概要
成人として中ぐらいの年齢層を指す呼称。
その範疇は明確ではなく、だいたい40歳代~50歳代を指すことが多いが、年齢層には諸説がある為、実際にこの名称が使われない事もほとんど。
かつては30代からが中年と言われていたがそれはもう過去の話で、現在は30代でも青年(あるいは壮年)と称されることが多い為30代はあてはまらない。
すべての中年が「メタボ」で「禿げかかっている」わけではないことを留意しておくように。
それの影響なのか、最近ではこの言葉を蔑称(悪口)と思っている人も少なくない。
中年の危機(ミッドライフ・クライシス)
中年期特有の悩みに陥る事。
人生の折り返し地点である中年期は、責任が増える仕事・子供の巣立ち・親の介護などで環境が大きく変化して自分の役割を見失いやすく、さらに体力も衰え始めて老いを意識せざるを得なくなる時期。よって、これまでの生き方やアイデンティティへの自信がなくなり「これでよかったのか」「これからどう生きていくべきか」などという不安に駆られるようになるのである。
思春期と似たような悩みである事から「第二の思春期」と言い換えられる事もある。
対策としては一般的なストレス対策と同じく、自己肯定感を高める・他人と比べすぎない・運動・歳だからと諦めずにチャレンジするなどがある。
中年のほとんどが経験するありふれた現象ではあるが、うまく解決できないと精神が不安定になってアルコールなどへの依存や不貞行為に走ったり、最悪の場合うつ病に繋がる事もあるので、決して馬鹿にできない。
事実、アメリカのダートマス大学で行われた研究によると、人間は平均して48歳くらいで幸福度が最低になる事がわかっている。幸福度が低い=不幸とは限らないが、確実に言えるのは人生は中年期が一番辛いという事だろう。