概要
ビルゲンワースの月見台にて、学長ウィレームが指し示す湖に飛び込んだ先にある空間『月前の湖』に鎮座している上位者。
作中のメッセージからヤーナムで引き起こされていた重大な事象を秘匿している存在であることが示唆されており、撃破後に本作の物語は大きな転換点を迎える。
固定聖杯『深きトゥメル』第3層をはじめとした聖杯ダンジョンのボスとしても登場する。
あらゆる儀式を蜘蛛が隠す。露わにすることなかれ
啓蒙的真実は、誰に理解される必要もないものだ
容姿
白く扁平な頭部におびただしい数の目玉を備える、身体に対して短い足と寸胴な体型をした巨大な虫のような外見。そのシルエットは一般的な蜘蛛のそれとはいささかかけ離れている。
背中に淡く発光する器官または植物のようなものが生い茂っており、尻側からはぜんまいのような形状の尾らしき器官がたなびいている。
戦闘
本編で登場する個体は最初狩人に反応を示さず、こちらから攻撃を加えることで初めてボス戦となる。
戦闘開始と同時に大量の取り巻き「ロマの子ら」をけしかけて攻撃してくるため、複数戦を強いられることとなる。
体力が減少するごとにワープし、新たなロマの子らを引き連れて離れた場所に再出現。ワープ以降はロマ自身も隕石や衝撃波といった強力な神秘の力による攻撃や、その場でのたうち回る単純な物理技で攻撃してくるように。
頭部が非常に硬いため、正面からではなく側面に回り込むなどして攻撃する必要がある。
撃破後に本編では「眷属の死血」を、固定聖杯ダンジョンでは「深きトゥメルの凡聖杯」をドロップ。
ロマの子ら
ロマが無数に召喚するロマと瓜二つな顔をした小型の(といっても人間サイズはある)蜘蛛たち。
ロマ本体を取り囲み守るかのように集団で行動し、長い鉤爪や頭突きによる手痛い物理攻撃を繰り出す。たまに体液や糸で攻撃してくることも。
ロマと同じく頭部が硬いが、こちらは盾持ちの敵と同じように怯んで体勢が崩れた状態なら正面から攻撃を叩き込むことが可能。
倒すと稀に「狂人の智慧」を落とす。
聖杯ダンジョンでは道中の雑魚敵としても出現する。
余談
- 『聖堂街上層』の最深部にある「嘆きの祭壇」には、このロマに酷似した亡骸と思われる物体が横たわっている。
- 『メンシスの悪夢』のボス、ミコラーシュの台詞には「ロマ」の名に言及した発言が存在する。「白痴のロマ」が具体的に何者であったのかについては作中で詳しくは明かされていないが、彼の言葉が正しければロマは「ゴースによって脳に瞳を与えられたことで後天的に上位者となった存在」と解釈することもできる。