図鑑データ
「探照灯照射……。突撃します、私に続いて!」
概要、いきます!
2014/2/26のアップデートで追加された、神通の新たなる姿。
今までの気弱で控えめな雰囲気から一変、凛とした佇まいが美しい。
容姿でよろしければ、出撃いたします!
制服は那珂改二をベースに、ノースリーブ化やベルトなどのアレンジが加えられている。後頭部に有ったリボンも大型化。また、左の太ももには神通の最期の戦いとなった「コロンバンガラ島沖海戦」での代名詞である探照灯が取り付けられている。また脛から足先を覆う足甲の爪先部分は那珂と共通のダブルカーブドバウ型である。
頭部にリボンと一体化した鉢巻を追加して、二本差に帯刀した様に二基の魚雷発射管を構えた姿は武士を想像させる。
中破絵では涙目になっているものの、探照灯をこちらに向けて光らせ魚雷と主砲をしっかり構えている。
また、胸もかなり成長しているのが窺える。「油断しましたね……」
戦闘中のボイスは全て変更されており、より勇ましいものに。
また、同日のアップデートで実装された新BGM『二水戦の航跡』『次発装填、再突入!』は神通を想像させるタイトルである。さらに、その後のアップデートでボスBGMに『華の二水戦』も追加された。
まさしく、帝国海軍一の切り込み部隊・第二水雷戦隊(通称「華の二水戦」)旗艦の姿である。
なお、これらBGMのアレンジ曲が収録された公式CD『艦娘想歌』の第弐巻のジャケットには川内型が描かれているが、三姉妹の中で神通だけ改二の姿となっている。公式でも、神通は改二の姿で描かれる事が標準となりつつあるようだ。
なお、提督に対する態度は改以前と変わっておらず、控えめで淡い好意を感じさせる雰囲気のままである。
余談であるが、コミックスやライトノベルでは改二の実装以降、それまでの控えめなキャラが一転、『普段は物静かながら演習では駆逐艦達から恐れられるスパルタ教官』という設定が散見され始めている。ここまで性格の薄い濃いが変わるキャラも珍しいものである。
なお、この設定は彼女が第二水雷戦隊の旗艦を務め上げた時代、二水戦が「月月火水木金金」を地で行く地獄の訓練に日夜励んでいた事に由来していると思われる。
ただ、ゲーム内の描写とは異なる、あくまでも二次設定のひとつである点には注意。
2015年7月17日の更新で夏真っ盛りボイスが追加され、提督から浴衣で花火の観賞に誘われる様子が描かれた。そのボイスに多くの神通提督が「神通さんの浴衣姿を是非っ!!」という声が上がり、運営へ期待の眼差しが向けられた。
浴衣ver
その熱い声に応えてくれたのか否か、9月7日、神通改二に浴衣グラフィックが秋季限定で実装された!!
