に居た活動状態のSPARTAN-Ⅱのチームは全員ブルーチームに参加していた。

 地球で奪ったコヴナント軍の駆逐艦とジラルハネイが奪取した核弾頭を奪い返した後オニキスへ派遣され拉致され行方不明になっていたSPARTAN-087やセイバーチームと合流し元SPARTAN-Ⅱのカート・アンブロス少佐の指揮下に入った。

 軍のプロトコルの外側に居る存在のハルゼイ博士が何度か軍の作戦や行動に横槍を入れたがSPARTAN-087を騙し拉致し重要な作戦から逃亡に等しい行為に及んだばかりのハルゼイ博士よりSPARTAN-104はカート・アンブロス少佐を支持した。

 2552年11月オニキスのシールドワールド内部に避難した残存SPARTAN-Ⅲで動けるセイバーチームの生存者と教官2名(B-091とB-292)を加えて再編成、フォアランナーの遺跡を探索しつつUNSCの救援を待っている。

 2558年頃にはハルゼイ博士と共に救助されたらしくSPARTAN-117と再び合流しチームを組んでいるがチームリーダーは、カート・アンブロス少佐により中尉になったSPARTAN-104からSPARTAN-117に戻っているようだ。

 2558年頃のブルーチームはSPARTAN-117、SPARTAN-104、SPARTAN-058、SPARTAN-087で編成されているがアージェントムーンでの作戦以後SPARTAN-117の私的な理由からチーム全体がUNSCから無許可で離隊する事件が発生した。

なおこの事件に対してUNSC(ONI)は4名のSPARTAN-Ⅳで編成されるファイヤチームオシリスにブルーチームの捕獲命令(または無力化)を下している。


・レッドチーム

 主に「HALO WARS」シリーズに登場するSPATAN-Ⅱのチーム。

 SPARTAN-092がリーダーを務めて、2531年アルカディア攻防戦後グループオメガから別れUNSCスピリット・オブ・ファイアに3名が搭乗しAPEXへ向かったがそれ以後艦艇と共にMIAとなっていたが、「HALO WARS2」の時系列である2559年頃にスピリット・オブ・ファイヤと共に行方不明となっていたが漂流中に発生した原因不明のスリップスペースに突入、そして皮肉な事にコヴナント戦争最後の戦場であり人類とサンヘイリが勝利を勝ち取ったフォアランナーの人口惑星アークへと流れつく。

 そこでなんとUNSCが用いる周波数の暗号通信を傍受に成功し三角測量で発信源を特定しレッドチームはアークへと降下する地球への帰還という大きな希望が現実の物になるはずだった・・・。

 現地へ到着したレッドチームが見たものは戦闘の痕跡とプロの物とは思えない急造のバリケード、そして発信源である荒れ果てた研究施設。

 内部へ突入した3名はホロテーブルに残されていたAIを発見するがそのAIはただひたすら警告を繰り返す「彼が来る」と・・・。

 そして施設の奥から一体のブルートが現れAIを回収しレッドチームはすぐさま応戦を開始。

 APEXでエリートの近衛兵10名以上を圧倒的な力で制圧した彼らだったがそのブルートは異常なほどの戦闘力でレッドチームを圧倒、バトルライフルやM6拳銃による射撃は効果が無く近接戦闘でナイフを突き立ててもまるで痛みを感じていないかのように戦い続けSPARTAN-042を掴み腕力のみで旧式ではあるがMJOLNIR Armorごと腕を砕く、SPARTAN-092は形勢不利と判断し撤退を選択。

 その後、いつの間にか彼らを包囲していた謎のコヴナント系種族で構成された武装集団をスピリット・オブ・ファイアからの近接航空支援を受けて逃走したが、その途中殿を務めたSPARTAN-130がMIAとなる。

 SPARTAN-092はレッドチームで戦える最後のSPARTAN-Ⅱとして戦場へ向かうことになった。


 上記のレッドチームとは別に、リーチ攻防戦(2552年8月頃)において、SPARTAN-104がリーダーを務める23名からなる4個小隊で編成されたチームがあったが、ペリカンからの墜落と地上戦で多大な犠牲を出すものの、地上にあるMACガンの発電設備の防衛等を行うも散り散りになる。

