エレキギター
えれきぎたー
概要
エレクトリックギター、電気ギター、エレキなどとも呼ばれる。
様々な音楽のジャンルで用いられる。
エレキギターを製造している会社としては、ギブソンやフェンダーなどが有名である。
通常のギター同様に弦をはじいて演奏するが、弦の下にピックアップ(マグネティック・ピックアップ)と呼ばれる磁石にコイルを巻いた部品があり、磁界の中を磁性体であるスチール弦が振動する事により微弱な電気信号がコイルに発生し、この信号をアンプを介して増幅し、スピーカーから音を出す。
圧電体に加えられた力を電圧に変換する圧電素子(ピエゾ素子)を用い、振動を圧電効果として検出するピエゾ・ピックアップもある。
出力の大きなアンプを使用すれば、大音量で演奏できる。
ボディやネックの材質や形状、ピックアップの種類や配置、使用するアンプやエフェクターなどで、音に違いが出るため、演奏者の趣向や曲調に合わせたギターを使う事もある。
日本では1960年代に全国的な「エレキ・ブーム」が起こり、中高生や若者の間でエレキ・インスト・バンドを組むことが流行し、フジテレビで『勝ち抜きエレキ合戦』が放映された。
ブームは1965年のベンチャーズの再来日でピークを迎えた。
加熱するエレキ・ブームに大人達が反発し、「エレキギターは青少年を不良化させ非行に走らせる」「エレキを持っていたり弾いていたりする者は即停学処分とする」と禁止しようとするなど社会問題に発展し、流行は終息した。
その後、カレッジ・フォークが流行し、日本はフォークギターの時代となる。
1970年代末の第1次バンドブーム、1980年代末の第2次バンドブーム、1990年代中盤の第3次バンドブーム、2000年代初頭の第4次バンドブーム、2010年代初頭の第5次バンドブームを経て、日本の音楽に定着している。