薄紅色の生地に白百合が咲き乱れる可憐な柄の浴衣をまとい、黒の帯を締め、赤い団扇を持って微笑んでいる。少し恥ずかしいのか、頬を染めてはにかみ気味なのが、また彼女らしい。髪は高めに結い上げており、晒したうなじがまた色っぽい。足元も素足に下駄と趣がある。
神通提督は言わずもがな、多くの提督がその楚々とした可憐さに心奪われることになった。
……が
中破時は一転、鋭い眼差しで額にリボン(正体はいつものリボン鉢巻)を巻きなおし、魚雷を下げ紐で加えながらしゃがむ二水戦隊長の姿に変貌。裾の下に身につけていたと思しき探照灯もしっかりと左のふとももにセットし、臨戦態勢に入っている。「二水戦に後退はありません!あるのは前進勝利のみ!」と思っているかは不明だが、少なくとも撤退する気ゼロである。やめてください轟沈してしまいます。
その目つきはさっきまでの“可憐なお嬢さん”とは一線を画す、必殺の意思を秘めた氷の刃のようにさえ感じる。瞳にハイライトが入っていないこともあり、眼が座っているように見えて緊張感と威圧感が増している。
この変貌ぶりに「かっこいい」「勇ましい」「さすが華の二水戦」「惚れ直しました」と多くの賛辞が飛ぶ一方、「大破して撤退する気がない」「中破以降の方が強そう」と恐れる声、「鬼教官設定のリスペクトか?」と不安に思う声もあったりする。
とにかくこの中破グラの眼光たるや尋常ではなく、表面上の性格は大人しかった無印~改、凛々しくなった通常の改二と比べても明らかに一線を画しているのが分かる。比較的雰囲気が近いのは「華の二水戦」が収録された「艦娘想歌【弐】」のジャケット絵であるが、それと比べてもなお鋭い。
この辺については提督と浴衣デートの約束をしていた事から、デートの邪魔されて激おこぷんぷん丸になったのではないかという妄想が為されている(下手するとこれくらい行ってるかもしれない)。
もしくは、「提督と祭りに出かけている最中に何者かの襲撃を受け、提督や周囲の一般人を守っているというシチュエーションなのでは」という意見もある。
忘れてはいけない。彼女が探照灯を灯して鬼百合となったのは、仲間を守るためだったのだ。
時報実装
訓練が厳しいことがゲームでも公式化され、時報では朝から昼にかけて二水戦の演習指示に力を入れているシーンが目立つほか、提督からも「鬼のような」と評されてしまう。しかしその言動を見る限りは『陽炎、抜錨します!』や一部の悪意ある二次創作で描かれているような理不尽で暴力的な鬼教官というわけでは決してなく、生真面目さ故の厳しさという印象であり、台詞からも凶暴さではなく凛々しさが強く感じられる。どちらかといえば『いつか静かな海で』のキャラに近く、ゲームにおける従来の性格と比較しても際立った改変は行われなかった。訓練を厳しくするのも部下を戦場で喪いたくないからという思いが描かれていたり、食事休憩中には雪風に優しく接するなど、部下思いな一面もしっかりと描写されている。
ちなみに時報で鬼教官っぷりが判明した前例にはヴェールヌイがおり、厳しさの印象としてはどっこいといったところ。
提督に対しては自ら進んで何度もお茶を汲んだり、三食全てをしっかりと用意する、深夜に寝落ちした提督に毛布をかけて休ませ、代わりに仕事をこなすなど甲斐甲斐しく世話を焼いている。また料理は和食が得意な様子で、朝は味噌汁で昼はおむすび、夕食では魚の煮付けをメインとした和定食を振舞ってくれる。なお昼時には訓練の視察をしていたためか提督と一緒に洋上で昼食を摂っており、時報の中で提督を執務室の外に連れ出したことが明確に描かれた数少ない艦娘となっている。
姉妹のことはそれぞれ「川内姉さん」「那珂ちゃん」と呼んでいることが判明。やはりというか、夜戦(夜更かし)が原因で寝坊する川内を起こしに行ったり、深夜にボイストレーニングを始める那珂を諌めるなど、アクが強い姉妹の保護者役も担っている様子。また二水戦の部下である雪風を「さん」付けで呼んでいることも分かった。
訓練や職務への取り組み方、提督や姉妹への態度などからほぼ一貫して生真面目という印象が感じられるが、16:00の時報では夜に備えて探照灯を磨くという少し妙なことをしている。ストレートに考えれば夜戦に対する準備ということなのだろうが、偶然か否かこの時報の実装は上記の浴衣グラフィックの再実装と同時であり、もしかしたらまた提督と花火デートに行くための準備をしているのかもしれない。
能力値……開始します!
