曖昧さ回避
FLAT4とは、「水平」を意味する英単語「FLAT」と、数字の「4」を組み合わせた名詞。
- おジャ魔女どれみシリーズに出てくる少年4人組のこと。pixivタグとしては、圧倒的にこちらの関連イラストがヒットする。
- 富士重工の水平対向4気筒エンジンの愛称。こちらを検索する際には「FLAT4」タグに加えて「スバル」「富士重工」などの複数タグによるand検索を用いる方が望ましい。
『おジャ魔女どれみ』の「FLAT4」
メンバー
個々についてはは該当記事を参照。
ちなみに4人の名前をローマ字またはアルファベットにし、頭文字をつなげると…?
概要
オジジーデ伯爵がハナちゃんを誘拐すべくオヤジーデの助手として人間界へ送り込んだ魔法使い界にある魔法使い学校(#では魔法学校と言われていた)の4人のエリート。いわばMAHO堂メンバーにとって対となる敵(カタキ)役として登場した4人組で、それぞれ、おジャ魔女に対応するカタチで接触し、好意や嫌悪を抱いている。が、それぞれ単独で行動している、標的としたおジャ魔女の恋人と衝突する、得意技で一歩及ばないなどの要因から、任務には毎回失敗している(ただし要領の良さや逃げ足の速さなど悪知恵は切れ、オヤジーデは毎回被害を受けている)。第2期47話ではそれぞれ対になるおジャ魔女との合体技も披露している。性格は年相応だが、魔力は強大(この時点ではまだ女王級の魔女には及ばず、悲しみの茨にやられてしまっている)で、第4期では魔女ガエルの呪い解除のマジカルステージに有効な戦力として参加しうるほど。全員が道具なしで空中に浮遊するなどの魔法を身につけている。
性格上、全員が自分たちが「美少年」であるという自覚を持っているため「自分になびかない女の子がいない事がおかしい」という自意識の所持者である。(そして実際モブキャラたちにはモテまくっている)
そのため自分たちに普通以上の興味を示さないMAHO堂メンバーに対しては違和感を抱いており「彼女たちを普通の女の子に戻す(=自分たちに振り向かせてみせる)」ために様々な策を弄する事になる。(無論、その自意識や考え方自体に大きな勘違いがあるのだが)
小説版では
小説版シリーズでは『おジャ魔女どれみ17 3rd ~COME ON!!~』より登場。ハナと同格の魔法使いに成長し(建物を一瞬で建てる、どれみたちの魔法を遠くから感知するなどかつてとは桁違いの大技を使用している)魔女界におけるMAHO堂同様に、魔法使いたちが集える場所を作るために再び人間界で活動を始め、その第一段階として自分たちの容姿を活かし執事喫茶を運営する心積もりでいる。
表の身分では福井県にある黒龍南高校の生徒にしてサッカー部員として活動。インターハイで美空高校を破り、どれみを激怒させると共に小竹にも何らかの仕掛けをしたかのような描写が見られる。
無論その過程で再びどれみたちにちょっかいをかけるようになり、再び彼女らに激怒される事態に陥る。(そして、あいかわらず本人たちはその事に気付いていない)
が、MAHO堂に入り浸る課程で、どれみの美空高校での同級生である丹羽雛子に遭遇。現役の読者モデルである雛子に、その場で軽くあしらわれ、なんと彼らは、その現場にいたあいことももこに雛子の情報を尋ねまくり、後に4人揃って彼女を口説きに行くという愚挙を犯す。(当然、雛子はその事をどれみたちに報告しており、彼らの行動はおジャ魔女たちに筒抜けであった)
これを好機ととったおジャ魔女たちは、FLAT4を自分たちから離してあしらってもらうよう雛子に依頼。雛子はこれを快諾し、FLAT4に接近。言葉巧みに彼らを操り、なんとフジオを女装させるという神展開を引き出した。
結果として彼らの、この行動は、おジャ魔女たち(と、読者)に対して「自分たち(MAHO堂メンバー)が好きなのではなく、ただ単に自分に振りかえらない女性が許せないだけ」であり「手に入らない玩具を欲しがって駄々をこねてる子供と同じ(おジャ魔女たちを愛しているワケじゃない。おジャ魔女たちが彼らになびけばFLAT4はおジャ魔女たちをすぐにポイ捨てする。自分に関わっている女の子を「モノ」もっと穿った見方をすれば「替えの利くアクセサリー」程度にしか見えていない)」という彼らのホンネを露呈させる結果となる(とはいえ、彼らが人間の女の子と本気でつきあった場合、いずれ寿命の違いという巨大な壁に突き当たることになるのであるが)。
かくて彼ら4人は、18歳となったおジャ魔女たちに4人揃って残念なイケメン認定される羽目に陥る。
が、その後、彼らの人間界での活動に関する苦労や身につけた技術を知っていくにつれ、どれみたちの彼らに対する悪感情は徐々に変化の兆しも見せている。
