機体デザイナーは寺岡賢司氏。
機体データ
機体番号 | GNX-704T |
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頭頂高 | 20.6m |
総重量 | 71.1t |
所属 | 独立治安維持部隊アロウズ |
パイロット | バラック・ジニン、アンドレイ・スミルノフ、アロウズ兵 |
概要
GN-Xから発展した汎用量産型MS。アロウズの指揮官クラスにのみ配備される上級機であり、第3世代のガンダムを凌ぐ性能を持つ。
頭部のメインカメラはGN-Xと同じ4眼式を採用しているが、機体サイズはGN-Xより一回り大型化しており、外見的印象はまったく異なる。
基本設計はティエレンを基に人革連出身の技術者によって行われた。元々ティエレンはフレーム強度や内部容積に大きな余裕があり、大出力の太陽炉や粒子供給コードなどの専用機器を組み込むのに都合の良い構造をしていた。各部関節のモーター構造はティエレンとほぼ同様である。
その一方で、人革連が鹵獲したガンダムキュリオスの設計も参考にされており結果的にガンダムに近い基本構造も備えている。特に太陽炉を胸部に内蔵する構造はほぼガンダムといっていい(これに対しGN-Xは太陽路を内蔵するのではなく、太陽炉を核として四肢を取り付けたような構造をしている)。
しかしこういった「ガンダム」としての特徴は、CBに否定的な世論に配慮し、背中のコーンスラスターを除き装甲によって徹底的に覆い隠されている。
後にアロウズの非道な実態が明るみとなると、その象徴たるアヘッドは主力の座を降ろされ、ユニオンフラッグ・マスラオ直系の新鋭機ブレイヴの登場と、新たな主力機GN-XIVに設計の一部を統合する形で、直系の発展機と共に製造中止となる。
なお、劇場版の劇中劇「ソレスタルビーイング」内では、頭部にザクを思わせるアンテナ(角)が取り付けられているがハイザックとは「腐敗した地球連邦を象徴する機体」、「敵の技術を参考に作られている」と共通点が多い。
武装
GNバルカン
GN-X系から受け継がれ、頭部に内蔵される30mm口径のビーム機関砲。威力は低いが速射性に優れ、牽制やミサイル迎撃に用いられる。
GNビームライフル/GNサブマシンガン
GN-Xが装備する同名の武装の改良型。破壊力、射程ともにそれを凌駕している。銃身と左右のGNコンデンサーを取り外すことで、速射性の高いGNサブマシンガンとなる。不使用時は大腿部にマウントされる。
GNビームサーベル
GN-Xと共通の装備。両肩の装甲内に計2基を格納する。
劇中ではジニン大尉がエクシアリペアとの交戦時、二振りを重ねることでGNソードを叩き追ったシーンが印象的である。
GNシールド
Eカーボン製の盾の表面にGNフィールド効果を加えることで高い防御力を得ることができる。
GN-Xのシールドと異なりGNディフェンスロッドは設置されず、形状も単純化している。
GNクロー
GNバルカンと同じく、GN-Xから受け継がれた武装。
鋭利な指にGN粒子を纏わせ、敵を引っ掻く・刺突する攻撃が可能。また、GN粒子を纏わせなくとも使用可能。あくまで緊急時のための武装であり、劇中では使用されたシーンは存在しない。
GNミサイルランチャー
2発装備の小型と4発装備の大型の2種類が存在する。小型は片手に携帯し、大型は2機がかりで牽引して、艦載式の物と同サイズのミサイルを発射する。ラグランジュ2におけるCBとの決戦で使用された。
GNブーメラン
劇場版内の映画(劇中劇)「ソレスタルビーイング」で登場。
背中に装備されているブーメランで、合体して敵に投げつける。
攻撃範囲も広く、多くのカタロンのMS達を真っ二つにした。
映画内の武装なので、実際に開発されたのかは不明である。
機体バリエーション
アヘッド近接戦闘型(アヘッド・サキガケ)、(ミスター・ブシドー専用アヘッド)
近接戦闘に特化したタイプ。
日本刀型のGNビームサーベルを大小二振り装備し、これを主力武装とする。しかしその一方、頭部のGNバルカンと背部の小口径GNキャノン以外に火気を持たないピーキーな機体である。
外見が特徴的で、ミスターブシドーの乗機としてカスタムされたためか、髭っぽい意匠や鎧武者のような意匠があちこちに盛り込まれている。ちなみに、pixivの投稿においてはこの機体の投稿数がもっとも多い。
アヘッド脳量子波対応型(アヘッド・スマルトロン)
文字通り脳量子波による操縦に対応したタイプ。
サキガケほど武装面での特徴はなく、量産型の銃器の火気管制を脳量子波で行えるようにしたと言う程度のものである。ソーマ・ピーリスの乗機だったが、彼女の戦死(実際にはCBへ寝返った)後ルイス・ハレヴィのワガママが通って彼女に譲られている。とはいえ、イノベイド達を除いてアロウズで脳量子波を扱えるのはルイスだけだったため、適正的にはこの采配は仕方ないことだったのかもしれない。なお、この機体名はソーマ・ピーリスが過去に搭乗していたティエレンタオツー(鉄人桃子)の「桃」に倣い、スウェーデン語の「野苺」からつけられたもの。女の子が乗る機体なので猫耳をつけてみた、とはデザイナーの談。
また、バイザーの下に顔(四つ目)があるというデザインは、後のソーマ・ピーリスの機体とも共通する。
ノーヘッド
アヘッドの後継機となるはずだった機体。外伝ガンダム00Vに登場。
サキガケ、スマルトロンなどのカスタム機での運用データをフィードバックしており、例えばサキガケと同じ高出力GNビームサーベルや、スマルトロンと同じフレキシブルスラスターが標準装備されている。
また、構造を堅牢なものとするため頭部を省略し、代わりにセンサーを全身に配置しているという大胆な取り組みが図られている。
本来の開発コードは「ネオヘッド」だが、頭部が無いというその奇妙な外見からこの名前に改められた。アロウズが失脚し、イメージ戦略的な意味でアヘッドともども生産中止になってしまっている。
関連タグ
機動戦士ガンダム00 ガンダム00 アロウズ GN-Xlll サキガケ スマルトロン ティエレン