概要
1972年に金の星社より刊行された絵本で、作者は高橋宏幸。
北の小島チロヌップを舞台に、きつね親子の愛情、きつねの子と優しい人間の老夫婦との交流、そして戦争する人間の身勝手な仕打ちによる悲劇を描く。
1987年にはヘラルド社の配給でアニメーション映画化された。
あらすじ
時は太平洋戦争の最中、北海の孤島チロヌップにてとある狐の夫婦に2匹の子供が産まれた。片方はぼうやぎつねと呼ばれるやんちゃな兄で、もう片方はちびこぎつねとよばれる甘えん坊の妹。狐の家族は仲良く平和に暮らしていた。ある日、ちびこは島にやってきた人間の老夫婦と出会いしばらく仲良く暮らしていたが、やがて戦争で使う狐の毛皮を求めて兵隊たちが島に上陸するようになり・・・。