概要
「奇面組」は昔、テレビアニメになったことがある。
そして、「うしろゆびさされ組」や声優の踏ん張りなどのいろんな要素が重なり、当時としては驚異的な視聴率を取ったお化け番組となった。
参照:
しかし、昔は「うしろゆびさされ組」やおニャン子クラブのおかげだろ?と揶揄する人たちも多かった。しかし、今現在は、DVDレンタルなどで気軽にアニメを試聴できるようになり、このアニメ版自体に対する再評価が高まり、今ではアニメから「奇面組」を知った、というファンも少なくない。
原作とアニメの違い
そして他の作品と同じように「奇面組」も原作のマンガと設定や内容がいろいろと異なっている。
その例を上げると、
- 河川唯が転入してきたのは中学3年生の時。奇面組との出会い方も原作と少し異なる。
- いわゆる「中学編」は最初の5話のみ。本当は「中学編」無しで制作する予定だったのだが、新沢先生からの申し入れにより制作されることになった。
- 原作ではキャラクターの名前の元ネタをなるべく使わないようにしていたが、アニメでは名前の元ネタを使ったセリフやギャグがつかわれていた。
- 原作とアニメでは名前が異なる。例:「来津輝」→「河津輝」
- 特に「3年奇面組」から制作された回は「物語の穴」を埋めるべくオリジナルエピソードが多くなっている。
- 例えば「ワラトルマンシリーズ」など、特にSF色の強いエピソードや番外編はアニメ化されなかった。
- 事代作吾のレギュラー加入過程が異なる。伊狩増代が結婚後もレギュラーのままだった。
- 声優陣の奮闘によりアドリブが多くなり、結果として原作とは一人称や二人称、口癖が異なっている。例:一堂零の口癖「*~~~なごや~!*」
- 後半になるにつれ、原作のストックが無くなっていったため、オリジナル回が増えていった。
- いわゆる「心温まるお話」が多くなった。
- しかしその一方で、原作とのキャラ解釈の違いにより、後味の悪いシチュエーションや結末となった、いわゆる「原作レイプ」的な話も多くなった。例:事代作吾が原作以上に酷い目に遭う。
など他にもいろんな面におよんでいる。
詳しい内容はWikipediaを参照してもらって、
ハイスクール!奇面組 - Wikipedia:アニメ版:原作との相違点
他にも「一堂兄妹」や「憎組」「淵乃屋麻衣」「痩猪エルザ」などにも書いてあるので参照としてください。
そしてpixiv的に言うと大きな違いが2つ上げられる。
その違いを書き記しておく。
「原作カラー」と「アニメカラー」
1つ目は「色の違い」。
髪の毛の色や肌の色も異なっていたが、一番の違いは「制服の色の違い」が上げられる。
アニメでは、原作の色のままだと目立たない、ということだったのか奇面組を初めとした名物集団の成分の色がカラフルなものになっていた。
ファンの間では「原作カラー」と「アニメカラー」と呼ばれている。
原作カラー
アニメカラー
中学制服
高校生制服
実はこのカラー変更、当時のファンからは反発もあったのだが、今では、pixivでの投稿作品のほとんどがこの「アニメカラー」の方で作品が作られ投稿されている。
そして中には「男子の制服が原作カラーなのに女子の制服はアニメカラー」という、カラーがごちゃ混ぜな作品も存在する。
ここには掲載しないが、そういう作品もある、ということで記しておく。
ラブコメ
そして最大の違いといえば、「[**[ラブコメ]]度が高くなった」こと。
原作では「ラブコメ」は「ギャグの一つ」扱いであったのだが、アニメではその「ラブコメエピソード」を膨らませたりラブコメ色の強いオリジナル回が作られたりしていた。
原作よりもラブコメ度が高くなった回といえば、具体的に上げると、
一堂零と河川唯:「零唯」
13話前半「ラブコメしてますか? 唯ちゃん恋人募集中」
唯が零を芝居の相手に指名する。
30話後半「零くん熱烈ラブコール!?」
原作以上にラブコメ的演出が多めとなる。そもそも原作とタイトルが異なり過ぎている。
83話前半「唯ちゃんの麦わら帽子」
アニメ奇面組で一番ラブコメ度が高いオリジナル回。
など、ほぼ全篇。
そして77話「野性の少女・エルザが街にやってきた」では、零の机の引き出しの中に入っていた唯ちゃん人形。
どうして零はそれを持っていたのであろうか?
冷越豪と宇留千絵:「豪千絵」
32話後半「初恋!それとも…?モジモジ豪くん」
最後に「事故チュー」。
など、ほぼ全篇。
石砂拓真と伊狩増代:「石増」
4話後半「寒中お見舞い申しあげます」
「原作での物語の穴」が埋められていた。
26話「6月の花嫁伊狩せんせのハッピー結婚式」
後半が原作以上に演出が派手になっていた。
事代作吾と若人蘭:「事蘭」
27話後半「事代せんせ熱血伝」
若人が原作では途中までしか言わなかったセリフを、最後まで言った。
この回以降、全篇に渡り二人のエピソードが原作よりも多めになった。
一堂霧と河川一平
69話後半「子供の日・一平クンと背くらべ」
一平の度胸試しを霧が見守る。
一日一善と若人蘭:「一若」
65話「お花見でお見合い・一日一善の初恋談義」
後半が全てオリジナルエピソード。
一堂零と天野邪子:零邪子
70話後半「スケバンあまのじゃく」
零と邪子がデートをする(偽装デート)。
但しアニメオリジナル回で一番後味の悪い結末なので要注意。
その影響はラッシーにまでおよんでいる。
14話前半「男はつらいよ!?迷犬ラッシーのマドンナ争奪戦!!」
ラッシーがビューティと上手くいく。
この影響かpixiv投稿作品は全体的にラブコメ度が高い作品が多くなっている。
「零くん熱烈ラブコール!?」
「唯ちゃんの麦わら帽子」
pixiv投稿作品
上に上げた作品の他にもアニメ感想や、
「うしろゆびさされ組」、
新規DVD発売要望イラストや、
アニメ版リバイバル、リメイク希望イラスト
などが投稿されている。