改造Lvは60。実装当時の改二軽巡の中ではやや高めの数値だったが、現在では改造Lvのインフレや改装設計図の存在もあり、能力値の高さの割には相対的に軽めの条件で改二化できる良心的な艦娘という扱いになっている。
火力・雷装・耐久・装甲が全軽巡中トップを誇る。
特に雷装98・耐久51はこれまでの軽巡の中でも図抜けた数値で、雷装に至っては重雷装巡洋艦や島風に次ぐとんでもない数値である。
そして真に恐るべきは夜戦火力であり、なんと基本値が169というトンデモ数値。軽巡でぶっちぎりの1位であることは言うまでもなく、そればかりか全艦娘中でもなんと単独5位。本来夜戦では上位クラスの性能を持っているはずの重巡勢をも殆ど抜き去り、数値上負けているのはなんと重巡最強火力の鳥海改二ただ一人である(ただし装備数や重巡のみに反映される夜戦命中補正の存在もあるため、一概に重巡勢より夜戦戦闘力が上とは言い切れない)。かつては妙高改二、羽黒改二と同値だったが、2017/3/17のアップデートで火力が微増したことで神通が一歩前に躍り出た。その後2017/7/14にも火力と耐久が1ずつ上がっている。その上はある種特例的な性能を持つ重雷装巡洋艦娘の3人であり、いかに驚異的な数値であるかお分かりいただけるだろう。上述の防御面の高さもあり、間違いなく軽巡最強格の1人である。尚、同じく駆逐艦で規格外の夜戦火力を誇る夕立改二は基本値166と一見神通との差は僅か3であるものの、こちらは中口砲が装備できる関係で実際の連撃・砲戦カットインの火力差はもっと大きく、さらに運の最大値も神通の方が高いため魚雷カットインでも優勢となる。
これは長年第二水雷戦隊の旗艦を務めたことと、「コロンバンガラ島沖海戦」での奮戦にちなんだものだろう。ちなみにまるゆを用いた運の最大値は姉の川内と並び軽巡トップの79である。
高い夜戦火力と、その耐久力で今後の海域で活躍してくれることを期待したい。
またその他のステータスに関しても決して他の改二軽巡洋艦と比べて低いわけではない。
艦名 | 耐久 | 装甲 | 回避 | 火力 | 雷装 | 対空 | 対潜 | 索敵 | 運 | 消費(燃料/弾薬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
神通改二 | 50 | 69 | 80 | 71 | 98 | 68 | 80 | 54 | 13 | 25/35 |
川内改二 | 48 | 69 | 84 | 67 | 89 | 70 | 74 | 55 | 14 | 25/35 |
那珂改二 | 48 | 68 | 82 | 68 | 84 | 73 | 84 | 54 | 13 | 25/35 |
五十鈴改二 | 44 | 69 | 79 | 59 | 79 | 84 | 94 | 59 | 13 | 25/30 |
また、改二に改造すると新装備「探照灯」を持ってくる。これは上記の海戦で探照灯を照らし、敵艦隊の注意を引きつけたというエピソードによる。
現時点では限られた艦娘しか持ってこない極めて特殊な装備である。(他には、霧島改二、綾波改二、川内改二、山城改二、古鷹改二、加古改二、鳥海改二、暁改二、鹿島改)
パラメータは索敵+2という微々たるものだが、味方艦隊の夜戦での命中率・カットイン発動率が上昇し、敵艦隊のカットインを抑制する、という効果を発揮する。ただし同時に、探照灯を照射した艦は狙われやすくなり、被弾率も上がってしまうといったデメリットもある。
これにより夜戦マップ攻略における、戦略・戦術の幅が広がるであろう。
こんな素敵なイラスト、私、うれしいです
その侍っぽいデザインから日本刀を追加で持たせた絵もチラホラ見かけ、これがまたよく似合っている。
因みに公式の出版物でも、コミックアラカルト「舞鶴鎮守府編」7巻収録の「ヤセンニング・ビギニング」で日本刀を振るう姿が描かれている。そこはかとなく既視感を覚えるアトモスフィアで語られる川内型姉妹の活躍は一見の価値あり。