ゲルショッカーとは
ゲルダム団とショッカーの統合によって誕生した新たな悪の組織。(結成された時に旧ショッカーの残党を粛清しているため事実上ゲルダム団が実権を握っている)
旧ショッカーの頃に比べ戦闘員も怪人も遙かにパワーアップしており、ショッカーライダーのようなインパクトのある悪役を数多く生み出した。
所属する怪人は、二体の動植物の長所を組み合わせたり、一方の短所を補い合うような組み合わせで作られた「合成改造人間」。カニの鋏・装甲を持ち、コウモリの翼で飛ぶ「ガニコウモル」や、保護色で暗躍しつつ、密かに人間の血を吸い、そのエネルギーで散った怪人を再生させる「ヒルカメレオン」などが代表的。
上述のように事実上「ショッカー」と「ゲルショッカー」は全く別の組織(経営合併どころか、ほぼ乗っ取られている)なのだが、近年の作品でブラック将軍やゲルショッカー怪人などが客演する際は、単に「ショッカー」と呼称される事も多い(インタビューなどによれば、ショッカーに比べて従来の特撮ファン層以外には知名度が低い事が理由の一つらしい)。
とはいうものの、ゲルダム団も首領はショッカー首領であり、本質的にはほぼ同じ組織である。
作中では、一般の警察官が本郷猛と怪人について会話する場面がある(第90話)。ゲルショッカー期になると、組織や怪人の存在が社会的に認知されていたことがうかがえる。
ではゲルダム団とはなんなのか?
ゲルダム団はアフリカのコンゴでショッカー首領が立ち上げた組織であり、「ゲルダム教」と呼ばれる宗教を崇拝していた宗教団体らしい。ゲルダム教は元々カルト宗教の気があり、首領がゲルダム団を結成したことで過激派の信徒は砂漠で特訓を積み、一大武装勢力となった。
本編では81話でのみ「ゲルダムショッカー」と発言するシーンもある
なお、すがやみつるの漫画では、経営直後は「ゴーストショッカー」(TV版の没設定)という名に変わり、それから「ゲルショッカー」に正式に決定したということが語られていた。単行本ではこのような設定は削除され、ゲルショッカーに統一されている。
構成員
大幹部ブラック将軍
ゲルショッカー最高幹部。元は帝政ロシアの軍人・・・ということは実年齢が100歳を超えていてもおかしくない物凄いジイサンなのだが、年齢を聞くのは失礼なので辞めておこう(一部ファンの間では「改造人間故に歳を取らないのでは」とも言われている)。
非常に勇猛果敢な性格の持ち主で、数々の作戦が仮面ライダーに破られた後に自ら怪人体・ヒルカメレオンの姿でライダーに挑み雄々しく散っていった。
仮面ライダーや再生怪人軍団もその雄志を称えている。
映画『スーパーヒーロー大戦GP』では襲名した二代目が登場している(作中では単にブラック将軍と呼ばれている)。
ゲルショッカー怪人
前身であったショッカー怪人が、動植物単体の能力を人間に移植していた改造人間だったのに対しこちらは、二体の動植物の能力を掛け合わせた改造人間でライダーを追い込んだ実力者もいる。
ゲルショッカー戦闘員
ゲルショッカーの幹部の指揮の下で悪事を働くゲルショッカーの構成員。ショッカー戦闘員よりも遙かに戦闘力が高い。コウモリを模したマスクと服を身につけており、戦闘以外にも人間の拉致や諜報などの任務もこなす。そして裏切り防止の為、ゲルパー薬という劇薬を飲まされており、3時間に一回服用しなければ消滅する。また人間に憑依する能力もある。
こちらにも、白いコウモリを模したマスクを被り、白衣を着込んだ科学班もいる。
外見が派手でわかりやすいので、『仮面ライダーSD』(コミックボンボン版)ではグランショッカーの戦闘員として登用されていた。
ディー博士
ゲルショッカー随一の頭脳を誇る科学者で、仮面ライダーの変身時の0.5秒の隙を解析し、冷却装置で1号の変身を封じた実績がある。
原作では冷却装置の開発を命じられたシーンで出番を終えた、所謂「チョイ役」であったが……?