概要
三大流派の一つ。攻撃こそが最大の防御と言わんばかりの攻撃的な剣術で、とにかく相手に先に剣を当てるのを目的としたような速度重視の流派。
先の先を取って一撃必殺で、相手に何もさせないままに倒すという理念を持ち、切断力の鋭い湾曲した剣を使い、速く動けるように鎧など重い物は身に着けないで、軽装で戦う。
その性質から即断即決の短気で好戦的な性格の者が向いており、特に意味も無く、斬りたくなったからという理由で人を斬る異常者の集まりと恐れられているが、格上に逆らうような気概を持つ者は稀で、ほとんどは自分が強いと思われたいだけの腰巾着である。
また、その本質は流派が培ってきた理論によって、徹底的に無駄を省き合理性を追求する事にあり、剣王以上は術理をしっかり理解していないとなれない。
歴代の剣神の研究で奥義である光の太刀の原理が解明されて、少し才能の有るものなら簡単に修得できるようになった。その影響で現在は三大流派最強と呼ばれているが、水神流とは相性が悪くある程度の実力差がないと水神流が勝利する。
また、一撃で相手を倒す理念から、回避や防御の手段が乏しいなどの弱点もある。
流派の長である剣神は、単純に剣神流で一番強い者が襲名する。剣神が剣神流に負ければ代替わりし、他の流派に負けて死ねば門下生で一番強い者が剣神を襲名する。そのため剣神の代替わりは、ある程度横並びの者たちで、剣神の座を奪い合う内乱を意味しており、剣神の中には1日で剣神の座を奪われた者も存在する。
そのせいか、三大流派で王級以上の剣士が最も少なく、作中開始時点で剣神、剣帝2人、剣王1人と合計4人しかいなかった。
主な使い手
- 初代剣神アル・ファリオン……剣神流の開祖。
- 剣神ガル・ファリオン……当代剣神。ファリオン性だが、初代の子孫ではない。
- ギレーヌ・デドルディア……剣王。
- ニナ・ファリオン……ガル・ファリオンの娘。
余談
ヒロインのエリスが使う流派で、エリスは高い実力と容赦の無さに格上でも立ち向かう気概から、他の剣神流剣士からも恐れられている。
しかし、喧嘩を売られない限りは自分から他者に危害を与えようとしない点や、読み書きのできないものが、ほとんどの剣神流の中で数少ない識字者なので、剣神流の中ではむしろ理知的な知識人というのが読者間でネタにされる事がある。