ファイティングアイズ
このげーむにならぶものはない
『ファイティングアイズ』とは、この世でこのゲームに並ぶものはないとされるほどのゲームである。
パケ裏ではしつこいくらいにベタ褒めして感涙を流しまくっているが、プレイヤーは別の意味で落涙することになる。何故なら…
- 他の格闘ゲームでは当たり前に出来ることがことごとく不可能。
- どんな技も単発でしか出ない。
- ダッシュのコマンドが「R1+任意の方向キー」
- ジャンプが無い。
- 効果音と実際のHit数やタイミングがまるで一致していない。
ランディ・スレイヤー
CV:森川智之
以前の大会でクラウスに敗れ、彼に投げられた左手のグローブを嵌めてリベンジを誓うストリートファイター。見た目は普通のヤンキー系。
MCビート
CV:二又一成
プロのラッパーを目指す青年だが、メジャーデビューを目前にしてストリートファイトで荒稼ぎしていた経歴がバレたことで一度はその道を閉ざされたものの、レコード会社の社長から「ワールドファイターズで優勝したらデビューさせちゃる」と持ち掛けられたことで奮起。『北斗の拳』の雑魚キャラに紛れ込んでも見分けがつかない外見である。
シンディー・フレアー
CV:山田美穂
旅行中に巻き込まれた爆弾テロによって生き別れとなった兄を捜しているアイドルレポーターで、いわゆるお姉さんキャラ。もっともクオリティが低いせいかなんとも言えないが。
氷室光月(ひむろこうげつ)
CV:河合義雄
歴史の陰を暗躍していた一族の青年。彼が使う「手守足攻」なる格闘術は手で相手の攻撃を防御し、足技のみで戦うというもの。そのためすんごくダサく見える。
ピエロ・マイスター
CV:坂本千夏
ピエロの格好をした少女だが、その正体は政府のスパイ。とてもそうは見えないが。
享楽的な性格で「楽しそうだから」という理由でサーカスを抜け出し、ワールドファイターズに参加。
リック・バイパー
CV:長嶝高士
元フランス外人部隊所属の謎の傭兵。残忍なアブない性格の持ち主で、過去に賭け格闘で光月に負けたことから彼を付け狙う。
羅炎帝(ルオ・ヤンディ)
CV:宮田浩徳
拳法家の老人。超必殺技は投げやりなヤクザキックで、その上拳法の構えが荒ぶる鷹のポーズの時点で舐めてるだろとしか言いようがない。中国武術の歴史に名を残すような拳法をあみ出すために俗世間を離れ、50年間の修行の末に「炎蛇昇天」を編み出したが、人々からは既に忘れ去られていたという哀れなジジイでもある。
エル・ラロ
CV:瀧本富士子
とある南の島の部族の少女。乱舞技の途中で息が上がって小休止したり、語尾が「ラロ」だとかおかしいところを挙げると枚挙にいとまがないネタキャラ。それ故かイラストを投稿する者がなかなか現れない『ファイティングアイズ』では唯一彼女のイラストのみがpixivに投稿されている。ワールドファイターズに参加したのは自分よりも強い婿探しのため。
四無畏(しむい)
CV:田野恵
忍者のような姿をした少年。何故か左目のみ露出した袋で顔を隠している不審者。以上。
シャーク・パイレーツ
CV:長嶝高士
海賊の血を引く元プロレスラーで、熊やライオン、果ては鮫などと戦い圧勝したらしいが、アクが強すぎる他のキャラのせいで最も影が薄い。
ファントム
CV:高木渉
「幻影の拳」と呼ばれる拳法を使う謎のインド人青年で、自らの師匠を倒したクラウスへの復讐のためにワールドファイターズに参加。 超必殺技の「流天星無」は技が決まると謎の力で相手が空中に浮遊し、ファントム自身も座禅を組んで空中浮遊、回転しながら相手の周囲を回り、一回転したところでまたもや謎の力で叩き落す。という意味不明な技で笑いを提供してくれる。
クラウス・シュナイダー
CV:山野井仁
パケ裏で「貴様ごときが最強とは、まさに笑止!」と語る史上最強の覇者と呼ばれている格闘家。だがどう見てもラオウです。本当にありがとうございました。
とにかくハイテンションかつヤケクソ気味で、一度でも目にすれば吹き出す事請け合いなパケ裏のコピーの数々。でかでかと強調された覇王クラウスの「笑止!」の文字については敢えて何も言わないとして、最初に視界に飛び込んでくるであろう「国民よ、割黙せよ! そしてこの闘いを共に語り継ごう!」という壮大な宣伝文句。ここを含む方々でネタにされたことを考えれば、ある意味語り継がれたと言えば語り継がれたのだろうが……ところで「割黙せよ」ってどういう意味ですか?
「拝啓フルポリゴン様(涙) 何と背景はフルポリゴン。超美麗なステージでの迫力バトル!カモメも飛んでるぜ!感涙!」
薄ら寒い洒落に加え、他のゲームでもとっくに実現している機能の凄い持ち上げっぷり。しかも実際のゲーム中ではカモメはただ浮いているだけである。先述の必殺技KOでラウンド終了する戦意喪失システムについては「残りセット数に関係なく、君が勝者だ!まさに一発勝負、男らしいね!」と解説している。男らしい…?
そして止めの一言「断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」
あながち間違ってはいない。これに並ぶところまでレベルを落としたくないです普通。
このゲームは開発チームと宣伝・マニュアル作成チームが異なる部署だった模様で、マニュアル作成チームはこのとんでもないクソに巻き込まれ、マニュアルや宣伝を書かされるハメになったらしい…そりゃまぁ、こんなゲームを出されて宣伝しろなどと言われたらヤケを起こすのも無理はないだろう。