 少数の生存者はアルファヘイローからリーチに戻ってきたマスターチーフとキャッスル基地内に存在するフォアランナーの遺跡で合流し彼の指揮下に入る。


・グリーンチーム

 偵察任務でSPARTAN-051が率いた3名編成のチーム。

 作戦中アーマーに不具合が発生しSPARTAN-051が行方不明になり隊員はレッドチームかブルーチームに戻った。

 訓練や演習の時にSPARTAN-117率いるブルーチームとの対決ではSPARTAN-051の指揮下で互角以上に戦っていた。

 2552年のコート・ダジュールでの戦いにおいてSPARTAN-058をリーダーとして編成されレッドチームのサポートを行っている。


・グレイチーム

 SPARTAN-006がリーダーのチームで長期間の潜入や破壊工作といった特殊作戦に従事する。

 札付きの不良隊員3名で構成されており訓練からの脱走や妨害に加えペリカンの強奪と爆破等を訓練開始からすぐに実行した。

 人類の支配域が急速に後退していた時期でもあったためUNSCの防衛ラインもいくつかのコロニーを放棄していた。

 その状況でコヴナントの勢力地での特殊任務や敵勢力地での潜入任務を与えられるためSPARTAN-111はジャッカルに襲われ、救助した民間人に対して自分達のチームを変わり者のSPARTANと自己紹介している。

 他のSPARTANと異なりグレイチームの3名にはいくつかの核兵器と宇宙船が与えられている。

 2552年頃は別任務中でリーチで他のSPARTAN-Ⅱとの合流が現実的に無理がありMJOLNIR MarkⅤを受領していない。

 2553年頃のコヴナント戦争終結以降チームの状況は不明である。

・ブラックチーム

 黒色に染め上げられた試作先進型MJOLNIRを装備する独特なチーム。

 リーチへ招集された残存SPARTAN-Ⅱと彼らが行うホワイトグローブ作戦には不参加で、ONIと共同で特殊作戦「ブローバック」へ従事している。

 作戦内容は民間船舶を使いコヴナントの艦艇にわざと拿捕させた後私服のONI戦闘員と4名のSPARTAN-Ⅱにより敵艦艇を逆に拿捕しコヴナント軍の補給網を破壊するものだった。

 彼らはスリップスペースのトラブルにより搭乗していた艦が惑星へ墜落しONIの要員は全滅、ブラックチームだけが生き残り、墜落した惑星を調査していた所フォアランナーの遺跡を発見した。

 ただ運の悪い事に、自分達と同じ目にあったコヴナント軍が展開しておりそれらと交戦するが、フォアランナーのモニターにより双方指揮官を奪われ、戦時中異例の限定的な同盟関係を結び指揮官の奪還を行う。

 その後フォアランナーの装置を動作させた際、コヴナント側の艦隊に大被害が発生して再びコヴナントと戦闘になるが惑星からの脱出に成功して、2553年の終戦を迎えた。

 ただ彼らの最後は非常に呆気ない物だった。

 「HALO4」においてマスターチーフとコルタナに敗北し、ガンマヘイローへ命からがら逃走したウル・ダイダクトの襲撃でチームは全滅してしまい、その遺体がブルーチームにより確認されている。

 この一件は、マスターチーフにダイダクトに対する極めて強い殺意を植え付けた。


生存したSPARTAN-Ⅱとその後(2553年コヴナント戦争終結後~2559年頃)

 コヴナント戦争は人類とサンヘイリの同盟軍による予言者の抹殺とアークでのフラッド抹殺により終結したが、人類勝利の立役者であるSPARTAN-117を含め大半のメンバーが行方不明となる。

 ただONIやUNSCが後日救助したSPARTAN-Ⅱも多く、ブルーチーム(SPARTAN-Ⅲを含む)やブラックチームは生き残り終戦を迎えたがSPARTAN-010のような特殊作戦に戦後直後から参加した者や行方不明になった後別のコロニーに定住し後年発見されたランダル、退役したらしいSPARTAN-062など特殊な立ち位置の人物も居る。

 しかし戦争が終わった後もSPARTAN-Ⅱは死者が出ている。

 まず、2556年セドラでの生物兵器を用いたテロの調査に同行したランダルは狂暴なレグゴロの群れとアルファヘイローの残骸を破壊するためにハヴォックの手動起爆で戦死しナオミの状態は良く分かっていない。

