概要
鏡映対称(鏡映しのような形)と混同されがちだが、同義となるのは二次元においてのみであり、三次元の場合は回転対称の一種の2回対称と一致する(三次元における鏡映対称は面対称である)。
そのため、イラストをあくまで二次元と解釈する場合なら、鏡映対称な絵は線対称でもあると言えるが、三次元と解釈する場合なら、片側を前後反転させなければ線対称とは言えない。
加えて、左右対称はこれの一種ではなく、鏡映対称の一種である。
一次元の世界の場合は、線に垂直な方向が定義できず、零次元の世界の場合は線そのものが定義できないため定義できないが、一次元や零次元の物体は、二次元以上の世界の上に持って来ると常に線対称となる。
対称となる線は主に「対称軸」と呼ばれる。
二次元と三次元で別物なように見えるかもしれないが、線対称な立体を対称軸を通る面で切断すると、その切り口の平面図形も線対称となる事から、これらが繋がってる事がわかる。
類義に「軸対称」があるが、そちらは三次元における∞回対称的な意味合いで用いられている。
英語では「Axial symmetry」あるいは「Line symmetry」と呼ばれるが、前者は軸対称寄り、後者は鏡映対称寄りの意味合いで用いられている部分もある。