概要
『仮面ライダーストロンガー』に登場した、ブラックサタンの大幹部。正式には「タイタン」なんだけど、紛らわしいし、ほぼ定着してる名前なのでこれを本稿で用いる。「地底王国の魔王」なる異名を持つ。
こちらが一つ目タイタン。
マグマの能力を持つ「改造火の玉人間」。パワーアップする前の「一つ目タイタン」時代から火炎技を特技とし、リボルバータイプの「タイタン破壊銃」や、パワーアップ後は、目玉を外して火球にするファイアーボールなどの技を用いる。百目タイタンになった暁には、体温は720万度という狂ったような数値になり、光の速度での攻撃が可能となる。
人間態のサングラスと正装で決めた「謎の紳士」の姿も印象的であった。
性格は人質を取ったり部下を捨て駒にするなど目的のために手段を選ばない冷徹かつ非情な性格は一つ目タイタンとは変わらないが、首領への忠誠心も厚く、雇われ者のジェネラルシャドウと反目し最高幹部の座を争う事が多く、互いに足を引っ張り合っていた。
ちなみに一つ目タイタン、百目タイタンともに、普段は指揮をとる際は黒の三つ揃いのスーツに白いスカーフを着用しているが、ストロンガーと直接対決した際は黒革のつなぎにブーツ、またポンチョを着て登場した。
顛末
最終決戦では自らを以前の30倍の強さに強化して自身の故郷である地底王国でストロンガーに挑み、返し技により、ストロンガーの電気技を悉く跳ね返したが、無理なパワーアップのため肩からマグマが噴出している所をダブルキックを受けて致命傷を負い、最後手段としてストロンガーに最後の握手を見せかけて火口へ道連れにしようとするが、振り切られて失敗。最後は「ブラックサタン万歳!!」とブラックサタンの栄光を讃え、全身からマグマを噴き出しながら火口の中へ落ちて死亡。
数々の卑劣な手段を行ってきたタイタンだったが、命を賭けてストロンガーを最後まで道連れしようとする執念とブラックサタンに対する忠誠心から幾度も無く戦ってきたストロンガーから「タイタン、敵ながらたいした奴だった」と称えていました。
仮面ライダーシリーズきっての卑怯な幹部として有名。ヨロイ元帥よりは可愛いが。
何の事前予告もなく「いいからそこでストロンガーを抑えていろ!! お前は最初からその役目だ!!!」と部下ごとロケットランチャーを打ち込む、人質を取る、敵を買収しようとするなどは朝飯前。その悪辣さは、雇われ幹部だったジェネラルシャドウすら嫌うほど。この2人の個性の違いがとても面白かったのも事実。
そのやり方は、ストロンガーだけではなく、タックルや立花藤兵衛すら嫌い、最後の最後に、ストロンガーを罠にかけようとしたのだが、素行が悪すぎて、誰も信じなかったので失敗した(一応、ストロンガーは死ぬ前に握手してやって、それが罠だったんだけど、失敗。おやっさんが「だから言わんこっちゃない」と言ったのだが、城茂自身が策士なので先刻お見通しだった)。
ここまでヒールに徹した幹部はなかなかいない。かつ、作中では憎らしいほど強い(まともにやれば)。
まあ、策を弄するからタイタンらしいんだけどね。
ストロンガーがそれぞれ、一つ目タイタンと百目タイタンを破ったのも、彼の特性と弱点を見抜いたからである。
しかし、最後までブラックサタンの栄光を讃えたり、幾度も無く戦ってきた事など悪の美学を貫き通すなど、ストロンガーから少なからず彼を認めていた模様。
漫画での活躍
『仮面ライダーSPIRITS』では魂がない状態で登場、デッドライオンが悲しんでいた。
270万度のエネルギーで雷雲を呼び、自衛隊富士駐屯地を蹂躙して戦車部隊を全滅させるも、その雷のエネルギーでパワーアップしたストロンガーに顔面にロケットランチャーの砲弾を叩きこまれ、拠点の黒いピラミッド諸共木端微塵に砕け散った。