「この狼長官は栄光ある狼男の子孫だ。シャドウ如きの命令は受けん。」
TV本編より
「我ら狼一族の贄になる事で下等な人間も報われよう」
概要
狼男の子孫にして、諜報機関SDの長官を務めるデルザー軍団きっての先略家。
狼の遠吠えの様な「オゥー」、「ワオーゥ」といった掛け声を持つ。
狼部隊と呼ばれる戦闘員を指揮し、敵の情報収集や分析を徹底的に行い、それを元に謀略を巡らせる戦いを得意としている。
人物像
誇り高き狼男を祖先にもつ由緒正しい闇の血族出身の為、高いプライドの持ち、人間を下等と見下して忌み嫌っている(ドクターケイト曰く貴族気取り)。
そのため、人間から改造魔人の一員になったジェネラルシャドウの事を「成り上がりの若僧」と蔑んでおり、初期の頃は静観を決め込んでいたようだが、デルザー軍団で次第に実権を握っていくシャドウに我慢がならず、32話で遂に彼を追い落す為クーデターを画策。岩石男爵やストロンガーを利用してシャドウを亡き者にしようと暗躍する。
その後、結局クーデターは上手く行かなかったため、祖先の肖像画に祈りを捧げ、満月の晩に子供の血を祖先の霊に捧げることで体内のプラズマエネルギーを最高潮まで高め、シャドウやストロンガー受かる上回る力を得ることの出来る『満月の秘密の儀式』を伝授され、それを実行に移そうと企んだ。
なお、人間を蔑んでいるとはいえ、時と場合によっては、祖先の狼男のように、人間態の姿で社会に紛れ込むことも辞さないようで、誇り高い改造魔人の中で唯一「浅野歯科医」という人間態の姿を採った事もある改造魔人でもある。
能力
投げるとブーメランの如く手元に戻ってくる指揮棒や口から取りだす強力爆弾『歯形爆弾(決して入れ歯とか言わないように‼)』や最大の必殺技である体内に流れるプラズマパワーを破壊エネルギに変えて発射するレーザー光線『満月プラズマ光線』が主な戦力。
また、仮面ライダーSPIRITSにおいて同じ血族である狼を操ることの出来るような描写が有る。また、祖先が狼男のためか嗅覚が鋭いようなシーンも存在する。
しかし満月の晩でないとその真価は全く発揮できず、昼間での戦闘では、チャージアップ前のストロンガーにでさえ全く歯が立たたない所か、電気パワーを弾き返すことも出来ないようで(他の改造魔人は大なり小なり、チャージアップしなければ歯が立たないほどの強さを持つ)、次第に追い詰められ、命が危機にさらされたため撤退を余儀なくされている程の弱小っぷりを披露している(しかも体内のエネルギー不足で『満月プラズマ光線』の連射すら出来ず、2発目は不発に終わってしまっている)。ようは改造魔人の中で最も最弱(=並みの怪人程度)の実力の持ち主という事。
だが、満月の下で体内のプラズマエネルギーが最大級に達した狼長官は、昼間の戦いでの弱小っぷりがウソのような超難敵に様変わりし、電気パワーを苦も無く跳ね返し、『満月プラズマ光線』一発でストロンガーを瀕死の重傷を負わせたほか、チャージアップしたストロンガーの超電子パワーすらも難なく跳ね除け『超電三段キック』を無効化してしまう不死身の怪物へと化すことが出来る(しかも祖先から伝授された儀式結構前)。
最後
祖先から伝授された儀式を決行しようとした所、救出にやって来たストロンガーを対峙。
最大級のプラズマエネルギーを発揮できる満月の夜であったこともあり、儀式を完全に終えていなかったとはいえ、ストロンガーのあらゆる技や超電子パワーすらも通じない無敵のチート怪物と化し、ストロンガーを追い詰めるが、満月が雲に隠れて急激にプラズマパワーが低下してしまった一瞬のスキを突かれ、チャージアップしたストロンガーの最強必殺技『超電稲妻キック』をもろに受け爆死した。
仮面ライダーSPIRITS
暗闇大使の繰る時空魔法陣の力によって生前の記憶を保持した状態で復活。
シャドウが新たに取り決めた新ルール『ライダーの名を冠する者を多く倒した者がリーダーになる』という条件を渋々受け入れているのかどうかは定かではないが、(おそらく動物園から解き放たれた)狼を指揮し人間を襲わせ、人間の味を覚えさせていた所、怒りに燃える仮面ライダーアマゾンと遭遇。野獣同士の決戦を展開している模様。