あらすじ
夏の日。ざるそばの出前を注文した笹岡光太郎のもとに、自称麺類寄りの魔法少女・姫ノ宮ざるそば(かわいい)が届く。光太郎が呆然としていると、いきなりざるそば(かわいい)は麺類スポンサーの契約を解除されてしまう(かわいそう)。そして、ざるそば(かわいい)の超人類的かわいさに正気を奪われた光太郎はスポンサー探しに身を投じてしまうことになるが……。待ち受けるは謎のMIB(麺インブラック)。謎の秘密結社(ABOS)。謎の醤油ラーメン(美味い)。謎の夏の甲子園(魔物)。そして――謎の魔法少女(月見そば)。はたして人類と麺類は愛し合えるのか――? ライトノベル史に伝説を刻む(予定)究極の麺類系ラブコメディ、ここに誕生!
登場人物(CVはドラマCDのもの)
笹岡光太郎
CV:小林裕介
主人公。趣味は野球観戦。夏のある日出前そばを注文した彼の元に姫ノ宮ざるそばが現れる。
ざるそばをはじめとしたカオスな状況に初めは混乱していたがだんだんと馴染んでいく彼の姿は必見。
姫ノ宮ざるそば
CV:照井春佳
580円の出前そばとして光太郎の家にやってきた自称麺類の美少女(かわいい)。スリーサイズは87、54、81。
「ざるそば」は両親がつけたれっきとした本名である。母は出産後に死亡。
5才の時に科学者の父に改造手術をされ、身も心も「ざるそば」になった。その後、父も死亡。「身も心も」の内訳はだいたい以下の通り。
- 魔法のステッキ(割り箸)と自分の髪の毛を使って、四角いせいろに乗ったざるそばを錬成する能力がある。
- 食事時になるとちゃぶ台やテーブルの上に乗りたくなる。さらに「誰かに自分(が錬成したざるそば)を食べて欲しい」という被食願望が強くなる。
- 一定の条件がそろうと、《麺類補完戦争》(ソバルゲドン)という現象を起こしてしまう。
- ロンギヌスの槍(後述)で刺されると、普通の人間の少女に戻る。
改造手術後はCIAに追われたりエリア51で実験台にされたりした後、魔法少女協会マジカル・エイボスに加入し、麺類的な正義の魔法少女として活動中。
笹岡光太郎の家に出前に来たものの、スポンサー契約していた姫神そば庵に契約解除されてしまった。紆余曲折の末に光太郎の家に転がり込み、一緒に新しいスポンサー探しをする。
MIB
CV:浜田賢二
黒い背広にサングラスをかけた黒い長髪の男。ただしフリガナは(麺inブラック)。
魔法少女協会マジカル・エイボスの監督官の1人。
スポンサー契約を解除されてしまった姫ノ宮は、規則に従って魔法少女協会から除名処分が出されてしまった。MIBは職務に従い、ロンギヌスの槍と呼ばれる金属製のフォークのような道具を使い、除名された姫ノ宮を規則どおり普通の少女にしようとやって来る。
笹岡光太郎の申し出により、「新しいスポンサーが見つかるかどうか、三日間の猶予」を与え、光太郎にロンギヌスの槍を預ける。
月見るるな/ルナシー・ルナ
CV:下田麻美
やはりマジカル・エイボス所属の魔法少女。謎の魔法少女月見そばとして活動中。スポンサーは「本家・竹そば堂」。金髪ツインテール貧乳。
文庫巻頭カラーイラストによれば、スリーサイズは 72、54、74。なお、同イラストには備考として「狂気と真実の魔法少女」とある。ちなみにこの行は黒線で消されており、Kindle版ではイラストサイズが小さくて読み取れない。
MIBから光太郎に渡ったロンギヌスの槍を入手しようとしている。その理由は・・・?
「この世界は麺類に呪われている」と、ことあるごとに主張している。
当初、光太郎は「妄想に取り付かれた残念な美少女」と思っていたが・・・
佐藤野乃花(さとうののか)
CV:巽悠衣子
光太郎の小学生の時の幼馴染。関西弁でしゃべる。マイペースな性格。
両親が離婚後、そば屋を営む父親が引き取った。だが経営失敗した父親は夜逃げし、彼女は借金のカタに悪の秘密結社ブラック・エイボスの戦闘員になったという壮絶な人生を送っていたが、マイペースである。
光太郎から姫の宮の新たなスポンサー探しの手伝いを頼まれ、姫の宮をブラック・エイボスの入隊試験に推薦する。
姫ノ宮粉彦(ひめのみや こなひこ)
CV:飛田展男
姫ノ宮ざるそばの父親で科学者。死んだと思われていたが・・・