 さらにブラックチームが2557年ガンマヘイローの調査部隊の護衛についていた所に、SPARTAN-117に敗北し怒り心頭のウル・ダイダクトの襲撃を受け全員がKIAとなった。

 この事から状態不明のSPARTAN-010を除けば、生存が確認されているSPARTAN-Ⅱは2557年の段階でブルーチームの4名のみとなる。

 ただしレッドチームの3名は、28年の漂流の後にアークに辿り着いて生存しているため、正確にはSPARTAN-Ⅱは7名生存している事になるがレッドチームは地球との連絡が完全に途絶した状態にありアークが銀河の端に存在する為FTLの無いスピリット・オブ・ファイヤではUNSCへ連絡を取る事は不可能で実質M.I.Aの状態が続いている。



著名なSPARTAN-Ⅱ*編集

 マスターチーフことSPARTAN-117が特に有名かつ最強の存在と思われがちだが、彼よりも特化したスキルを持つ者も多い。

 特にSPARTAN-117はリーダーとして有力だが同時に自身をただ一人の兵士として考えている節があり、政治的な問題等の解決は上官に丸投げか無視する傾向があった。

 そんな彼の影に隠れてしまいがちだが特にSPARTAN-ⅡではSPARTAN-117を特定分野で超える力を秘めた者達もいる。


 SPARTAN-034(サム)

 ジョンとケリーの友人でありやや乱暴ながらも彼と共に訓練を受け最初の任務や対コヴナント戦に参加している。

 全体的な能力自体はかなり高く評価され聴覚と視覚に優れ体格も恵まれており手術後最初に回復したSPARTAN。

 任務中はジョンのサポートを担当する事が多いが民間人すらいるであろう反乱軍基地のベイをC-12爆薬で吹き飛ばして脱出する等ジョンが悩むような行動も厭わない極端な合理性と最短ルートを行くための冷徹さを備えている。

 コミュニケーション能力が不足しがちなハルゼイのSPARTANとしてはSPARTAN-051程ではないが社交的である。

 最初のコヴナントとの戦闘でジョンを庇いプラズマガン数発の被弾でアーマーが破損しEVAでの宇宙船からの脱出が不可能となりジョンは彼に爆弾が破裂する瞬間までの防御を命じサムはそれを忠実に遂行した。

 彼は正式に部隊となったSPARTAN-Ⅱ最初の戦死者である。


 SPARTAN-087(ケリー)

 全SPARTAN-Ⅱの中でも彼女ほどの俊敏さを持つ者はいないと断言できるほどの機動性を持つ。

その機動性を活かして驚異的な戦闘力を持つオニキスのセンチネルを引き付けながらトンネル内に誘い込み爆破して生き埋めにするという無茶な作戦を成功させトンネルから脱出している。(爆破担当のSPARTAN-Ⅲが予定より早く爆破したにもかかわらず)

 サムとジョンとは友人であり訓練初期からの付き合いだが最初のゲームでジョンの独断行動が原因で夕食抜きという悲惨な目にあっているがその後認識を改めたジョンとの関係は良好。

 最初のコヴナントとの戦闘に参加しジョン、サム、ケリーの3名で船内に侵入爆弾を設置し撤退するはずがサムのアーマーが破損しジョンの死守命令に反発するも現実的な問題として脱出手段が無い事から最終的にはサムと別れを告げ船から脱出し、2553年までコヴナントと戦い続けて子ヴなんと戦争を生き残り、2558年は再編成(2553年オニキスでSPARTAN-Ⅲを緊急の処置としてメンバーに加えていた)されたブルーチームのメンバーとして活動しているが、コルタナ絡みのマスターチーフの独断行動を止めるでもなくむしろ自発的に協力している。

 この事に関してブルーチーム追撃を行っていたファイヤチームオシリスのメンバーのバックはブルーチームメンバー達を家族と評していた。


 SPARTAN-058(リンダ)

 彼女以上のスナイパーは全SPARTANを探しても存在しないと言える。

 彼女の狙撃能力の高さは初任務時の段階でマスターチーフが他の者はMA2アサルトライフルで統一するよう調整していたが、彼女のみスナイパーライフルを使わせることを迷わず選択させるほどである。

