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ゲーム内での説明は『ネコ科動物をモチーフにしたバス』
車体はマイクロバスの前方をネコ科動物の頭部に変更した外観で、額部分が運転席の窓になっている。塗装はヒョウのような塗装だが、後部は下部側面が赤、窓枠が緑という配色。
主人公たちが園内の移動に使っており、運転はミライが担当している模様。戦闘時には防衛対象となる。画面左端のデッドラインをセルリアンに突破されるとバスが破壊されてしまい、作戦失敗となる。
ゴールド(通貨)を消費して改造することも可能で、内装、ボティ、エコ、最高速度を強化することによりフレンズの各能力が上昇する。
アニメ
外見
かばんとサーバルがジャパリパークを探検する際に使用するサファリバス。ゲーム版とは異なり運転席がある前部と座席がある後部に別れたトレーラー式となっている。また前部はマイクロカーかトーイングトラクター(航空機の牽引などを行う車両)屋根に耳を付けた程度であり、ゲーム版より車らしい印象となっている。
現実の車両ではトーイングトラクターが近いようである(下記のイラストは豊田自動織機製で再現)
後部の天板はサンルーフとなっており、内部から体を出せるようになっている。また最後部は張り出し式のオープンデッキとなっている。側面には『JAPARI PARK』の文字とジャパリパークのマーク(『の』に近い形)が描かれている。
ホイールは大型車には珍しい4穴ハブで、スペアタイヤのごとく飾りの無いディスクホイールが使用されている。
塗装はゲーム版とほぼ同じ。
内装
運転席はサファリバスとしては珍しく中央部にシートがあるシングルシートタイプ。インストルメント・パネル(計器類)、ウィンカーレバーなどのスイッチ類は無く、運転席前の膨らみにハンドルが取り付けられている簡素な作りである。ペダル類は描写されていないが、サーバルが運転した際、足元にある何らかの機構を操作して減速しており、ブレーキペダルはある模様。
後部の中央には梯子があり、顔を出して周囲の景色を楽しめるようになっている。なお車体には断熱材が使われていないようで、車内の温度は外気に大きく左右される。4話ではビーバーとプレーリードッグにベンチシートを作ってもらった。
性能
動力の詳細は不明。始動には電池が必要で始動時にディーゼルエンジンらしき音もするがディーゼル特有の排気ガスが出る描写やマフラーが確認できず、アイドリング時の振動や走行音が非常に小さい。このため小型のエンジンを搭載したシリーズ方式のハイブリッドカー、付近の歩行者やフレンズへ警告を発する音響装置を搭載した電気自動車の可能性がある。
前部は4輪駆動のような描写がある。後部の駆動は不明だが雪上用のクローラーは後部にも装着されている。
電池はラッキービーストとほぼ同じ大きさ。側面に携帯電話の充電マークのような表示があり、残量らしき表示が確認できる。搭載場所はボンネットにありヒョウの顔の鼻部分に差し入れされる。
ラッキービーストは何らかの仕組みによりリンクすることでハンドルに触れずに運転しているが、座席に乗るとほぼ前は見えないにもかかわらず、岩の手前で止まるなど周囲を認識しているようである。速度や動力源の状態などを把握することは出来ないが、ミライの装着している眼鏡はセルリアンの分析機能を有する一種のウェアラブルコンピュータという設定であったため、リンクにより情報が取得できる可能性もある。なおリンク状態の運転でもハンドルは連動しており、機械的なバックアップリンクを有している可能性がある。
通信機器やナビゲーション機能などはないようで、現在位置の特定はラッキービーストのデータに依存している(ミライは通信機を所持していた)。
前部には前方を照らすライトが装備されている他、9話では雪上走行用としてタイヤを下から支えるクローラーを納めた物置が道中に設置されていた。
3話で充電して以降、ガス欠(電欠)になった描写は無く、燃費(電費)は非常に良い。
作中では常に低速で走行しているが、OPでは起伏を超えた際にジャンプするほどのスピードを出していた。着地時にも前後部が別々に動かないなど、接続部の剛性は高い。また作中で複数回衝突事故を起こしているが、へこみはおろかキズも無いなど外装の強度も高い。一方で砂や雪でスタックする、後部は大きな窓があり最後部は開放状態、エアコンも無いなどジャパリパークの多彩な環境では運用に問題が起きている。
9話時点でかばんたちが見つけた1台のみが登場している。この車体は放置される前に相当走ったのか、ブレーキ時に音鳴りがある(ブレーキパットの摩耗)。
登場
OPでは先行して登場していたが、本編では2話で登場。
