概要
コロコロコミックにて連載されていた、徳田ザウルスによるミニ四駆漫画。全14巻。アニメ化もされた。
模型店のポスター&チラシのみの続編に『真ダッシュ!四駆郎』(未完)がある。
ミニ四駆漫画としては初の本格ストーリーを持ち、第一次ブームの火付け役になるとともに、人気を支えた。
ストーリーは大きく分けて『ミニ四駆選手権編』と『黒い風編』の二つからなる。
世界観・設定
この頃はミニ四駆の定義がまだ曖昧で、作中には明らかにタミヤ製でないオリジナルマシンが数多く存在している。(現実ではミニ四駆の商標はタミヤが取得しており、タミヤ製以外はミニ四駆を名乗れず、公式大会にも参加できない。)
また、それらオリジナルマシンには自動変速装置やオイル噴射駆動など、ミニ四駆ではありえないが現実には存在する技術などがふんだんに盛り込まれ、一定のリアリティを与える事に成功している。
なお、オリジナルマシンの象徴的とも言えるのが主人公らダッシュウォーリアーズの使うマシンに採用されているカーボンシャーシの独特な形状をしたバンパーである。
通称496バンパーと呼ばれるソレは、キットのものとは大きく違う形状で、その独特のデザインは当時の子供たちの憧れの的であった。
近年新規金型にて発売されたミニ四駆PROのバーニング・サンとスーパーエンペラーには496バンパーがディスプレイ用として付属しており、当時子供であった大人達の心を大いにくすぐった。
また、オフロード走行時にはまっすぐにしか走れないミニ四駆を操作するため、ホッケーのスティック状のガイドスティックを用いて一緒に走るのも特徴的だった。
このガイドスティックもまた、当時の子供達の憧れであった。
ちなみによくあるのが「子供の足でミニ四駆に追いつけるか!」というツッコミであるが、当時(1次ブーム時)のミニ四駆はあまり速くなく、余程改造をしていない限りは子供の足でも追いかける事ができた。
登場人物及び登場マシン
ダッシュ軍団(ダッシュウォーリアーズ)
- 日ノ丸四駆郎…主人公。皇帝(エンペラー)及び超皇帝(スーパーエンペラー)及び大帝(グレートエンペラー)及び自由の皇帝(リバティエンペラー)の使い手。
- 戸田弾九郎/タンクロー…太陽(バーニング・サン)及び新太陽(ネオバーニングサン)の使い手。
- 南進駆郎…流星(シューティング・スター)の使い手。
- 地味頁二/パンクロー…弾丸(キャノン・ボール)の使い手。
- 皇輪子 …紅一点。舞伎(ダンシング・ドール)の使い手。
- 皇快男児…チームの監督で、各マシンの製作者。
- ワンクロー…チームのマスコット犬。
- 源太…ワイルドミニ四駆の恐竜(ワイルドザウルス)及びコマンドザウルスの使い手。
- ムサシ…ワイルドミニ四駆の白鯨(モービーディック)の使い手。
ライバル達
- 鬼道院陣…原始皇帝(プロトエンペラー)及び原始大帝(プロトエンペラーZX)の使い手
- 鬼道院姫子…鬼道院陣の妹でクルーセイダーの使い手。
- 木尾桃太郎…ミニ四駆選手権編決勝戦の対戦チームのリーダー。ミニ四駆初のFMシャーシ、クリムゾングローリーの使い手。
- 閻魔地獄丸…影皇帝(シャドーエンペラー)の使い手。
- 聖響子…神聖皇帝(ゴッドエンペラー)の使い手。
- 風神皇帝…風神皇帝(ハリケーンエンペラー)の使い手。
- 魔道皇帝…魔道皇帝(デビルエンペラー)の使い手。
黒い風編
その他
- 日ノ丸源駆郎…四駆朗の父で、地平線(ホライゾン)及び遥かなる地平線(ホライゾン・バウンドレス)の使い手。