 実際の狙撃でも、瀕死の重傷からの蘇生で立ち直って間も無いあまり良好とはいえないコンディションであるにもかかわらず、片手でスナイパーライフルを操作し飛行するバンシーの編隊を狙撃内部にいるパイロットを殺害するほどで、オニキスではミシェラン兵器工廠のガンスミスが作る極めて精度の高いマッチグレード弾を使って、高速で飛行するセンチネルに対してほぼフルマークで命中させ撃墜している。(オニキスのセンチネルは異常なほどエネルギーシールドが強力なためミサイルでシールドを減衰させた後一点集中突破を狙うしかなかった。)

 彼女もまたコヴナント戦争を生き抜き、2558年には再編成されたブルーチームにスナイパーとして参加し、ケリー同様ジョンの独断行動を止めず協力している。

 SPARTAN-104(フレッド)

 リンダやケリーのような異様に突出したスキルは持ち合わせていないものの彼には別の能力がある。

 SPARTANのリーダーとしての素質があり全SPARTAN-Ⅱの中でも4名しか見出されなかった存在のうちの一人であり、コヴナント戦争末期ではマスターチーフと共に部隊を指揮して戦っている。

 少数メンバーでの行動を選択しがちなマスターチーフとは異なり、20名以上のSPARTAN-Ⅱを指揮する等比較的大部隊の指揮が可能で、撃墜寸前のペリカンから全員飛び降りるよう命じる等緊急時の対応も早い。(この時はかなりの高高度でありかなり危険な選択だったがアーマーの機能により防護されるも犠牲者4名を出したがそれでも撃墜されるよりはマシだった。)

 またSPARTAN-Ⅱとは別の出自であるSPARTAN-Ⅲを率いて行動していた時期もある。

 2552年末頃はファーストストライク作戦実行前のハルゼイ博士の脱走や、マスターチーフがアンバー・クラッドと共に行方不明になった挙句、コヴナントの地球大侵攻などトラブルが続き、僅かに残ったブルーチームを指揮するも彼周辺の戦況は芳しくなかった。

 さらなる災難として、コヴナントの駆逐艦を強奪に成功した頃、地球を離れ惑星オニキスへ向かうよう命じられる。

 オニキスに到着後は既に現地に展開していたSPARTAN-Ⅲとフレッド曰く「死んだと思っていた仲間」であるSPARTAN-051 カートとハルゼイ博士脱走時に拉致されたケリーに加えメンデス曹長やハルゼイ博士本人も居た。

 重要な作戦からの脱走とケリーの拉致が原因で、フレッドはハルゼイを信頼できなくなっておりハルゼイの提案を尽く蹴って(最終的に採用されるが)カートを支持、ブルーチームはカートの指揮下に入る。

 その後のコヴナント軍の侵攻は致命傷を負ったカートが仲間を守る為に核弾頭を手動起爆して犠牲になり、逃れて生き残る。

 その後のブルーチームは、生存したSPARTAN-Ⅲを編入しフォアランナーの遺跡の探索(主に物資調達)や野生動物を捕まえる等してサバイバル生活をすことになり、更には今まで起きた出来事が原因での人間関係の問題が発生したり行方不明者が出る等トラブルが多かった。

 2553年頃、UNSCダスクからの連絡がONIへ届き、オニキスの生存者は救出されるが元SPARTAN候補生だったセリン・オスマン大佐の手によりハルゼイ博士は逮捕された。

 そして2558年の彼は、例外に近いカートとランダルを除けばSPARTAN-Ⅱで最も階級が高い中尉になっていた。(階級自体はカートの権限で自身の後継としてオニキス戦末期に臨時で任命されていた。)

 本来なら彼がブルーチームを指揮すべきだが、ブルーチームの指揮権についてはマスターチーフに完全に委託している。

 コルタナ絡みのマスターチーフの独断行動に対しては「皆でやれば怖くない」と軽口を叩きながらさっさとステルス船に乗り込んでいる。


 SPARTAN-043(ウィリアム)

