- 『ロックマンシリーズ』に登場する登場人物→本項はこちらについて説明する。
- 『テンミリオン』の登場人物→ブルース(テンミリオン)
- 『どうぶつの森』の登場キャラクター→ブルース(どうぶつの森)
- 『鉄拳』の登場人物→ブルース・アーヴィン
- 米国発祥の音楽ジャンルの一種
- 『特捜エクシードラフト』の登場キャラクター。→ドラフトブルース/村岡耕作
概要
ブルースはロックマンシリーズに登場するキャラクターである。
シリーズ毎に容姿や役割も大きく異なるが、赤を基調としたカラーデザインがなされている。
ロックマンシリーズのブルース
DRN.000
日本国外での名はProtoman(プロトマン)である。
ライト博士が初めて作った戦闘用人型ロボットの試作型で、ロックマンの兄にあたるが、ロックマンはそのことを知らない。
完成して間もなく動力炉に欠陥があることが判明したために手術をされることになる。
しかし、その目前に人格を変えられるという思い込みから、行方をくらます。
その後機能停止直前にワイリーに発見され、動力炉が太陽エネルギー(ライト博士製)から原子力エネルギーに改造される(※)。それによって戦闘において短時間しかパワーを発揮できなくなった。
孤独を愛し、自らの信念に基づいて行動する。
ロックマン達の前に姿を表す際は口笛を吹いて存在をアピールする。
ロックバスターの先行機ゆえに似た性能を持つ「ブルースバスター」と、試作型故に耐久度が低く、この弱点を補う為に楕円状の盾「ブルースシールド」を装備している。
ブルースシールドは作品によっては、ロックマンが特殊武器として使用する事もある。
設定上ではバスターに変形したままで通常の腕にはできないが、結構これは無視されて両腕とも普通の腕になっている画像(公式含む)が多い。
『パワーファイターズ』では、ライト博士と再会し「一緒に暮らそう」と言われるが、本人はそれを断った。ライト博士はブルースの動力炉を直そうと思ってたらしい。
『ロックマン3』では、ロックマンの成長を試すために戦いを挑んでくることもある。また、彼が変装したと思われるブレイクマンというロボットも登場する。(後述)
そのほかのシリーズでは要所でアドバイスをしたり、アイテムを渡したりしている。
ロックマン7では条件を満たすと再びロックマンの成長を試すべく戦いを挑んでくるが、「3」よりも攻撃パターンが増えている。ブルースストライクが初めて登場。
ロックマン9では、ワイリー撃破後にライト博士の姿を模した偽物のロボットに騙されそうになっているロックマンの前に現れ、ワイリーの罠である事を警告する為に現れる他、エンディングのワンシーンにてギャラクシーマンと共に映っている。
DLCでダウンロードする事で、ナンバリングタイトル初のプレイヤーキャラとなった。
プレイヤーとしての性能は4以降のロックマンと同じで、チャージショットとスライディングが使える。ブルースシールドはジャンプ中に構えるようになっている。
従来の設定通り防御力はロックマンより低く、敵から受けるダメージが基本的に大きい。
また、彼専用のサポートアイテム「ブルースコイル」「ブルースジェット」が初登場。ラッシュと性能は変わらないが、前者はバネ付き台座・後者はロックマン2のアイテム2号とそっくり。
ロックマン10では最初からプレイヤーキャラとして使用できる。性能は前作と同じ。
デッドライジング2の『オフ・ザ・レコード』では、彼のコスプレが隠し要素として登場する。
(※)……もしこれが本当だとしたら大破もしくはティウンティウンした場合はブルースの存在はとても危険な代物(放射性物質漏出もしくは核爆発)になる可能性も否定できない。
ブレイクマン
ロックマン3でドクロボットK-176を全て倒した後に戦える。会えるのはこの時だけで、ブルースとの関連性は一切語られていない。しかし登場の仕方や外見、その後の展開から殆どのプレイヤーはブレイクマン=ブルースと認識したと思われる。
