カートマン
かーとまん
カートマンとは、サウスパークの登場人物である。
日本版声優(WOWOW版)はLiLiCo。英語版ではトレイ・パーカー。(FOX版では斉藤貴美子、無修正映画版ではアメリカザリガニの柳原哲也が担当した)
「はいむーしむーし、おつかれさまでしたー」
概要
本名はエリック・セオドア・カートマン。
ドイツ系アメリカ人であり、血液型はカイルと同じRH⁻のAB型。
体重は、117ポンド ( 53.1kg )である(作中では100㎏だの200㎏だのとからかわれている)。
サウスパークの主役四馬鹿の一人で、作中一といってもいいほどの差別主義者(レイシスト)。差別対象は幅広い(ほぼ「自分以外」と書いてもあんまり問題ない)。その極悪な性格のため、ファーストネームの「エリック」と呼ぶものはギャリソン先生かバターズくらいしかおらず、ほとんどのキャラクターが彼をファミリーネームである「カートマン」と呼ぶ。
母親であるリアンからは「マフィンちゃん」や「おデブちゃん」、「愛しのエリックちゃん」、「パンプキンちゃん」と呼ばれてかわいがられている(甘やかされている)。
体力ははっきり言って低く、賞金目当てに障害者のふりをしてパラリンピックに出場した際にはダントツのビリを取って努力賞を受賞、喧嘩ではカイルに一発殴られただけで大泣きする始末。ウェンディとタイマン張ることになった際にはあの手この手で衝突を回避しようとし(くだらないプライドのせいで「悪かった」と謝らなかったせいでウェンディもムキになって喧嘩しようとした)、最終的に衆人環視の前で顔面が変色するほどボコり倒されて惨敗した。
が、初期のエピソードでは自分に向けて発射されたミサイルを横に跳んで回避するという凄まじい描写がある。
見た目は思いっきりデブなのだが、本人は骨太といいはる。
本人も内心では自身の事をデブと認めているのだが、母親のリアンが「あなたはおデブじゃなくて骨太なだけなのよ」と言い聞かせたせいで、こういう反応をしてしまうようだ。
「おいらはデブじゃねえ!骨太だ!」
その容姿に加え性格が最低最悪なのもあって女性にはとにかくモテず、クラスイケメンランキングでは工作で無理矢理カイルを最下位にするまで0票の最下位であり、パリス・ヒルトンブームでウェンディを除く女子の大半がヤリマンになった時ですらカートマンだけが見向きもされなかった。
初期の話では、友達であるスタン、カイルらにより頻繁に馬鹿にされており、同級生でいじめられっ子のピップの話では、彼が転校してくるまではカートマンがいじめの対象だったという。
シーズン1から4までの彼は、周囲からのからかいの対象にあったが、徐々に性格が鬼畜化していき、シーズン5ではスコット・テナーマンの両親(父親はジンジャーで名前は「ジャック・テナーマン」。母・リアンと浮気をしており、カートマンの本当の父親だった)をある方法で合法的に死に至らしめ、バラバラに解体してチリに混ぜてスコットに食べさせた。その事をチリカーニバルで打ち明けた際にスコットの涙を舐めながら「お前の涙はどんな味だ~?う~んあまいよ~すんごくあま~い」となんの悪意もなく言い放ち、スタンらにカートマンを本当に怒らせるのはやめようと言わせたほどである。
その後、何度か「親を食わせるぞ!」という脅し文句を使っていた。このことをきっかけとしてか、過激な人種差別、主に『ユダヤとヒッピー』をとことん排除しようとするようになった。貧乏人も嫌いであるらしいが、ケニーやホームレスをからかう程度で、完全排除するなど、そこまで制裁を加えるつもりはないらしい(しかし、S15E14「The Poor Kid」で、学校でケニーの次に貧乏なのはカートマンと判明する)。
彼の性格は、悪魔ともいえる思考回路の持ち主であり、罪悪感の概念がまったくない(自分が犯した罪について、バターズに冤罪が成立しようとした時でさえも、「代わりができたぜ」と満足していただけである - 詳しくは s07e03「羊たちのトイレットペーパー "Toilet Paper"」を参照 )。
だが、主役の4人組の中では一番子供っぽい性格(性的な知識が乏しい、知っているとしてもどこかしら間違えたものが多い。)であり、視聴者に愛らしい場面もみせてくれることもある(しかしシーズン5辺りから、だんだんと狂気度が増してきている)。
行動力は恐ろしいほど高く、ヒトラーばりのカリスマ性を有している。
性知識の乏しさのためか、シーズン初期には、大人の男に騙されて性的なかかわりを持ってしまったり、無意識な行動によって、不本意ながらも(?)ゲイネタにのっかってしまったり、などという下ネタ、ゲイネタが多い。
例えば、s06e07「チン没 カートマン帝国」では騙されて男のホースをチューチューしてしまう、s05e07「世界の中心でタコス」ではベン・アフレ○クと一夜を共にしてしまう、s11e02「cartman sucks(日本未放映)」では、からかうためにバターズのアレをしゃぶったり、自らのアレをバターズにしゃぶらせたりする(写真を見たカイルから「てめーはホモか!」と突っ込まれるまで気付きもしなかった)、などのゲイネタがある。
s11「Imagination land」三部作では、カイルに「自分のタマをしゃぶらせる」という契約を遂行させるために幾多の努力を積み重ねた。
クリエイターのトレイ・パーカー氏はカートマンはゲイではないと否定しているが、シーズン16の頃から彼のゲイ度はスピードを増してきている。
また、彼はサイコパスと断定されがちだが(実際サイコパスなのだろうが)、街中の猫が収容所送りにされた時は密かにこれを匿ったり、お気に入りのぬいぐるみたちを大事にしている描写もみられ、非常に愛らしい一面もある。
特に大切にしているぬいぐるみは、
などがいる。
家では一緒に遊んでくれる兄弟や親がいないため、手に描いた顔(ミッチ・コナー)や上記ぬいぐるみの人格を完璧に作って 彼らと共に遊んでいる(本人は真剣である)。
しかし第シーズン15では、これら大切にしているぬいぐるみ達を殺害(?)して卒業し、成長(?)する一面を見せた。
シーズン16以降からは、キューピット・ミー(cupid me)というエリックの身体を持つ小さな心優しき天使を創造した。エリックと彼の主な任務は、彼らがサウスパーク小の中で気に入ったコンビを恋人関係にすることである(ノーマル、LGBT問わず)。
シーズン19ではキューピット・ミーとゲイ行為に及んだ(つまり自慰を覚えた)。
シーズン1からヒトラーに心酔していたせいか、ヒトラーの演説(ドイツ語)をほぼ覚えていた。また、シーズン6(?)にはメキシコ人の少年たちの雇い主となることがあり、その際にはスペイン語で伝達をしていた。エリックがスペイン語を話す場面は他シーズンでも多くみられる。他にも、少し差別的かもしれないが黒人英語(African American Vernacular English)や、ロシア訛りの英語などもスラスラと話すことができる。
自分の欲望のためならば、語学をはじめとした勉強に努力を欠かさないところもエリックが愛される理由のひとつであろう。
彼はサウスパークを率先するキャラクターの核心でもあり、サウスパークといえばエリック・カートマンという声も多い。2015年に行った人気投票では、ランディ・マーシュ(ランディ)に次いで2位を獲得した。おめでとう、マフィンちゃん!