 ウィルと呼ばれほとんどの作戦でブルーチームに参加している。

 リーチ攻防戦を初めとした激しい戦闘を乗り切り地球へ帰還できた数少ないSPARTAN-Ⅱでもある。

 昔は比較的ジョークを言うタイプだったらしいが、長く続く戦争は彼からユーモアを奪った模様。

 地球に残存していたSPARTAN-Ⅱでもありマスターチーフの離脱後は、フレッドの指揮下で戦い続けていたがオニキスへの援軍として派遣される。

 オニキスではセンチネルに追い掛け回され苦戦を強いられるが、どうにかリンダの狙撃でセンチネルを撃墜してシールドワールドへ通じるポータルへ到達するが、そこへNOVA核爆弾の大災害から避難して善戦していたUNSCのスターリングラード戦闘群を全滅させたコヴナント軍の地上部隊が現れ、応戦するも弾薬が尽きてしまい接近してきたハンターを相手に素手で戦いを挑む。

 素手でハンターを相手に立ち回るその光景はサンヘイリ達を凍り付かせた。

 激しい戦闘の後ハンターの攻撃によりついに彼は戦死してしまう。

 ブルーチームのレギュラーメンバーとしてはサムやジェームズ以来の戦死者となった。


 SPARTAN-051(カート・アンブロス)

 フランクリン・メンデス教官が最高のリーダーとなるであろうと判断していたSPARTANのリーダー格の一人でマスターチーフの対抗馬と言える逸材だった。

 高いコミュニケーション能力を持ち政治的駆け引きすら可能な異質なSPARTAN-Ⅱ。

 第六感に近い危機管理能力と状況分析能力により、装備を見るだけで作戦の破綻と待ち伏せを看破し、単独行動で反乱軍に捕獲されたブルーチームを救出した。

 その後、2531年造船所の偵察中にアーマーが故障を起こし宇宙空間へ放り出され、捜索はされたがM.I.Aとして処理された。

 しかしこれは計画的に仕組まれた偽装で、彼自身は駆逐艦サイズのステルス艦ポイント・オブ・ノーリターンに回収されていた。

 そこでONIのクソ野郎であるジェームズ・アッカーソン大佐にSPARTAN-Ⅲ計画の教官に勧誘されて、その任に着く。

 この際に経歴を偽装するためにアンブローズの姓を与えられた。

 だが、彼に待っていたのは苦難の日々だった。

 彼が参加したSPARTAN-Ⅲ計画のそのコンセプトは「使い捨ての利く廉価版SPARTAN」と言う使い捨ての強化兵士だったのだ。

 彼はA中隊、B中隊と600人近いSPARTAN-Ⅲを養成していったが、そのほとんどが使い捨てられるようにKIAとなってしまい、彼は教え子であるSPARTAN-Ⅲ達を最大限に守るためもう一人の教官であるメンデス曹長と共に多くの工夫とプロトコル違反を行う。

 2552年11月彼はオニキスの戦いでは、既にSPARTAN-Ⅱである自分と自身が育成して12歳の時に地獄へ送り出してしまったB-091達との差について、もはや受け入れられず圧倒的優位性を持つMJOLNIR Armorを捨てSPARTAN-Ⅲと同じSPI Armorを装備していた。

 それについてB-091は必死にMJOLNIR Armorを装着する事をジェスチャーで伝えたが自身と彼女らは同じであると語った。

 ゾーン67のシールドワールドのゲート前で追い詰められメンデス曹長に残ったSPARTAN-Ⅲとハルゼイ博士らを逃がすため、致命傷をバイオフォームで誤魔化し無理矢理戦い続けようとするが、最後まで共に戦うと主張したB-292とB-091を生かすためにB-292を気絶させB-091と共にシールドワールドへ送り出して別れを告げ、この最悪の状況で善戦し死亡したSPARTAN-Ⅲたちと自分の状態をSPARTANの伝統としてMIAに登録した。

 最後まで不利な状況下で戦い続けた彼を見たサンヘイリの兵士は人類であるとしても自分達と対等の立場にある戦士としてむしろ敬意を払った。

 そのサンヘイリとの短い会話の後、彼は自身が確実に死ぬ事を指摘されたのを笑い飛ばし「お前は知らないのか?SPARTANは決して死なない」と言い放ち核を手動起爆し彼の戦いは終わった。

 この核爆発はUNSCダスクが確認し、後日残存部隊への救援が到着する。

 またSPARTAN-Ⅲの後継として育成されたSPARTAN-Ⅳ達を教練したのはカートが育成したSPARTAN-Ⅲ元A中隊(年齢から推定)所属、リーチ攻防戦ではノーブルチームのスナイパーとして活躍し唯一生存したA-266 ジュンだった。

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