じゃんぐるちほーに放置されていた後部をかばんたちが発見し、前部は川の対岸に置かれていたことも判明したが川に架かった橋は壊れており、前後を繋ぐことは出来なかった。かばんの発案によりジャガーとコツメカワウソの協力で作った飛び石状の足場を、サーバルが前部を抱えたまま連続してジャンプすることで運ぶという、知恵と力の合わせ技で完成させることに成功した。しかし電池切れで動かなかったため充電へ向かうことになり、続く3話で山岳の上にあるアルパカ・スリの喫茶店「ジャパリカフェ」の屋上に設置された太陽光発電装置で充電してもらい、やっと動かせるようになった。なおラッキービーストによる試運転時には、前方にいたサーバルを轢く事故を起こした。
以降はかばん一行の移動に使われており、これ以降エピソードの最後は「去って行くバスからかばんとサーバルがゲストのフレンズに手を振って別れる」という様式になっている。
4話では砂漠でスタックした際にラッキービーストはフリーズしたが、スナネコに砂を掘ってもらうことで脱出に成功した。これ以降「新しいちほーへ行く→バスにトラブル→ラッキービーストがフリーズ→新しいフレンズと出会う」という流れがお約束化した。
5話では運転に興味を持ったサーバルが運転席に入り、ハンドルを猫パンチで動かすという大雑把な操作を行ったが、ハンドルの動き気を取られアメリカビーバーが並べていた材木に衝突する事故を起こした。
9話では雪山に登ろうとしてスタックしフリーズしかかったが、「まかせて」の台詞と共に近くの物置へと直行。放送時点では既に「まかせて=フリーズフラグ」となっていたが、雪上用クローラーを取り付けて移動を再開した(なお寒さにより物理的にフリーズすることでフラグは回収された)。
考察
アニメ放送後から考察が得意なフレンズが作中の情報を手がかりに考えを巡らせているが、ジャパリバスに関しては言及が少ないため考察も進んでいない。
フレンズの認識については、バスを見ても驚かない、バスではなく乗っているかばんたちに話しかけるなど、そこにあって当然という態度を取っている。明確に興味を示したのはサーバル、スナネコ、アメリカビーバーのみだが、サーバルは運転をしたかっただけでスナネコはすぐに興味を失った。アメリカビーバーも「家みたい」という感想を述べるにどまった。
この他にもジャガーは、電池切れで動かなかったたバスを「死」と表現しているが起動後も会話を試みることはなく、フレンズが機械とフレンズ(生物)を区別できているのかも曖昧である。
1話では日本のバス停に類似した物体が背景に登場し、運転席上部には方向幕らしき構造物が設置されているなど、バスが規定のルートで運行され定時にバス停に到着することが予想される。またバス自体も運転席には窓が無く、後部にはオーブンデッキがあることから、パーク内では入場者に危害を加えるような存在(猛獣)がおらず、バスが止まれば乗り降りして散策出来たことも予想される。またバイパスと呼ばれる地下通路の走行レーンは右側通行でバスのサイズに合わせた幅となっていた。
ラッキービーストはリンクにより運転しているが運転席は明らかに人間を想定したサイズであり、トラブルで停車するとフリーズすることから、本来は人間が運転しラッキービーストは動物の解説を行う役割分担も予想されるが、単にラッキービーストの処理能力が低いだけの可能性もある。
謎としては車両が放置されていた理由や、一部で電気が供給されている描写があるにも関わらず、なぜバスが通行できない場所(山頂)に充電設備があるのか、などが残っている。
pixivでの扱い
そもそもアニメ開始前~開始直後には期待度が低いため作品のイラスト自体が少なかったこともあり、初投稿も4話放送後で遠方に小さく描かれていただけだった。また2話以降は必ず登場しているがストーリーに大きく関わることもなく、出会ったフレンズも大きなリアクションを見せないため、どちらかと言えば背景的な存在である。
なお作品が大きく注目されたのはアニメ放送以降であるため、投稿されているイラストはアニメ版のデザインが大多数である。
イラスト
イラストの傾向は、かばん、サーバル、ラッキービーストの一行の背景として描かれることが多い。
自動車が好きなフレンズにより、既存車両や車以外の乗り物をジャパリバス風に仕上げたイラストが投稿されている。
この他、模型が好きなフレンズも多いらしくボックスアート風のイラストも確認できる。
アニメ2話以降、人類滅亡後を暗示させる設定が散見されたことで、『生き残った人類を探し崩壊後の世界を車で旅する』というコンセプトから、某SF映画に登場する大型車を連想したフレンズや、『荒野』『世紀末』『車』というキーワードからヒャッハー!な世界観の某V8信仰映画を連想したフレンズもいる。
ごく少数だが崩壊後を暗示させる世界観に惹かれた変態技術者とおぼしきフレンズが面妖な改造を施し空に浮かべたりもしている。
実現?
寒冷地仕様の小型EVの開発に取り組む>北海道の企業グループが販売予定の『ネイクル』はキタキツネをイメージした外装であるため『一人乗りで耳付き』というジャパリバスの前部を連想させるデザインである。主に道内での観光用コミューターとして計画されているが個人向けも予定されている。塗装を変更すればジャパリバスの前部を再現可能だが、重量物を牽引できる程のパワーがあるのかは不明。