鬼の二水戦とは、『艦隊これくしょん』のキャラクター「軽巡洋艦『神通』」の通称の一つである。
概説
由来は大日本帝国海軍最精の水雷戦隊である「第二水雷戦隊」の通称「華の二水戦」から。
太平洋戦争の開戦当時、最精鋭の部隊であった二水戦だが、「華」と称えられる裏では“月月火水木金金”を地で行く苛烈な訓練を敢行し、その練度の維持と強化に邁進していた。
この超スパルタなエリート部隊の指揮艦として在籍最年長を記録するのが、他ならぬ川内型軽巡洋艦2番艦の神通であり、「二水戦といえば神通」というイメージを定着させている。
そんな神通だが、艦これでは引っ込み思案で慎ましやかな性格をしており、サービス開始当初は「これがあの神通なの!?(汗)」と史実を知るプレイヤーからは驚きと不安の声が聞こえたほどだった。
転機を迎えたのは改二実装によって「神通改二」へと改造可能になってからだった。
それまで自信なさげに俯いたグラフィックから一転し、堂々と胸を張った凛々しく美しい姿へと変化した。
セリフも元の奥ゆかしい雰囲気は残しつつも、戦闘時には一気に勇ましくなり、まさに「二水戦旗艦」としての神通の姿を想起させるものとなった。
しかし同時に、サービス開始当初から日陰でひっそりと生きてきた「鬼教官」ネタも一気に日のあたる場所までに引き挙げられることになり、徐々にだが神通のキャラクター性の解釈の一環に加わるようになってきている。
公式からの反応
神通改二の実装後も、基本的に鬼教官ネタを積極的に取り込んだことはなかった。
アンソロジーコミックや公式四コマなど、二次創作的な解釈を挟んだ公式出版物では、改二実装後から徐々に増えていったものの、ゲーム中で鬼教官ネタを拾ったケースはほとんどない。
しかし2017年7月14日の更新で、時報ボイス実装と一部ボイスの修正が実施された際、日中ひたすら訓練に打ち込み、提督から「鬼教官」と指摘されるというかたちで、遂に公式からネタを拾われることになった。
もっとも公式二次でも時報ボイスでも、麾下の駆逐艦たちを大切に思うが故という裏付けがなされており、決して旧来のスポ根ものにありがちな「理不尽さ」はない「愛に溢れた厳しさ」としている。
しかし海防艦娘から何やらとんでもない認識を受けているらしく、2018年1月17日の更新で実装された家具「こどもの節分セット」ではとってもイイ笑顔をした神通のお面と、もっとイイ笑顔をした神通の落書きが用意されていた。ちなみにどちらもいつものリボン鉢金がこいつの眼帯になっている。
提督諸氏の中でも、鬼教官ネタについては賛否が分かれており、ネタとして適度に嗜む人もいれば、彼女本来の奥ゆかしい在り方をベストと考えあまり好まない人もいる。
用法用量を守って、互いに理解していきましょう。
転じて……
Pixivでは鬼教官というよりは……
明らかにヤバイ雰囲気出てたり
節分で鬼役を引き受けてたり(※公式ネタ)
鬼(というかボスクラスの深海棲艦)と死闘を演じたり……
――といった感じに、どちらかといえばなんか恐いくらい凄みのある神通さんの投稿作品にタグ付けされる傾向にもある。
実際、軽巡では最強クラスの一人だし、あながち間違ってはいないんですがね……(汗)