ーーーーーーはは、はははは。笑わせてくれますね。
自由意志! 人造物に訪れた自我の芽生え! 愚か愚か愚か。愚かが過ぎればこうも笑えるものですか。
プロフィール
概説
「Fate/GrandOrder」に登場するキャスターのサーヴァント。
メインシナリオでは、1.5部の亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台下総国』で登場。
下総国で暗躍する英霊剣豪七騎のうちのひとりであり、黒幕である妖術師の側近。強力な妖術の使い手で、英霊剣豪たちの秘術は殆ど彼が担っている。
人物
見た目は宮本武蔵曰く好みじゃないタイプの美形だが、性格は悪虐非道の外道。武蔵が嫌う『一方的な虐殺』『人の矜持、信念を娯楽のために踏みにじる』を平然と行なう悪党。
本人は安倍晴明を名乗るが、武蔵や村正からは「絶対違う」「どちらかというと悪党」と言われており、本人もそれを認めている。
能力
キャスタークラスに相応しい魔術・妖術を使いこなし、そのレベルはサーヴァントの中でもかなり高精度を誇る。しかし本人の性格もあり、内容はえげつないものが殆ど。
下記のスキルは英霊剣豪七番勝負で使用した物である。
保有スキル
宿業・一切嘲弄 | 通常攻撃ヒット時確率でHP回復量ダウン&(1T)NP獲得量ダウン(1T)&防御力ダウン(1T) |
---|---|
慢業重畳 | ブレイク時に使用で全員の宝具威力ダウン(5ターン) |
劫濁 | NP獲得量ダウン(3T)&防御力ダウン(3T) |
大難災禍(チャージ攻撃) | 全体に強力な攻撃&NP20%減少 |
ゲーム上での性能
ゲーム中では怨霊としての本性を現し、真名は名乗らない。
スキルは状態異常付与ばかりで、特にNP獲得減少を駆使しこちらの宝具を解放させない嫌らしい戦法を使う。HP回復ダウンの効果で長期戦でもやろうとするとジリ貧になる。
ここは宝具に頼らずとも火力の出せる武蔵ちゃんの性質を活かし、容赦なく殴り殺そう。…と思っていたが、実際は素直に弱体解除や無効化することができるサーヴァントに起源弾を装備して殴らせる方が早い。ロイヤルケルトビッチとか聖女とか凄女とか。
実際、余りにも癇に障る物言いや所業だったことから頭にきたマスターたちがガチ編成ライダー部隊をぶつけて蹂躙するという事態も多発、次が次と言う事も有りおかげで嫌らしいスキルを乱発するにもかかわらず苦戦した報告が意外と少なかったりする。
なお下記イラストの様に、英霊剣豪にされた頼光や酒呑の仇討ちをすべくゴールデンライダーをメンバーに加えた人は多いはずである。
「口は災いの元」とはよく言ったものである。
余談
「リンボ」とはカトリックの用語で「辺獄」を意味し、地獄にも天国にも行かない死者が行き着く先、とされている。また、地獄や煉獄と同一のものとして扱われることもある。
ダンテの『神曲』ではソクラテスらキリスト以前の哲学者たちがそこにいると描かれている。
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント キャスター(Fate)
以下にネタバレあり
あぁ、無念ではありますよ。しかし……
カルデアへの現出は失敗しましたが、サンプルとしてはよいデータが残せたのでは?
武蔵たちに敗れ消えた筈のキャスター・リンボは、平和になった下総を忌々しそうに見ながら、「サタン」の名で呼ぶ真の主君に向かって語り出す。
キャスター・リンボとは、巨大な存在によって導かれ、悪意を核として成された存在。もやはサーヴァントでもなければ、サーヴァントを元に作り出された英霊剣豪でもなかった。
主の意向のままに、主が導いた妖術師を支えた悪意の存在。いつかカルデアの前に立ち塞がるであろう新たな敵。現に第2部Cosmos_in_the_LostbeltのOPで札を構える姿が確認されている。
この姿。肉食の獣の如し。
この声。悪霊の王が如し。
死したはずのキャスター・リンボ。
---違う。違う違う!!
その名は安倍晴明に非ず。
彼男の真名(な)は芦屋道満!!
如何です、如何です!興味深い事例であったでしょう、サタン様!
……失礼いたしました、我が愛しき御方---■■■■■■■■■■さま
余談
武蔵に宿業を埋め込もうとした際に、「妖術師殿同様に惑っている」と発言していた事から、妖術師にも宿業を埋め込んだと疑われており、この推測が正しければ下総の事件はリンボが全ての元凶だったと言う事になる。
第2部のOPで姿が確認されたが、そもそもこの道満には疑問点がいくつも付きまとう。伝承には明らかに存在しない「神を喰らったモノ」、「黒き神を自らの太陽へと取り込んで」などといったフレーズを有している。
そもそも蘆屋道満という人物は安倍晴明のライバル、悪の陰陽師だったということが伝承における特徴であって、それ以上は見受けられないはずの人物である。
しかし、第2部は異聞帯という汎人類史から外れた歴史からの侵略という状況であるため、この道満は異聞帯の道満とも考えることができる。