概要
急速に発達する各種交通機関に対抗するために1988年より新製開始。国鉄の分割民営化に伴い発足したJRグループとして新たに製造された始めての特急形車両である。愛称は「ハイパーサルーン」。1989年には鉄道友の会ローレル賞を受賞した。
交流専用車両であり、関門トンネルや本州方面には乗り入れできない。車体は先頭部を除きステンレス製。乗客用ドアが車体の中央部に設けられているのが特徴である。
また、当初から130㎞/h運転も可能な性能を持っていた。(1990年から実施)
JR九州の各路線に投入され活躍した。2013年現在、日豊本線系統の「にちりん」・「ひゅうが」・「きりしま」、長崎本線・佐世保線系統の「みどり」・「ハウステンボス」、鹿児島本線の「きらめき」・「有明」に運用されている。
編成
全ての編成が2001年3月以降、南福岡車両区に所属している。
CM1~5・CM31~34編成
787系の登場後に行われた第1次リニューアル工事が行われた時のカラーリングで運行される。このうちCM1~5編成は非電化時代の豊肥本線にDE10の牽引・推進で乗り入れていた。
CM11~15編成
第2次リニューアル工事でみどりに転用された編成。佐賀駅止まりの「かもめ」にも使用される。
CM21~25編成
第2次リニューアル工事でハウステンボスに転用された編成。専用の485系以上にカラフルになった。
CM35編成
本系列の中でもっとも奇天烈な編成。2006年3月のダイヤ改正に合わせて早岐方のクロハ782-7を展望型から貫通型に改造しただけの編成(車番はクロハ782-407に変更)。故に車両のカラーリングはリニューアル色のままだが、早岐型の先頭部だけ「みどり」のカラーリングになっている。主に繁忙期の増結や「みどり」の予備編成として運用される。