これはアニメにおいて恋敵が登場しなかった二人について特に顕著であり、四人中唯一人生設計をはっきりと公言(高額の報酬の見込まれる職業に就いて最盛期を人間界で活動し、その後魔法使い界の重鎮の立場につく)したレオンの言動はどれみに「応援してもいい」と発言させるほどに心境を軟化させた。
漫画版では
なかよし連載の漫画版では、アニメと同様オヤジーデと共にボオちゃんを狙う魔法使い界のエリートとして登場。おジャ魔女たちに近付き、アニメ版よりもスマートに彼女らの恋人に一番近い位置へと滑り込む。
暁はどれみをステーキの無料券で釣り、フジオは豊富な音楽知識ではづきを心酔(漫画版に矢田の登場は無い)させ、レオンはあいこと競い一進一退の攻防の末に心易いライバルとして、トオルはおんぷに対し教えを請いながら自分も技術を教えるダンスレッスン仲間として、それぞれの地位を築いた。
が、それらは全てボオちゃんを狙うためにおジャ魔女たちから彼女ら自身とボオちゃんの情報を得ると共にオヤジーデがおジャ魔女たちに受けた屈辱を、魔法使い界の誇りにかけて何倍にもして返すために打った芝居であった。
結果として彼らはおジャ魔女たちから得た情報で、魔法を用いて彼女らに変身し、ボオちゃんを天界から連れ出すことに成功、天界と魔女界の両世界を一触即発の戦争寸前状態まで追い込み、その罪を全てどれみたちになすりつけるという、あまりにも卑劣な行動に打って出る。女心をもてあそび、信頼を踏みにじり、愛情を愚かと笑う、まさにシリーズきっての吐き気を催す邪悪キャラと化している。(漫画版のファンがFLAT4を嫌い、アニメ版の一部のファンが漫画版を嫌うのはこの影響もある)
が、それでも、どれみは一途に暁を信じて、彼の改心を誘発させる。結果として暁は板挟みに苦しむが、FLAT4の他のメンバーも暁のためにおジャ魔女の味方に態度を翻した。(おジャ魔女たちのためではない事に注意)
最終的にはボオちゃんの能力(知的生命体の敵愾心を消去し対立を排除する能力)の発現をみたことで、騒動は収まり、彼らも魔法使い界へと帰っていく(ちなみに暁以外はおジャ魔女たちに対して心をもてあそんだことを謝罪してないため、これはあくまでボオちゃんの能力によるものであり本当に改心しての撤退ではない)
そして、漫画版では以降の登場は無い。(漫画版のタイトなスケジュールの中では彼らに触れる余裕ははじめから無かったとも言える)
関連タグ(『おジャ魔女どれみ』)
カップリング(『どれみ』NL)
暁どれ(あかどれ) レオあい フジはづ トおん ももレオ(レオもも) フジのぞ レオおん
カップリング(『どれみ』腐向け)
富士重工(スバル)の「FLAT4」
1966年(昭和41)に富士重工業が発売した乗用車『スバル1000FF』用に開発された、水平対向4気筒エンジンEA型エンジンの愛称として採用された。
当時の日本では白ナンバー車の駆動コンポーネントはFRが主流であり、スバル1000FFはこれより上のクラスのFF車としては嚆矢となった。
4気筒エンジンによるFFは海外にMINIなど前例があったが、これらの小型乗用車のFFは直列エンジンとトランスミッションを横置きにするという手法をとっていた。
しかしスバル初の本格白ナンバー乗用車の体裁をとるスバル1000FFではこの手法を取らず、加えてバランサーシャフトなどの特殊技法を取らずに静粛化を図るため、水平対向4気筒エンジンを採用し、エンジンそのものの全長を抑えることでFFのドライブコンポーネントをボンネットに収めることに成功した。
このコンポーネントは後にスバルが4WDに参入する際にそのハードルを低くした。
その為FLAT4エンジンと言えば一定の年齢以上のカーマニアには『レオーネのエンジン』としてよく知られることになった。
しかし1980年代に入るとエンジンの世代交代が進まず、他社と比較して古い基礎設計がネックになるようになってきた。1984年(昭和59)発売の3代目レオーネに搭載されたEA82型では日本初の量産オールアルミエンジンのタイトルを得るも、1989年にレガシィ用EJ型に跡目を譲り、1994年完全に製造終了した。
なお水平対向エンジンの英訳は二通りあり、一つが「FLAT ENGINE」で、これはアメリカで生まれた呼称である。もう一つは「BOXER ENGINE」で、水平対向エンジンのピストン挙動がボクサーのジャブアクションのようであることから、イギリスで名づけられた。
なお他の米語・英語の例と異なり、水平対向エンジンはそもそもアメリカ生まれである。
その後EJ型では「BOXER4」の愛称が使用されていたが、2011年に登場したFB型・FA型では再び「FLAT4」の愛称に戻った。