ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

楠桂(くすのきけい) 原作のファミリーコンボラブコメドタバタギャグ漫画

1986年から1990年まで増刊少年サンデー(週刊少年サンデーの月刊版)に連載され、その後TVドラマ化された。

異常に若く見える(現在に言うところのロリババアな)母親を持つがゆえにマザコン近親相姦願望に悩みまくった挙句に、リビドー溢れまくっちゃうDTボーイの苦闘を描いた作品。

単行本少年サンデーコミックスより全7巻で発刊された。

あらすじ

リビドー溢れるイマドキのフツーな高校生、八神裕司くん。

彼の悩みは、外見上はあまりにも若すぎる母親・八神野美の存在だった。子どもの頃から若すぎる母を「変」となじられた過去を持ってしまった事から、八神くんは小学校低学年から母親に対してド反抗期に陥っていたのである。

が、高校に入ってからは外見上では若い母親を同級生に羨ましがられ、囃し立てられ煽て上げられた挙句、なんと八神くんはマザコンに大・覚・醒してしまったのである!

だが、そんな事とはつゆ知らぬ母の野美は持ち前の天然気質をもって、息子の前で無知シチュを晒しながらR-15R-18を寸止めで回避という、八神くんにとっては天国と地獄のチャンポン状態な日々を送る羽目に。

だが、そんな八神くんの周りには、彼の母を狙う不倫願望担任教師の四日市、彼のマザコンを知ってなおソレを受け入れて一途に思いを寄せる美少女である五十里真幸、八神の父に不倫願望を持ち父に生き写しの裕司にストーキングする七瀬密子、野美ソックリでありながら八神くんを兄貴と慕う喧嘩っ早い後輩である八百井刺激、ストーリーに関係なく出現する謎の東洋人Xなど、壮絶に「濃い」メンツが集まってくることに。

母の無垢と周囲の思惑に翻弄されまくる八神くんの家庭の事情は、もはや謎の星人Xすらも知ったこっちゃなかったりもするのだった!

イメージアルバム

合計3枚作られ、作者が常連としてイラストを投稿していたファンロードが企画する食べ歩き旅行(通称・ゲゲボツアー)のイメージキャラクター「謎の東洋人X(編集者注・困ったことにこの人物は実在する)」のイメージソングが作られたあげく、原作者の楠自身が歌を歌うというまさにカオスなできあがりのアルバムとなり、後にこのメンバーでアニメ化された。

キャスト

※謎の東洋人X…本来は上記通り、ファンロードの企画する海外食べ歩き旅行(通称:ゲゲボツアー)に参加した旅行客のひとりに過ぎなかったが、ゲームの負けた罰として「謎の羽仮面」、「女ものの妖しい下着」を身につけ、「ローソク」、「鞭」をもって「ホホホ・・女王様とお呼び」というセリフとともに会場に現れたという。このすさまじい光景を見た作者は気分が悪くなって自室に戻ったとされるが、読者によってその雄姿はバラされ、またたく間にファンロードの名物キャラクターとなった(ちなみに同氏の職業は警察官だったらしい・・)。

また、2作目では当時売り出し中だったバンド「ヒルビリー・バップス」の楽曲が用いられたが、バンドはフロントマンの宮城宗典を発売以前に亡くし、最後に収められた彼の遺作「Dear Friend」は当時のドラマーによる歌唱が収録されている。

ドラマ

1994年ABC製作でドラマ化、テレビ朝日系列で放送された。

TOKIO国分太一が裕司を、夏木マリが野美を演じた。

原作の「異常に若く見える母に近親相姦願望を抱いて悶えるマザコン」という本作最大の主幹要素が当時の放送コードに引っかかったのか、その部分を除外して「子離れができない魔女な母親の秘密(魔法)を隠す事に腐心して翻弄される息子」というオリジナル要素を主幹に据えるという、いっそ清々しいレベルの原作クラッシャーぶりを発揮(そのくせ演出やマーケティングに原作の絵を多用)したために非難が殺到。

ファンにとっては「まさにメディアの奢りここに極まれり」というレベルの別物で、ネタ化して笑うか黒歴史以外の何物でもないシロモノとなり、あまりの苦情の多さに当初「原作」とされていた楠のクレジットが「原案」になってしまったほどである。

因みに主題歌は当時ソロ活動を並行させていた川添智久(LINDBERGベーシスト)が担当、TOKIOもEDテーマを手掛けていた。

関連記事