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783系の編集履歴

2014-10-28 21:29:39 バージョン

783系

ななひゃくはちじゅうさんけい

JR九州の交流特急形電車。JRグループになって最初に登場した特急形電車でもある。

概要

九州内で急速に発達する高速道路網に対抗するため、国鉄の分割民営化に伴い発足したJR九州によって設計・製造され、JRグループとして新たに初めての特急形車両である。


なお、新型特急車両の開発計画自体は国鉄時代末期から存在しており、車体設計や台車などは211系などの国鉄時代の車両技術を応用したものである。


1988年3月13日のダイヤ改正より運転開始。愛称は「ハイパーサルーン」。1989年には鉄道友の会ローレル賞を受賞した。1988年から1991年までの間に計90両が製造された。


交流専用車両であり、関門トンネル本州方面には乗り入れできない。


車体は先頭部を除きステンレス製。登場時はJR九州のコーポレートカラーである赤色と細い白色テープを巻いていた。居住性を考慮して211系と同一の、幅が広い車体断面を採用している。


乗客用ドアが車体の中央部に設けられているのが特徴。これは客室を2分割することで、グリーン席と普通席、喫煙席と禁煙席、指定席と自由席とを、需要に合わせて細かく設定できるように考えられたためである。


グリーン車には女性客室乗務員「ハイパーレディ」が乗車し、乗客にお茶やおしぼりを配布するサービスを行っていた。


当初から130㎞/h運転も可能な性能を持っている。


デザイン・サービス・性能などあらゆる面で、従来の国鉄型特急車両とは一線を画していた。


運用

1988年の運用開始時は、鹿児島本線の特急「有明」から投入され、その中でも西鹿児島発着列車には「スーパー有明」と名付けた速達列車を設定した。頭に「スーパー」を冠する列車名の先駆けともなった。また、当時非電化だった豊肥本線には、DE10ディーゼル機関車と電源車ヨ28000を連結したうえで、水前寺まで乗り入れるという、変わった運用も行われていた。


1989年からは「かもめ」にも投入される。かもめ用の先頭車両は、前頭部から乗降扉までの帯色が赤色ではなく水色となっている。


1990年より、130km/h運転を開始。「にちりん」にも投入されるようになる。


その後、個性的で質が高い新型特急車両787系が登場すると、本系列は見劣りすることになり、1994年から1995年にかけて内装と外観を含めたリニューアルが行われた。


2000年には、「みどり」・「ハウステンボス」用に一部車両のリニューアルが実施され、併結運転の際に通り抜けが出来るよう、貫通型先頭車も改造のうえ登場した。


2014年現在、日豊本線系統の「にちりん」・「ひゅうが」・「きりしま」、長崎本線佐世保線系統の「みどり」・「ハウステンボス」、鹿児島本線の「きらめき」・「有明」に運用されている。


編成

全ての編成が2001年3月以降、南福岡車両区に所属している。デビュー当時は最短で3両、最長で9両の貫通編成もあったが、現在は車両組み換えにより4両編成と5両編成に統一されている。


CM1~5・CM31~34編成

787系の登場後に行われた第1次リニューアル工事が行われた時のカラーリングで運行される。このうちCM1~5編成は非電化時代の豊肥本線にDE10の牽引・推進で乗り入れていた。

CM11~15編成

第2次リニューアル工事でみどりに転用された編成。佐賀駅止まりの「かもめ」にも使用される。

CM21~25編成

783系「ハウステンボス」

第2次リニューアル工事でハウステンボスに転用された編成。専用の485系以上にカラフルになった。

CM35編成

本系列の中でもっとも奇天烈な編成。2006年3月のダイヤ改正に合わせて早岐方のクロハ782-7を展望型から貫通型に改造した編成(車番もクロハ782-407に変更)。故に車両のカラーリングはリニューアル色のままだが、早岐型の先頭部だけ「みどり」のカラーリングになっている。主に繁忙期の増結や「みどり」の予備編成として運用される。


関連タグ

JR九州 特急 エル特急

有明 つばめ かもめ みどり にちりん ひゅうが きらめき

787系 883系 885系 800系

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