ゼノブレイドクロス
ぜのぶれいどくろす
概要
モノリスソフトの「ゼノ」シリーズの第四作。
前作の「ゼノブレイド」と同様にモノリスソフトが開発、任天堂が開発協力及び販売を担当する。
「ゼノブレイド」の名を受け継いではいるものの、前作とストーリーの繋がりはほとんど無い。
前作の登場人物に似たキャラクターも登場するが、あくまでそっくりな別人程度(同様の手法はゼノギアス-ゼノサーガ間に於いても用いられている)である。
広大なフィールドを舞台に冒険するオープンワールドゲームという前作の要素はそのままに、今作では5つの大陸が存在する「惑星ミラ」を舞台に移民船で不時着した地球人たちの物語が繰り広げられ、マップサイズは前作の5倍以上にも及ぶ。
また、今作ではシリーズ初のキャラクタークリエイトシステムを採用しており、主人公の容姿を設定することが出来る。
ストーリー
西暦2054年、7月。
地球は謎の異星文明同士の戦争に巻き込まれた。
地球の技術水準を遥かに超えた兵器による戦闘。
その理由も知らされないまま、地球は蹂躙され、大地は焦土と化した。
事前に地球圏への戦闘の波及を察知していた総合政府は、「地球種汎移民計画」を発動。
世界の主要都市からは数多の恒星間移民船が飛び立った。
45億年の間、生命を育んでくれた故郷からの脱出。
しかし、移民船の多くは重力圏離脱の最中に撃ち落され、無事脱出できた船はごく僅か。
「白鯨」はそのうちの一隻だった。
地球を後にし、放浪の旅に出て二年。
地球圏での戦闘から幸運にも生き残ることができた白鯨だったが、
ついに異星文明の追撃部隊に見つかってしまう。
軍の決死の応戦と一人の英雄の活躍によって追撃部隊は退けられたが、
激しい戦闘で白鯨の主機関も大破。
航行能力を失った白鯨は未知の惑星の重力に捉まり、船体を崩壊させながら墜落していった。
そして二ヶ月が経った――。
主な登場人物
メインキャラクター
エルマ
(CV:桑島法子)
民間軍事組織「ブレイド」のチームリーダーの女性。
地球にいた頃は、統合政府軍特殊作戦車両教導隊(通称「ドール隊」)の大佐を務めていた。
冷静沈着で的確な判断力と洞察力を持ち、「ブレイド」のメンバーから尊敬されている。
イリーナ・アクロフ
(CV:高森奈緒)
「ブレイド」所属の女性。地球にいた頃は「ドール隊」の隊員だった。
エルマは当時の上官で、今でも彼女を尊敬している。
男勝りでサバサバした性格だが、惑星の人々を守るという使命にあふれている。
クエストで仲間になるキャラクター
アバター
今作の主人公として、自分の分身(アバター)を作成する。
アバターは性別、顔タイプ、ボディサイズ(女性はバストサイズも)のほか、肌(肌色、そばかす、頬、傷、ホクロ)、髪型や髪色、瞳の形や色、メイク(アイシャドウカラー、リップカラー、フェイスペイント)、ボイスなど、様々な特徴を組み合わせて決めることができる。
アバター制作はゲームスタート時に行われるが、その後サブイベントをこなす事で容姿の再設定が可能となる。
アバターのボイス
アバターのボイスは男性ボイスと女性ボイス(それぞれ10種類)の中から選ぶことができる。
男性ボイス | 女性ボイス |
---|---|
「王道」 浅沼晋太郎 | 「王道」 前田愛 |
「ライバル」 内山昂輝 | 「ツンデレ」 佐藤利奈 |
「熱血」 宮下栄治 | 「ささやき」 小倉唯 |
「優等生」 立花慎之介 | 「お嬢さま」 勝田詩織 |
「耽美」 柿原徹也 | 「甘え声」 内田真礼 |
「中二病」 保志総一郎 | 「アホドジ」 上坂すみれ |
「軍人」 浪川大輔 | 「軍人」 田中敦子 |
「アニキ」 関俊彦 | 「セクシー」 小清水亜美 |
「関西弁」 小野坂昌也 | 「関西弁」 白石涼子 |
「古武士」 田中秀幸 | 「和風」 鈴木麻里子 |
ちなみに、男性ボイスの王道(CV:浅沼晋太郎)は前作「ゼノブレイド」の主人公シュルク、熱血(CV:宮下栄治)はライン、女性ボイスのお嬢さま(CV:勝田詩織)はメリアの声を担当していた。
ドール
ゼノブレイドとの最大の相違点となる人型機動兵器。
ゼノギアスのギア、ゼノサーガのA.G.W.S、ESと同じくロボットに搭乗・操作する事が出来る。
ストーリーを進めると「ドールラインセンス認定試験」を受けられるようになり、試験に合格すると、惑星ミラの探索やバトルに役立つ兵器「ドール」を入手できる。
またドールフライトカスタムの開発に成功すると、ドールで空中を飛行できるようになり、行動できる範囲が大幅に広がる。
ドールのタイプ
ドールには3つのタイプがあり、それぞれのタイプの中に数々の特徴の異なる機種が存在する。
- ライトタイプ
HPが低い分、戦闘時の機動性に優れ、命中回避性能が高い。
燃料積載量は少ないが、飛行時の燃費は良い。
初心者パイロットには値段もお手頃である。
- ミドルタイプ
タイプ中、全てにおいてバランスがとれていて扱いやすい。
各部位装甲の耐久性が優れており、部位破壊されにくい。
値段は少々高くなるがドール戦闘に慣れてきたパイロットにオススメ。
- ヘヴィタイプ
HPと防御力が最も高い。
燃料積載量は最も多く、高出力兵器の多用も可能である。
しかし、機体重量があり、戦闘時の機動性は重く、飛行時の燃費は悪い。
値段は高額であるが、一部のベテランとロマン派パイロットに好まれる。
ドールバトル
ドールを使用したバトルでは、両手に装備したハンドウェポン(ロッドやソード、アサルトライフル、ショットガンなど)でオートアタックを行い、そのほかの部位に装備した武器でアーツを放つ。
生身の戦闘と同様にTPを3000消費すれば、「オーバークロックギア」を発動でき、発動中は燃料を消費しなくなる。
また、敵を「崩し」状態にすることで「キャッチ」を行い、一定時間拘束することができる。
アーツは最大8つの武器から放つことができる。
- バックウェポン(左右)
レールガン、ミサイル、グレネードランチャーなど。高威力のアーツを放つ。
- ショルダーウェポン(左右)
ミサイル、チェインガン、レーザー兵器など。バックウェポン以上に強力なアーツを使用できる。
- アームウェポン(左右)
シールドやバルカンなど。補助的なアーツ効果を持つものが多く存在する。
- スペアウェポン(左右)
ビームサーベルやハンドグレネードなど。リキャストタイムが短いのが特徴。
このように強力な性能を誇るが、飛行時やアーツ使用時に燃料を消費する。燃料はドールから降りることで少しずつ回復するほか、ニューロサンゼルスで補給できる。
カスタマイズ
ブレイドホームにあるコンソールでは、ドールの装備変更、ネーミング変更、カラーリング変更など、ドールの管理・カスタマイズを行うことができる。