鏡像
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きょうぞう
鏡に映った姿。または、実体を反転した姿。
原則として鏡像は実体とシンメトリーの関係となるが、創作の世界では、そうとも限らない。
人間以外で鏡像が自分が写っている姿と認識できる動物として
チンパンジー、ゾウ、イルカ、シャチ、ブタ、カササギ、ヨウム、鳩(訓練した場合のみ)、オニイトマキエイ、ホンソメワケベラ、イカ(アオリイカ)が挙げられる。
知能が高そうな動物が必ずしも認識できるとは限らず(犬や猫、ゴリラ)、生態上群れて生活しない動物は鏡自体に興味を持たず鏡像を認識できるかどうか不明なもの(タコ等)もある。
人間は外見的にはだいたい左右対称なので、鏡像との目立った区別が現れないが、内臓は左右非対称なので、鏡像とは大きく異なる事となり、四次元空間の上で反転させなければ合同にはならない。
鏡像との間にこのような違いが出来るような性質は、掌性(カイラリティー、キラリティー)と呼ばれ、掌性を持つものは「カイラル(キラル)である」と表現される。
物理現象は、鏡像の世界においても変わらないように見えるが、弱い力においては決定的な違いが観測されており、「パリティ対称性の破れ」と呼ばれている。
磁力やトルクにも、鏡像で向きが逆転するという性質があり、こういう性質のあるベクトルは「擬ベクトル」あるいは「軸性ベクトル」と呼ばれているが、決定的な物理現象の違いには現れない。
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無双OROCHI2Uの二次小説です。以前アップしたものの再掲。 2Uで追加された5章・争乱始動戦から始まる、鏡像姜維と劉禅の逃避行。軽いノリのシリアス。 神鏡編で「鏡像は本物が持つ性根や能力に基づいて動く」という設定が出てきたため、撃沈された末に妄想した。 話の流れとしてはつながっていますが、各話はそれぞれ独立しています。 1P:「不器用な欠片」 鏡像姜維と劉禅の逃避行の始まり。ベクトルとしては鏡像姜維←劉禅。 2P:「サンザシ」 逃避行の途上の、本物の「姜維」と鏡像との違いの話。その欠けたところに癒される劉禅。 蛇足ですが劉禅の「涼州は…」の台詞の元ネタは徐庶の「小田原は…」のアレ。 3P:「ここになくとも」 鏡像姜維と劉禅の旅の終わりと、「再会」の話。13,314文字pixiv小説作品- リフレクションドール。
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