グレートエンペラー
ぐれーとえんぺらー
ダッシュ!四駆郎に登場するミニ四駆。ナンバーは「001」。コードネームは「大帝」。レーサーは日ノ丸四駆郎。スーパーエンペラーの特性を生かし、空力を追求したマシン。
2つの顔を持っており、フロントパーツとウイングを付けたエアロフォーメーション、その2つのパーツを外したネイキッドフォーメーションがある(後述)。他にもアルミホイールや強磁性フェライトと高伝導コイルで作られたモーターを装備。
もともとは源駆郎側に送られたもう1つの01。あまりのパワーに源駆郎も四苦八苦していた。その後、彼の手で調整が施され現在の姿となり、四駆郎の手に渡った。
それでも扱いが難しく、当初は四駆郎の言うことを聞いてくれず、仲間の犠牲まで出してしまい、四駆郎も自信を無くしていた。
しかしその後、「こいつには、こいつの走り方があるんだ」と四駆郎は悟った。
皇曰く、そもそも四駆郎のそれまでの走りはテクニックでマシンをねじ伏せていたのだが、このマシンはそれが通用せず、それをやると、有り余るパワーで却って暴走してしまう。
「マシンが走らせたいように走らせてやる」「マシンと信頼関係を結ぶ」、そのことが分かった四駆郎はようやく扱うことができた。
エンペラーの片輪走行やスーパーエンペラーのアウトインアウトも使用可能で独自の必殺走法として、大帝大蛇橋(グレートエンペラースネークブリッジ)やイルカの群れの背中をジャンプ台とした大帝八艘飛びも披露。
エアロフォーメーション
フロントノーズとウイングを装備した、基本的な状態。強大なパワーを活かすための空力ボディでダウンフォースを発生させるが、猛烈な向かい風だとダウンフォースが強くなりすぎて進めなくなってしまう。
源駆郎は同じ地獄ラリー参加者でドイツ出身のC・Tの故郷の村で骨休めしながら、C・Tを初めとした現地のミニ四レーサーたちとミニ四駆レースを繰り広げていた。
そのレースで源駆郎が使用するマシンは皇が送ってきたスーパーエンペラー2号車であるが1号車を上回るパワーゆえに扱いに苦労し、最下位のままでドイツを発つことになったが現地のレースで得たデータを基に2号車を改造し、グレートエンペラーに進化させるのだった。
C・Tと共に地獄ラリーを再開した源駆郎はC・Tの幼なじみで恋人の修道女アナスタシアが魔女裁判にかけられることを知る。アナスタシアは母親が魔女裁判で処刑された過去があり、C・T以外の村人からは嫌われ、C・Tが地獄ラリーに旅立った後は修道院に入ったのだが20歳の誕生日当日、干ばつを理由に魔女裁判にかけられることになったのだ。
源駆郎はアナスタシア救出に向かったC・Tを放っておけないことと修道院から自分を呼ぶ声が聞こえたことから、自身も修道院に向かう。
2人の車は本来の地獄ラリーコースであるかつての悪魔教教会があるトンネルの天井で落下してしまい、トンネル内の道は崩れていることから、車は使えず、源駆郎はグレートエンペラー、C・TはマンタレイJr.のライトを使い、レースをしながら、悪魔教会の上にある修道院を目指すことになった。
グレートエンペラーの導きで迷路を突破し、C・Tはアナスタシアを火あぶりから救出。源駆郎は教会内に残されていた悪魔の衣装を纏い、C・Tのマンタレイを火の玉に(C・Tに無断で)変えて、修道院も放火することで悪魔を演出。「悪魔が雨を降らせてやる」とも告げて、魔女狩り派全員を追い出すと3人はアナスタシアが以前見つけた逃亡用トンネルで燃え盛る修道院から脱出する。
逃亡用トンネル内には志半ばでリタイアした地獄ラリー参加者たちの車がいくつもあり、その中には源駆郎の父の車・くろがね号と死蝋化した源駆郎の父の姿もあり、アナスタシアは唯一の死蝋である彼のために花を備えていた。
源駆郎はグレートエンペラーがここに導いてくれたことや自分を呼ぶ声の正体は父であったことを知る。
村には雨が降り、干ばつは解決したもののC・Tはアナスタシアを守るべく、2人で村を出ることにし、地獄ラリーを終えることにした。
地獄ラリーを再開した源駆郎は皇を経由して、グレートエンペラーを四駆郎に届けるのだった。
- 全国大会にて、チーム桃太郎侍のクリムゾンシリーズとレース。中でもエースドライバー「木尾桃太郎」が駆るクリムゾングローリーと激闘を繰り広げ、勝利を手にした。
キットではゼロシャーシで発売された。現在ではスーパー2シャーシ仕様も発売されている。
作中と同じようにボディパーツの一部を外すことでエアロフォーメーション⇔ネイキッドフォーメーションの再現が可能。フロントカウルは、ゼロシャーシではフロントバンパーに開けられた穴にはめ込むが、スーパー2シャーシはバンパーにビス止めとなる。
2005年にはメモリアルボックスの第3弾としてホライゾンやスーパーエンペラーなどのキット5種の入ったセットの一つとして発売。2008年にはダッシュマシンのボディをプラスしたスペシャルセットとしても販売(2021年にITEM品番を変更して再販)。シャーシはどちらもゼロシャーシで、以下スペシャルセットの説明として、片軸モーターシャーシ版のシューティングスターのボディが同梱する。箱絵は特別仕様(「ダッシュ!四駆郎」コロコロコミック1989年9月号扉絵の絵柄)で、本商品と他に発売されたスペシャルキット3種の箱を重ねると側面が一つの絵柄となった。
徳田ザウルス氏は、本機をデザインする上で『当時行われていた【エンペラーデザインコンテストで、コロコロ読者達が送ってきてくれたデザイン】をベースにデザインしました。』と語っている。 その中でも【アジャスタブルシステム】と呼ばれる、ボディパーツの一部を取り外すことで二つの姿を取らせる事ができる機能を盛り込んでいる。