概要
バドスジとはゲーム『deltarune(デルタルーン)』に登場するバードリーとスージィの男女カップリング名である。
またバドスジの海外表記は「Berdsie」が主である。
バードリーとスージィは、同じ学校に通うクラスメイトであり、『deltarune Chapter.2』以降にて本格的に交流が描かれる。成績優秀のバードリーと成績不振のスージィは、意見が衝突することが多いが、物語が進むにつれて その関係性は変化している。
本編
deltarune Ch.1
Ch.1では、バードリーとスージィの関係が明確に描かれる場面は少ない。
バードリーは、基本的にノエルと行動することが多く、スージィとはあまり関わっていない様子がうかがえる。スージィの粗暴な性格と、バードリーの優等生的な振る舞いから、2人の相性が悪そうな印象を受けるプレイヤーが多いようだ。
deltarune Ch.2
Ch.2では、ノエルとバードリーが、図書館に発現した闇の世界「サイバーワールド (Cyber World)」に迷い込む物語だ。ここから、バードリーはゲーム本編に関わるようになり、スージィとの交流も増えていく。
当初、バードリーはクイーンの手下 (作中では「下僕」) として行動し、主人公クリスやスージィと対立する。彼は、自身の知性を過信し、クイーンの計画に乗せられていたが、スージィたちとの戦いを経て次第に心を開いていく。
特に、バードリーとスージィの関係性が際立つのは、「館」のシーンである。スージィは「本当の自分」を曝け出したバードリーを受け入れる内容だ。このことをきっかけに、バードリーがスージィに対して認識を改め、以降は主人公たちの協力者となった。
また、物語終盤では、スージィに対するアプローチを見せる描写が増え、多くのプレイヤーに驚きを与えた。
関係性の特徴
バードリーとスージィは、典型的な「正反対な2人」の組み合わせとも言える。バードリーは理屈っぽく自分の知識に自信を持っており、スージィは直感的で力強く粗雑な面が多い性格である。この違いが、二人の衝突を生む一方で、互いの欠点を補い合う可能性も秘めている。
また、両者は、ゲーマーであることや頭が良くないことなど、意外にも共通点が多い。主人公クリスに敵対した「ライトナー」組と言えるだろう。
魅力的なシーン
バードリーとスージィによるシーンは、主に『deltarune Chapter.2』にて多く見られる。以下はその一部である。
【ノエルへの衝撃の告白】
『deltarune Ch.2』の物語終盤、「館」にてノエルを救出するシーン。
バードリーはこれまで、自分がノエルと特別な関係にあると信じ、ノエルを守るべき存在として見ていた。しかし、スージィとの関わりの中で、彼の心に新たな感情が芽生え始めていた。その心中をノエルに告白したが、肝心のノエルは想い人が重なっていたこともあり、その場で激怒した。同時に、バードリーがスージィのことを明確に「好き」と認めたシーンでもある。
【女神のキス】
『deltarune Ch.2』の物語終盤、「館」のクイーンとのバトルシーン。
バードリーは「同化プロセス(ケーブル接続)」によって、クイーンに操られ、強制的に戦わされる。そのため、意識を失ったバードリーは、主人公クリスたちの前に立ちはだかる。操られているバードリーは、顔にケーブルが刺さっている状態であり、その表情・心境などは不明である。
クイーン戦終了後、正気に戻ったバードリーは、スージィに助けられたことを自覚すると同時に、何かに目覚めたような表情を見せる。そして、わざとらしくスージィの前に倒れ「キス」を要求する。しかし、残念ながらスージィとのキスは叶わずじまいであった。
二次創作における傾向
バドスジの二次創作では、以下のような関係性がよく描かれる。
- ツンデレ&鈍感:バードリーがスージィに対して、ツンデレ気味な態度を取る場合が多い。光の世界と闇の世界の矛盾に悩む様子
- 知性と本能の対比:理屈で考えるバードリーと、直感で動くスージィの対比を活かしたストーリー
- スージィがバードリーを励ます:ゲーム本編のように、バードリーが落ち込んだ際にスージィが気にかける展開
- バードリーの成長物語:スージィとの関わりを通じて、バードリーが心を入れ替える様子
特に、バードリーは、ゲーム本編で「自分の在り方」に悩むキャラクターである。そのため、スージィとの関係を通じて新たな視点を得るという展開が好まれることが多い。
まとめ
バドスジは、異なる価値観を持つ二人の関係性が魅力的なカップリングであり、二次創作でもさまざまな解釈が生まれている。ゲーム本編の、2人のやり取りから、一部のファンの間で注目されることが多い。Chapter.3以降の『deltarune』の更新によって、さらに関係が深まる可能性もあり、今後の展開にも期待が集まる。
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2025年2月6日 記述