マグマが地下から噴出したことに伴い形成された山などの地形のこと。
地下にマグマ溜まりがあり、そこからマグマが噴出して噴火に至る。
温泉や地熱発電といった恵みをもたらす一方、火山灰による被害、もしくは噴火や噴石、降灰などによる被害ももたらす。
かつては活火山、休火山、死火山に分類されていたが「死火山」と考えられていた御嶽山が1979年に水蒸気爆発を起こしたことなどがきっかけで見直しが計られ、研究の進展により「火山にとっての数百年はごく些細な時間に過ぎない」ことが判明し「死火山」という定義は廃止された。
また活火山も「過去2000年の噴火記録」を参考にするなど、大幅に定義が改められた。
特に頻度の高い近年の噴火実績がある山は常時観測対象とされているが、気象庁内でもこれまで予算や人員は気候や地震対策の方に重点が置かれてきた。また各大学の研究室でも教員のポスト不足や学生の就職先に繋がらない、入試の科目選択でも地学が敬遠されて来たなどの問題があり火山学をやっているところは火山国にしてはかなり少なくなっている現状がある。日本の火山で噴火が相次ぐ近年ではこの観測体制の不十分さが問題視されている。
なお、地球以外でも木星の衛星であるイオなどの天体で火山活動が観測されている。