私を殺さないでください。願うのは、それだけです。
プロフィール
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するキャスターのサーヴァント。 レアリティは☆5。
メインシナリオでは、1.5部「伝承地底世界アガルタ」にてとある陣営の軍師として登場する。
人物
ランプと巻物を携え、口元をフェイスベールで隠した女性のサーヴァント。
その豊満な肉体を惜しげもなく誇示するかのような衣装に目がいきがちだが、性格は極めて臆病で何よりも『死ぬこと』を恐れている。そのためか、マスターへの態度もどこかよそよそしい。
そういった性格なので、死んでしまう要因が限りなく多い『戦争』という状況には極めて不向きと本人の口からも語られている。
上記の性格および後述する真名から、何故攻撃宝具を持ってきたんだと、多くのプレイヤーから突っ込まれる。
余談
衣装の紐が体に食い込んでいるため、その見た目からユーザーにはハムと呼ばれている。霊基再臨で布地が少なくなると、その様子がより顕著になる。
初めてその姿を現したのは第1.5部「Epic of Remnant」のPV(YouTubeのTYPE-MOON MOVIE公式チャンネルで閲覧可能)。その後も第1.5部のメインビジュアルの一角を担っている。
後に2017年5月上旬に行われたマチ★アソビにて「不夜城のキャスター」と言う名前とカードイラストが公開された。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder キャスター(Fate) サーヴァント
「 ―――という、お話だったのです 」
※以下、真名および「伝承地底世界アガルタ」に関するネタバレを含みます。未クリアの人はご注意を。 |
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……そうですか。
喚ばれて、しまいましたか……ふぅ……(溜め息)。
適材適所、はご存じの筈。
戦場よりは、あなたのお部屋で──。
人物
入れ子構造の説話集である『千夜一夜物語』。
その最外枠の物語において語り手の役割を果たすのがシェヘラザードである。
ここにいる『彼女』が物語の登場人物であるのか、
それともそのモデルとなった実在の人物であるかは―――定かではない。
シャフリヤール王は処女と結婚しては一晩で殺すという事を繰り返していた。
大臣の娘であったシェヘラザードはその悪行を止めるために自ら王と結婚する。
シェヘラザードは王と一夜を共にした後、
呼び寄せていた妹ドニアザードが話をせがんでくるよう計画していた。王はシェヘラザードがドニアザードに語った話を気に入り、続きを求めるが、
夜が明けてしまった。シェヘラザードは
「明日のお話はもっと心躍りましょう」と告げる。
このため王はシェヘラザードの物語の続きを聞くために彼女を生かし続け、そして―――
真名
シェヘラザード。『千夜一夜物語』の登場人物であり、その語り手。ササーン朝ペルシアの王シャフリヤールに夜ごと幾多の物語を語り聞かせる。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | E | D | E | C | EX | EX |
元々戦う英霊ではないので魔力を除く戦闘関係のステータスは軒並みEランク。
だが、戦場ではないとはいえ、いつ殺されてもおかしくない立場にいながら持ち前の才能もあって生き延びて見せたことからその幸運と、彼女の技術が昇華された宝具は評価規格外(EX)となっている。
保有スキル
スキル
陣地作成(A++) | クラススキル。魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。このランクでは恐らく『大神殿』を超える陣地を作成可能。 |
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語り手(EX) | 物語や伝説をいかに上手に口で語れるかを示すスキル。書物に物語を書き記すような技術とはまったく別の、聞き手の気分や精神状態も加味して適切な語り口を選ぶ、即興性に特化した物語伝達能力。おそらく落語家のような英霊も持っている。ゲーム中では自身のアーツ性能を向上させ、敵単体のチャージを1減少させる効果。 |
生存の閨(A+) | 詳細不明。ゲーム中では敵全体の男性に魅了を確率で付与し、自身の防御力をアップさせる。 |
対英雄(A)) | 彼女のこのスキルは「対王」に限定されている。それゆえにAランクを得ている。彼女の場合、特に「王と名がつく存在に対する生存力」を示すものとなっており、王の機嫌、性格、能力、主義、体調などを把握し、あらゆる手練手管を用いることで、どれだけ気紛れな王相手であっても、少なくとも殺されることはないように立ち回る事が出来る。英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。ゲーム中では自身にガッツを付与し、「王」特性の敵単体の攻撃力をダウンさせる。 |
宝具
???(???)