資料集のR20・R20+5のオフィシャルコンプリートワークス、またロックマンクラシックスコレクションのミュージアムモードに収録されているブルースのラフデザインや没イラストにブレイクマンが一緒に描かれていたり、ソフト内部にブレイクマンに変化するパターンが没データとして存在することから設定上でも同一人物であることが伺える。
何故ブルースがわざわざ最後にブレイクマンに変装するのかは不明。ファンの間では「ワイリーの洗脳」「ライト(ロックマン)に正体を隠すため」など様々な考察がある上に、メディアによって解釈も違っている。
ブレイクマン時はマスクを付けている関係かモノアイに見えるが、設定上はっきりしていない。
ロックマンロックマンのブルース
前述の説明とは違い、ライト博士の手を離れたさすらいのロボットという設定である。ただし、作中でのセリフからして、詳細に差異はあれど大元のバックストーリーや経緯は、原作と比べて大きな差は無いと思われる。
ライト博士を憎んでいるような発言をし、ストーリーの冒頭のワイリーのセリフから、ワイリーと面識があると思われる。
プレイヤーとしての性能は、他のキャラよりも移動速度とジャンプ力が高めになっている。本家と同じく防御力は低め。
ノーマルショットはなく、通常弾はフルチャージバスターに相当する『ブルースストライク』が割り当てられている。画面内に一発ずつしか撃てない。
本家とは違い、立ち止まっている時にブルースシールドを構える。シールドで敵の攻撃を防げるが、一度防ぐとシールドが弾かれて落ちてしまう。床に落ちたシールドを拾えば、再び敵の攻撃を防げるようになる。
いわゆる隠しキャラ的な扱いであり、出現させる条件はチャレンジモードを全問クリアするという非常に厳しいものとなっている。また、公式サイトで専用のデータをダウンロードしても使えるようになる。
有賀版のブルース
実際の初登場はメガミックスの『戦士の休日』だが、時系列的にはギガミックスの『アステロイド・ブルース』が初登場となる。ゲームにはない人間形態が存在しており、黒のロングコートにバイザーを付けた姿になる。
原作通りに口笛を吹きながら登場するも、ロックマンの戦いに加勢しないのが殆どで、意味深な言葉を残す事が多い。戦闘力はプロトタイプとは思えないほど非常に高く、それに応じてフォルテからライバル視されるが、基本的には相手にしていない。シャドーマンとは交流しているようだが、腐れ縁の仲である。またサポートロボットのタンゴに懐かれているが、どう言った線で交流し合えたのかは不明。
設定的には原作とはほぼ変わらないが、ギガミックスの『アステロイド・ブルース』によればワイリーが修理の際に動力として『ロックマン3』に登場した小惑星αにあった地球外文明の高エネルギー『エネルギー元素』の1つを試験的に組み込んでおり、彼の持つ高い戦闘力と動力炉の異常はこのためだとされている。しかし『暗黒の月』のアースによると、スペース・ルーラーズのエネルギー源と同様のものであり、その復活によって動力炉が共鳴を起こし、具合がかなり悪化している。更に最終回の『光る明日へ』ではマースを破壊した後に生死不明となり、彼のヘルメットはスターマンに回収され、ワイリーによってライト博士に送られた。
Archie Comic Mega Manのブルース
ライト博士とワイリーによって開発されたロボットで、軍事目的に開発されたと言う設定を持つ。実験中に過負荷を起こし修理する事になるが、ワイリーが人格が変わる危険性を伝えたこと・ライト博士が自分の意見を聞こうとしなかったこと・友人に対し「彼の反抗的な人格を消したい」と呟くのを聞いたことにより絶望、失踪してしまう。数年後、自分のエネルギーに限界を感じた事から一旦研究所に戻るも、ロックとロールが誕生した事を目前に自分がすり返られたと思われ、失望に落ちる。最後にランファント遺跡で絶とうと思った所、そこで身を潜んでいたワイリーにより回収され、ブレイクマンとして復活させた。その後ロックマンの表彰式に怒りで乗り込み止めようとしたライトナンバーズを軽々と倒すが、ロールがロックマンを庇って重症を負いラ・ムーンの電磁波により彼とワイリーナンバーズ以外のロボットが機能停止してしまう。己の行動を後悔したブルースは駆けつけてきたライトに修復プログラムを渡し、復活したロックマン達と手を組んでラ・ムーンを倒しに行く。
