概要
『LISA』とは、ディンガリング・プロダクションズ(Dingaling Productions)によって製作された、RPGゲームシリーズ。可愛らしくデフォルメされた絵柄とマンガ的表現に、ブラックジョークや風刺が散りばめられている。
2015年時点での作品は『LISA:_the_First』(2012)、『LISA:_the_Painful』(2014)、『LISA:_the_Joyful』(2015)。
海外のWikiやフォーラムでは、『ゆめにっき』形式だとか、『MOTHER』に『マッドマックス』を混ぜたシュールな作品、等と言われている。ちなみに『LISA: the Painful』の主人公は、「気」など東洋系の格闘技(マーシャルアーツ)を習得しており、日本のゲームニュースでは『北斗の拳』風の世界だとも言われている。
ディンガリング・プロダクションズの主宰者はオースティン・ジョーゲンセン(Austin Jorgensen)。通称はAustin Jay、またはディンガリング。Dingalingとは小さい鐘や消防車の「リンリン」という擬音、変人や奇人・狂人、(スラングで)ペニスの意味。
『LISA: the First』
シリーズ第一作目。2012年から無料公開中。
時系列としては『LISA: the Painful』の序章にあたる短編。少女リサが現実とも幻覚とも知れない、狂気の世界に陥っていく様子が描かれる。アルコール中毒の父親(マーティ・アームストロング)からの暴力的・性的虐待がそこかしこに暗示されている中、リサはかつての記憶を取り戻す鍵になるビデオテープを探し求めてさまよう。
現時点ではシリーズ中、操作システムが最も『ゆめにっき』に近い。
ゲームシステムはRPG Maker 2003が元。
ダウンロードリンク:http://rpgmaker.net/games/4412/
(タイトルロゴの右側にある「Donwload Now」と文字がある灰色のボタンをクリック)
『LISA: the Painful』
シリーズ第二作目。2014年からSteamで販売。
いわゆるポストアポカリプス。「女性が絶滅した終末世界でクソ野郎と変態が生き残りを賭けるRPG」と評されたが、だいたいあってる。前作はリサの内面世界が中心だったのに対し、今作は狂気と自由と暴力に満ち溢れた世界。女性が居ないためにゆっくりと人類滅亡に向かっており、道を歩けば強盗や死体に出くわし、政治経済の崩壊によって雑誌(magazine/mag)がお金代わりである。あげくの果てには、精神を高揚させ肉体を強化する強力な麻薬「Joy」が流行しているありさま。
主人公ブラッド・アームストロングはリサの兄であり、過去の幻影に付きまとわれながら生きている。空手をはじめとした格闘技を教えるブラッドは、一見屈強だが薬物中毒でやさぐれ気味。
うだつのあがらない日々を過ごしていたある時、赤ん坊の女の子が捨てられているのを見つけたことで人生の転機を迎える。ブラッドにとってはリサとの過去を精算するチャンスだったが、それはキチガイ・殺人鬼・ホモを巻き込み、さらには謎の組織が暗躍する事件へと繋がっていくのだった…。
Steam公式ページ:http://store.steampowered.com/app/335670/
『LISA: the Joyful』
前作『LISA: the Painful』の後日談。2015年発売。
日本語版
今のところ公式ではサポートされていないが、2ちゃんねるで日本語化パッチが作られている。
→【LISA】リサ Part 1 [転載禁止]©2ch.net
関連リンク
- Steam公式ページ:http://store.steampowered.com/app/335670/
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- サウンドトラック(無料試聴ページ)
- Kickstarter公式ページ(閲覧者やプレイヤーが寄付等の製作援助をしているページ)