概要
元韓国人で、後に日本に帰化した韓国系帰化人。親日家・知日派として有名。
東京の大東文化大学の英語学専攻を卒業後、東京外国語大学の地域研究研究科修士課程における北米地域研究を修了しており、拓殖大学の国際学部教授でもある。
作家として有名であり、大学院進学後に執筆活動を始めた、日本で働く韓国人ホステスを題材としている代表作『スカートの風』はベストセラーとなり、シリーズ化している。
著述書では、『攘夷の韓国 開国の日本』が山本七平賞を受賞した。
人物
幼少時代は済州島で過ごし、戦前に日本在住経験のあった母の影響から、片言の日本語を披露しては、済州島民に喜ばれていたという。
後に反日教育によって一時は反日主義に傾倒していたが、1983年に留学生として訪日した際に、日本の歴史・文化・伝統に触れていくうちに日本に惹かれていき、それにより母国の教育に不信感を抱き、隠蔽されていた日韓の本当の関係を調べ上げ、さまざまな葛藤を経た末に親日・知日派となった。
韓国併合を正当に評価し、戦後日本の自虐史観が改善されることを求めており、日本について伝統文化や戦後隠蔽されてきた歴史を通して、古代から続く日本の素晴らしさを語っている。
逆に母国である韓国については、民族の間で古代から続くおぞましい文化や伝統の黒歴史や、現代韓国の醜悪な実態といった恥部を暴露している。
また、韓国における漢字復活論の支持者でもあり、自身の著書でも、度々にハングル専用教育の弊害について語っている。
交友関係
自身と同じく帰化人である元中国人の評論家石平氏や、台湾人文明史家の黄文雄氏、日本保守言論界の重鎮である渡部昇一氏や、旧皇族宮家の竹田宮家出身の作家である竹田恒泰氏、保守派ジャーナリストの櫻井よしこ氏など、多くの親日・保守派と呼ばれる言論人と交友があり、インターネット上の動画番組や、著述書においてよく対談しており、共著の作品が数多くある。
韓国の入国拒否事件
韓国では親日派と認定されており、「韓国を卑下する書籍を出版してきた」という否定的に評価・報じられいる。
そのため、2007年10月1日に済州島在住の母の葬儀で韓国へ入国しようとした際に、日本において「反韓的な活動をした」との理由から、韓国当局から入国禁止措置が取られ、済州国際空港で一時入国を拒否された。
これに対し呉氏は、在済州日本国総領事館に要請を出し、「日本人への人権侵害」との申し出がでたことから、韓国入管は入国を認める。
しかし、2013年7月27日に親戚の結婚式への出席のために再び入国しようとしたが、今度は仁川国際空港で韓国入国法76条の本国送還命令により、完全入国拒否とされてしまった。
民族的には韓国人であり、朝鮮半島にルーツを持っているのだが、韓国に対して批判的な評論活動を行なっていることに原因があるとされるが、大韓民国当局は、拒否の理由を明らかにしていない。