概要
バーテックス・インダストリアル社(通称VI社)とは、スペースコロニー「オモヒ・カネ」に本拠を置く民事連合所属の老舗企業である。
企業としての歴史は長く、その背景から各国軍事組織に対して太いパイプを持つ。
「5.25異星人接触」によって兵器開発技術が大幅に進歩した現在において、光学兵器やバリア系技術の導入に積極的ではなく、同社が開発する兵器は基本的に「時代遅れ」と評される事が多いが、シンプルな設計故に確実な動作保障に定評があり、常に一定以上のシェアを確保している。
当社製の機体は民事連合の他、国際同盟に対しても販売されており、最近では、技術交換を目的として国際同盟第七艦隊所属のオニオン試験部隊やサンブレイズ隊にスタッフや試作機を派遣している。
主に人型機動兵器「Mヘッド」シリーズを展開するが、この他にも耐Gパイロットスーツ、ホバーボードやフライベースといった支援装備、ショットガンやライフルといった汎用火器など、人型機動兵器の運用をサポートする様々な装備がラインナップされている。
また、当社を代表する武装にロケット推進と格闘用武装、小型火器を組み合わせた有線装備「ワイヤード・イジェクション・ユニット」がある。
また、自社利益を優先し秘密裏に敵対組織に対して兵器を供給を行うなど陰湿なイメージを持たれる事も多かったが、開戦後は様々な事情により陰湿なイメージは薄れつつある。
シルトガルド支社
鉄血の国シルトガルドに置かれた支社。
本社や他の支社と比べて大規模な生産ラインを持たないが、シルトガルド独自の軍事体系や高い技術力を背景とした開発コンセプトは本社や他の支社と一線を画する物であり、研究・開発費用を確保すべく本社が導入に積極的ではない光学兵器やバリア技術に加え、重力制御技術や反物質技術など対異星人を想定した技術(AAT=Anti Alien Technologyとも言う)を導入しており、同時に強襲機動骨格や有脚戦闘機の開発が盛んに行われている。
エルトリオン支社
自然と科学が調和した国エルトリオンに置かれた支社。
思想的には本社とシルトガルド支社の中間に位置し、異なる技術を組み合わせ新しい可能性を持った試作機を開発する事に定評があるが、既存技術をベースとしたものが大半であり、新規技術の開発に対する興味が薄い。
大戦中はエルトリオンに跳梁跋扈していた経済テロリストによる専横により目立った功績を立てる事が出来なかったが、戦後は旧ロッキーズ社のスタッフを吸収したヴリル工場を設立。独自色の強い機体を開発している。