CV:豊永利行
概要
本作のもう一人の主人公。資産家の一人息子で一年前に両親と義理の妹・愛花を殺されている。
犯人が特定されないまま警察の捜査が終わろうとしている事に苛立っていた時に葉風の瓶詰めのメッセージを拾い、彼女に協力する代わりに愛花を殺した犯人を特定させ、復讐を果たすべく魔法の力を得た。
その後高校を中退し、葉風が隠した魔具を集めつつ絶園の樹の果実がある地域を巡っていたが、故郷にも果実がありさらに魔法で妹を殺した犯人の目星を付ける必要があった為一時帰郷。
その際に彼を探していたエヴァンジェリン山本に銃を向けられている幼馴染・滝川吉野と再会する。
世界を救ってやると言っているが本人としてはあくまで「ついで」であり、ただ愛花の復讐を果すためだけに動いている。そのため葉風からは「コイツが妹のことしか考えてない単純なヤツで安心した」と言われ、その葉風から受け取った水素爆弾レベルの威力の魔具を躊躇いなく使おうとするなど、策謀家の吉野さえもヒヤヒヤさせる行為を取ることが多い。
葉風が時間の檻に囚われているため、契約を果たせないと知るとすぐさま切り捨てて左門を脅す事で目的を達成しようとするが、吉野から「愛花の彼氏を教える」という取引を持ちかけられたことでそれに応じ、時間の檻を破る手助けをする。
しかし、葉風の帰還と同時に起こった二つの大樹の暴走に巻き込まれ、吉野共々重傷を負ってしまい一旦うやむやにされてしまった。
その後魔法による治療で一命は取り留めたもののしばらく眠ったままにされていたが、「吉野が絶園の魔法使いかもしれない」と疑う左門によって起こされ、左門たちに吉野が殺されないように協力することになる。
絶園の魔法使い編では鎖部一族&早河・山本一派と協力し、富士山編以降不仲だった吉野とも和解している。
人物像
気ままで身勝手で自己中心的な性格。愛花曰く「王族みたいな人」「吉野が居なければとっくに殺されてるか警察に捕まってる」。
その一方で常識を弁え、自分の邪魔でない限りは義理堅く世話を焼くお人好しな一面もあることから「根は善人」と評されている。アニメでは不良に殴られて唇を切っていた吉野に対し(直前に吉野と闘っていた)「山本にやられたのか」と心配するような一面も見せていた。
しかし、本人はそうした「良い人」と見られることを嫌っている為、「不合理だ」「理屈に合わねえ」と口癖にするほどに理屈を並べ、皮肉を交じえたり遠回しに行う捻くれ者である。
成績も運動能力も高く、大抵の事は難なくこなしてしまう(回想シーンではヤンキー複数名をいとも簡単に倒し、アニメ版では吉野と二人で15人の不良と喧嘩していた描写すらあった)。
実際魔法の力を借りていたとはいえ、単純な戦闘力なら作中最強レベルの山本を圧倒し、鎖部夏村の猛攻から生還できたのも天性の身体能力あってのことだろう。
さらにイケメンな上、家柄の良さもあってか中学時代から女遊びが多く、よく年上の女性と付き合っていたが特定の彼女は作ったことはない。
物語開始以前にはある少女を救っている(原作10巻参照)が、山本が「可愛いから助けたんじゃないの?」と吉野に聞いた際には「いや、アイツは年上好きですから」と断言されていた。
ちなみに山本と戦闘した際には「いいぜ、その強気な所!」と発言している。
地元ではちょっとした有名人であったが、それ故に不良に絡まれる事も多く、吉野を巻き込んでの喧嘩も日常茶飯事であった。
人間関係
小学校からの付き合いで双方認める腐れ縁。当時は「真広係」という仇名がついていた。
露悪的で態度のデカい真広に対し謙虚だが腹黒い吉野と性格は正反対だが不思議と馬が合う親友。
吉野に彼女がいることを人づてで知っているが、それが誰かをまだ知らない。
義妹。それなりに気に掛け、世話を焼いていたが、彼女に対する気持ちが恋愛感情であることを自覚していなかった。
復讐の協力者。性格は似た物同士だが、それゆえに仲が悪い。
魔法の特訓に付き合い度胸を鍛えた、ある意味子分。
ちなみに彼からシスコンと呼ばれた際には全力で否定しているが、山本・夏村・哲馬の3名は内心「よく言った」と思っていた。
一方で、愛花関連では逆に叱咤されている。