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THX-1138

てぃーえいちえっくすいちいちさんはち

1971年に公開されたSF映画。ジョージ・ルーカスがはじめて監督を務めた作品として知られている。
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概要編集

ジョージ・ルーカスがはじめて監督を務めた作品として知られるSF映画(現代に当てはめるならディストピアものとなる)。公開は1971年。

元々はルーカスが学生時代に制作した短編SF映画「電子的迷宮/THX 1138 4EB」をさらに発展させたものであり、盟友であるフランシス・コッポラの協力もあって映画として公開される運びとなった。

興行的には失敗とされる作品ではあるが、後年ルーカスが監督としての名声を得るきっかけとなった「アメリカン・グラフィティ」ともども、その後のルーカスの監督人生に大きく影響を与えた作品である。


あらすじ編集

全ての人間が監視・管理され、精神安定剤の服用が義務付けられていた25世紀。主人公にTHX-1138はルームメイトの女性LUH-3417が精神安定剤を服用するのをやめたことに巻き込まれ、タブーとされていた肉体関係をLUHと持ってしまう。その後LUHは密告により「処理」されてしまうが、感情が生まれてしまったTHXの思想はLUHの代わりに入ってきたSEN-5241にも影響を与え...?


評価編集

公開当時における本作の評価は正直言って芳しくなかった

あまりにも映像表現があまりに前衛的すぎたため、評論家どころか配給元であるワーナー・ブラザーズですら「意味がわからん」と断じ、ルーカスに無断で5分短くカットする始末だった。この配給元との対立はルーカスのその後の監督人生に大きな影響を与えることとなった。

なお、さっぱり評価を得られなかった本作であったが、学生時代に撮影した「電子的迷宮/THX 1138 4EB」については教師陣から高評価を得ており、「5分以内の作品縛りで20分越えの作品作ってきやがった、こいつはなんかすごいこと成し遂げるぞ!」と将来を期待され、当時同じく学生だったスティーブン・スピルバーグはその独創性に「こんな映画は僕には無理だ」と嫉妬したという(これがきっかけで二人は親友となる)。


その後への影響編集

配給元の独断はルーカスにハリウッド業界への不信感を植え付け、ルーカスはその後ハリウッドから距離を置きつつ独自に映画制作を行うことに

また、「THX」「1138」という文言はルーカスにとって特別な意味を持つものとなり、様々な作品で隠し要素として用いられるようになる。

ほか多数。


関連タグ編集

ジョージ・ルーカス SF映画 ディストピア 伝説の始まり すべてはここから始まった

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