概要
「キタキツネ」(北狐)とは、食肉目イヌ科キツネ属の哺乳類で、北半球に分布するアカギツネの北海道亜種である。
本州、四国、九州に生息する ホンドギツネに比べてやや体が大きく、体長約77cm、尾長約42cmほどある。白色の差毛が少なく、全体に体色は黄色みが強くて、前後肢の全面にある黒の斑紋は大きく目立っているる。平地から高山帯まで生息は広範囲に渡っているが、主要な獲物であるエゾヤチネズミが多く狩りもしやすい草原に多く見られる。
北海道では遭遇しやすいキツネであるが、野生のキタキツネには絶対に触ってはいけない。エキノコックスと言う寄生虫を持っているからである。また、エサをねだる為に道路に飛び出してくる事もあるが、人間の食べ物をあげるのもやめよう。味を覚えたキツネが再び飛び出し事故の原因になる。
子供は生後しばらくは色が黒く見慣れていないと子犬と区別がつきにくいため、親とはぐれたりした子狐が捨て犬と間違えられて保護されたケースが近年複数回ある。そのうちの1匹が現在北きつね牧場にいるメスの個体「ルナ」で、旭山動物園にも近い境遇のオスの「なる」が保護されている。
犬かキツネかわからない場合や子狐が迷っていた場合、周辺に親がいないかどうか確認した上で動物園や傷病鳥獣保護ネットワークなどに連絡した上で対処のアドバイスに従おう。参照