図鑑データ
「たとえ最後の1艦になっても、叩いて見せます!」
ん?概要が現れましたか?
2014年6月6日のアップデートで追加された飛龍の二回目の改造形態(改二)。奇しくもこの日は、かのミッドウェー海戦で彼女が米軍機動部隊を相手に奮戦し沈没した日でもある。
改造前からの変更点としては、額に日の丸が描かれた鉢巻を締めていることと、飛行甲板にも日の丸が描かれていることである。
これは珊瑚海海戦において、翔鶴の艦載機が誤って米空母に着艦しかけるという前代未聞の事態が発生したため、識別用に全空母に描かれたものである。
しかし、これが仇となり、ミッドウェー海戦では米爆撃機の格好のターゲットとなってしまったのだが……
鉢巻は、真珠湾攻撃の際、乗組員全員が鉢巻を締めて出撃したという史実に由来すると思われる。その鉢巻の両端も、燃えて焼き切れたようになって赤くに染まっているため、より飛龍の勇ましさと勝利への決意をこちらに訴えかけてくるものになった。
中破絵の露出度は、しばふ氏担当の艦娘の例に漏れず低いのだが、中破することで袴が破れ、ふとももがよく見えるようになるという、何とも素晴らしい仕様である。
なお、日差しの強い海上での歴戦のためか、改造前よりも肌が日焼けしている。小麦色に焼けたふとももの健康美がたまらない。
レアリティは、今まで大和型と矢矧の三隻のみだった最上級レア“桜ホロ”まで昇格している。
性能を解説します!索敵も念入りにねっ!
必要な改造Lvは77という、これまで最高Lvだった金剛改二(Lv75)達すらも上回る、非常に高いLvが必要となる。
火力はそれまでの最高値を保っていた装甲空母・大鳳を凌ぐ64という高数値を誇る。
これは空母の攻撃力計算式に当てはめると、装備が一切ない状態で攻撃力151、昼戦のダメージキャップを超えてしまうという恐ろしい数値である。
無論、この数値が額面どおりに発揮されるのは単縦陣+同航戦or丁字有利戦という火力のマイナス補正が一切無い限られた条件下の話であり、それ以外でキャップ値を維持したければ、それなりの艦載機を搭載する必要はある。
しかし、マイナス補正を考慮に入れた火力目標値に他空母よりも届きやすいという強みは確かにあり、飛龍改二なら例えば後述の天山一二型(友永隊)と流星(または熟練艦載機整備員)を1つずつ積むだけで火力187と、反航戦でも火力キャップを維持できるラインに到達する。
他の空母で同じ事をすると3スロット以上使う場合が殆どである中、火力キャップの維持と2スロットの艦戦搭載を両立できるのは大きな強みとなる。
搭載スロットは大きく様変わりしており、合計数こそ79と五航戦の空母より少ないのだが、各スロットの搭載数は18/36/22/3と極端に偏っている。
この加賀に次いで最大となるスロットと、逆に最小となるスロットを同時に併せ持つことから、艦攻の攻撃力や、艦戦の制空値、どちらにも特化させやすいという特徴がある。
ただし、「艦戦3+爆戦1」という制空能力を極限まで高めたカスタムの場合、爆戦がわずか3機になるため、これが撃墜されてしまうと攻撃手段がなくなり、せっかくの火力を全く発揮できなくなってしまう。
特に海域出撃で連戦するとこの危険は増していく上、肝心の制空値も154と同条件の赤城や翔鶴型に届かないため、リスクの割にリターンが少なく、あまりに極端な特化には向いていない面もある。
防御面では、耐久や装甲は他空母と大差なく、今まで低めだったものが標準程度に落ち着いたが、回避能力は更に増しており、全空母最高値となった。
更に、運は50という、あの雪風・時雨改二と並び、瑞鶴・瑞鳳を凌駕して空母カテゴリートップとなる。
総じて非常に攻撃的な性能の高性能空母となった。
装備の要を認めます、急いで!
改二になった際に持ってくる初期装備は、すべて史実で搭載していたものとなる。
つまり零式艦戦21型、九九式艦爆、九七式艦攻なのだが、全てが熟練の飛行隊が搭乗したアッパーモデルとなっている。
対空や爆装といったステータスこそ烈風や彗星一二型甲といった最新鋭機に一歩譲るものの、命中補正や索敵補正など、それらにはない補正を複数備えているため、総合的には互角と言っていい性能を誇っている。
中でも九七式艦攻(友永隊)は、クエスト「機種転換」によって更に強力な「天山一二型(友永隊)」という装備へと変化する。
史実で天山に搭乗することはなかった(南雲機動部隊の他空母は乗組員の多くが生還したが、友永隊を含む飛龍の乗組員は大半が戦死している)ので、もしも生き残っていれば、あるいは天山がもっと早く開発されていれば・・・というif装備である。
それまでのハイエンド艦攻だった流星改を超える雷装値に、偵察機並の索敵値。
新鋭機に南雲機動部隊のエースパイロットが乗ればこうなるのだ、と言わんばかりの恐ろしい高性能を発揮してくれる。
実際、天山のような雷撃を行う攻撃機の場合、雷撃の威力(命中精度)はほぼパイロットの腕で決まるもので、より上位の機種である流星などと違うのは主に速度や防弾性能なので、パイロットの違いが攻撃力の違いに如実に現れているのも納得である。
ちなみにミッドウェーで失われた機体の中には、当時試作機であった彗星も含まれていた。
蒼龍に搭載されていたものが偵察に出撃したものの戦闘に参加することはなかったようだが、今後の南雲機動部隊の改二実装の中で、熟練飛行隊が搭乗した新装備として登場することが期待される。
余談
飛龍が立ち絵で飛ばしている艦載機は、友永大尉の九七式艦攻である。
尾翼に黄色いマーキングが施されていることから識別できる。
友永丈市大尉は、ミッドウェー第一次攻撃の効果が薄いとして司令部に「第二次攻撃の要あり」と打電した人物であり、米機動部隊との戦闘に際しては、燃料タンクに被弾し片翼にしか燃料を搭載していない不完全な状態の九七式艦攻で出撃を強行。
米空母ヨークタウンを大破させ行動不能にまで追い込む戦果を挙げる(ヨークタウンはその後伊168によって止めを刺され沈没している)も、対空砲火で機体が炎上し未帰還となった。
一部の目撃証言によると、友永大尉機はヨークタウンの艦橋付近に激突して散ったとの事である。
友永大尉は戦死後、二階級特進で中佐となっている。