ランク:EX
種別:対王宝具
レンジ:
最大捕捉:
由来:
それほどまでにおっしゃるのならば、仕方ありません。ほんの一部ですが……お見せしましょう。
宝具断片展開──今宵は、ここまで。……ふふ。
詳細不明。FGOでのゲーム上の効果は自身の宝具威力をアップ(1ターン)&敵全体に強力な〔王〕特攻攻撃【オーバーチャージで特攻威力アップ】
自身の内に内包される「幾千もの??を更に組み合わせて構成された数多の??」、そのうちの欠片を幾つか具現化する。
数多の??のうちいくつかの断片でしかなく、それら全てを完全展開したときに何が起こるのかは想像困難。
ゲーム中での性能
2016年の最後の登場から半年以上間を置いて追加された星5の恒常サーヴァントで、HP偏重型のキャスター。その多さは実装時点で実装済みの全サーヴァント中2位に食い込むほど高い。
反面ATKは悲しいまでに低く、今まで最下位だったジャンヌ・ダルクを抜いてワーストとなっている。また、キャスタークラスの補正で攻撃力は更に下がるので、実数値は更に低くなる。
スキルは自身の生存力に特化したものが多く、HPの多さも相まってかなりしぶとい。
また、対『王』対しての宝具特攻、攻撃力ダウンスキルをもっており、特攻、攻撃力ダウンの倍率はかなり高い。
カード構成はArts3枚+Arts宝具という典型的なキャスター型で、高ランクの陣地作成もあってArts性能は優秀。更に通常攻撃、宝具共にヒット数が多い。 そのため、モーツァルトや術ギル、カエサルなどのバフスキルを重ねれば多くののNPやクリティカルスターを獲得できる。宝具+アーツ+アーツのブレイブチェインでクリティカルが出ればそれだけで100以上のNPを貯め、次のターンに再び宝具を打つことも可能である。
運用方法としては、基本は「デバフを撒きつつAチェイン等で溜めた宝具で時々火力支援もするサブアタッカー」のようなポジションになり、キャスターの代表格である孔明やマーリンと異なり、火力面では自分はサポートを積極的にせず、逆に他のサーヴァントから支援を受けて攻撃する運用になっている。
弱点は低いATKに加えて対王と持続特化という、今までのどのサーヴァントとも異なる異質過ぎる性能。
対『王』に特化したスキルと宝具をもっているが、宝具は全体攻撃なのでヒット数が稼げる反面、王属性の敵が複数いるような場面でなければ威力を発揮できない。また、王属性を持つ敵やサーヴァントが中途半端であり、有利となるアサシンクラスで王属性があるのは2017年7月時点で4体しかいないため、今後の増加が待たれる。ちなみに、キングハサンに王属性は無い。
そして彼女のスキルは有体に言ってしまえば「ただ自分が漫然と生き延びるためだけの性能」、この一言で説明できる今までのどのサーヴァントとも異なる性能で、他には別に積極的に味方のサポートをするわけでもなく、タゲ取りをして盾として働くわけでもなく、クリティカルによる痛打を狙うわけでもない。
彼女に出来ることは程度に差はあるが他のキャスターでも割とできてしまうような内容で、この影響で一部のマスターからは☆5でありながら「※事実上のハズレサーヴァント」と酷評されている。
(※微妙に似た扱いのキアラが「キャラの関係上引けてもうれしくない☆5」なら、彼女は「性能の関係上引けても扱いに困る☆5」といった感じになる。 )
総評すると非常に扱いが難しく、別に他のキャスターを代わりに入れてもいい、むしろそっちの方が運用用途がはっきりしているため扱いやすいという状況が多く、重用するには文字通り相当量の「愛」と運用するクエストの見極めが要求される。
現に、王のキャスターや王の話をするキャスター、果ては童話そのものと組ませてネタパにしてしまった強者まで現れている。
前述の「キャラの関係上引けてもうれしくない☆5」とは、設定的な意味で相性が良いという何とも皮肉な関係にあり、ピクシブの二次創作SSでは共演作品も投稿されている。
関連人物
Grand Order
同ストーリーでのNPCサーヴァント。
シェヘラザードはイースに将来が無いと確信した時点で離反する。
同時期実装のサーヴァント。
ストーリーでは主人公に出会うまでは彼女の下に軍師として身を寄せていた。
シェヘラザードの苦手な暴君タイプの人間だが、扱いは悪くはなかったようだ。
同時期実装のサーヴァント。
イース、不夜城が陥落し、行き場が無くなったことでシェヘラザードは寝返る。
シェヘラザードの「死にたくない」という願いに呼応し手を貸した黒幕。
彼女を利用し、再びの人理破壊を成そうと企むのだが…?
所持しているとマイルームにて言及が有る。
同郷の大英雄。アーラシュ・カマンガー。
彼の物語も彼女はよく知っているようだ。
生前
シャフリヤール王
彼女が生前に仕えた王。
王は妻の不貞から極度の人間不信に陥ってしまい、処女と結婚しては一晩で殺すという事を繰り返していた。
シェヘラザードはその悪行を止めるために自ら王と結婚し、凶行を止めさせることに成功する。
最終的にはシェヘラザードは王との子を身籠り、正室に迎えられる。
その後は妻子ともども幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
---という話が一般的なのだが…?
関連タグ
Fate/GrandOrder キャスター(Fate) サーヴァント
現在読まれている『千夜一夜物語』の結末の中には、
「最終的にシェヘラザードは三人の子をもうけ、王は寛容を身につけたのであった」という形で締められているものがある。
前述の通り、これは元々の話にはなかった結末、
ここにいる『彼女』が体験したものではない可能性が高い。
なのにこれが今、まことしやかに語られているということは―――
幻想の都市を砕く虹の中、在ったものと同じく。
誰かが、願ったのだろう。
彼女以外の誰かが―――彼女自身の、救いのかたちを。