国内版とは違い、ロックマンとロールは彼が兄だと知っているが、これは英語版で隠している設定がなくロックマンを「兄弟」「弟」と普通に呼んでいるため。更にライト博士は彼を海外名であるプロトマンではなく、国内版と同じく『ブルース』と呼んでいる。だが様々な誤解が原因で今でもライト博士を許すことが出来ず、ロボットと人間が『家族』であると言う関係性を強く否定している。そのため自身の製作者に感情を一時取り上げられながらもそれを許したオリジナルキャラクターのテンポに興味を持ち、一方的な八つ当たりをしながらも交流を深めている。
ロックマンとソニックのスペシャルコラボコミックでは、二つの世界を支配しようと企むワイリーとエッグマンを阻止するため、ロックマンとソニックと供に戦った。ナックルズとの馬も合ったため、お互いアイテム2号に乗りながらロックマンとソニックを救助しに向かった事もある。
カートゥーン版のブルース
原作とは違い、ブルースはライト博士ではなく、ワイリーがライト博士から盗んだ設計図によって開発された戦闘用ロボットとして登場している。そのためロックマンを実の兄弟ではなくライバルと言う設定になっているため、ワイリーの世界征服計画を実行するためにロックマンを破壊する事を目的とする。
デザインは少年である原作ではなく、筋肉の付いた青年姿となっていて、更に赤いパンツをはいている。特徴であるブルースシールドと口笛は取り消され、更に動力炉が不完全から完全へと変更された(もちろん海外名の意味を完全無視する意味で)。性格は原作による冷静沈着ではなく、非情で挑発的、更に不良的で破壊好みと言った、フォルテ丸被りな物となっている。更に孤独を愛し、ロックマンをサポートするヒーロータイプではなく、性格からにして典型的な悪人と言う、原作から完全に掛け離れたオリジナル設定になっている。恐らくこの設定は、スタッフが完全に『ロックマン3』以降のシリーズをクリアしていないか、或いは当時海外によくあった『日本国内版設定の理解不足』による物だと思われる。どうしてこうなった。
しかし事実上ブルースとロックマンはお互い兄弟である事には変わらない様子で、ロックマン自身はいつか彼と和解したいと思っているが、逆にロールはそれを否定している。
ロックマンエグゼのブルース
CV:松風雅也
熱斗のライバルである、伊集院炎山のナビ。バトルチップを単独で使える仕様のオフィシャルナビで犯罪者達の間でも有名、レベルも違う。
この作品では赤基調のボディは変わらないが、黄色いロングスカーフがなくなり、代わりに銀髪の長い後ろ髪となった。基本的なモチーフはロックマンシリーズのブルースだが、長い後ろ髪とソード系をメイン武器とする特徴はXシリーズのゼロ寄りとも言える。視界が効かなくなった時用の「ブラインドモード」がある。人気だが、「フミコミザン」「イアイフォーム」などのチップの絵のモデルに選ばれなかった。ブルースにすればよかったのに。有名なはずなのに。
アニメでは作品後半からコミカルなシーンも増えている。当初は炎山のことを「炎山様」と呼んでいたが、シリーズ中盤はダークチップに操られ、呼び捨てするようになった。
炎山とのクロスフュージョンを経て、過去の自分と向き合い、ブルースを元に戻すことが出来た。
ちなみに鷹岬版では、四刀流の攻撃「ブラッディカルテット」というゲームでは登場しない技やムラマサスタイルにスタイルチェンジできたりした(ゲームではブルースはスタイルチェンジできない)。
また、登場初期は原作と同じく冷徹な印象が強かったが、サイトスタイルが暴走して凶暴になったロックマンと激闘を繰り広げた末に正気に戻す事に成功し、笑顔で駆け寄ったかと思えば突然殴りかかって取っ組み合いの喧嘩に発展するなど、話が進むにつれてコミカルな面も増えてくる。
関連イラスト
ロックマンのブルース
ロックマンエグゼのブルース