筐体とは、機械や装置の本体部分(カバーも含める)のことであり、手や他の器具で触れる部分(操作部)に対する用語である。
現時点ではpixiv内でこのタグが付いたイラストの大半はアーケードゲーム筐体のイラストである。
「筺体」のタグで登録されている作品も存在する。
概要
筐体はたいてい、立方体に近い直方体またはそのような形状にすっぽり収まる形をしている。「箱型をした部分」と言い換えることもできよう。ひょろ長い部分やいびつな形をした部分を「筐体」ということはあまりない。
分かりやすい例を挙げると、
●コード式固定電話の受話器に対して、ダイヤルやボタンのある部位。電話の本体。
などがある。
ゲームセンターのゲーム機や銀行のATMは、装置の大部分がそのまま筐体である。
アーケードゲーム筐体
汎用筐体
アーケードのビデオゲームにおいて主流となった筐体。
内部基板を入れ替えて、コントロールパネルのボタン等を換装することで様々なゲームに使用できる。
だが、基板交換にはコストも手間も掛かったため、後にSNKがカートリッジ交換でゲームを差し替えられるMVS(NEOGEO)を発売している。
アップライト筐体
一昔前のアーケードゲームと言われれば真っ先に思い浮かぶであろう筐体。プレイヤーは立ってゲームをプレイする。冷蔵庫の様な直方体の形状の物が大半である。
筐体上部にはタイトルロゴなどが描かれたマーキー(看板)が取り付けられている。インストラクションカード(説明書)も筐体上部に展示されている。
ミニアップライト筐体
上述のアップライト筐体を小型化した物。当然ゲーム画面も小さくなる。筐体上部のマーキーも簡略化ないしは除去されており、代わりに説明書きのスペースを増量していることが多い。
駄菓子屋等にアーケードゲームが設置される場合は大体がこのミニアップライト筐体である。
ミディタイプ筐体
上述のタイプと違って筐体全体の背が低く、プレイヤーは座ってゲームをプレイする。
単に「汎用筐体」と言った場合はこのミディタイプ筐体のことを指す。現代においてはゲームセンターに設置されるゲームの殆どがこのタイプである。ストリートファイターIIではこの筐体を背中合わせに配置しケーブルで繋いだ「対戦台」が登場した。対戦相手と顔を合わせない形になるため見知らぬ相手とも気軽に対戦プレイを楽しむことができ、対戦格ゲーの大ブームを後押しした。
テーブル筐体
タイトーが開発した喫茶店向けの筐体。詳しくはテーブル筐体の項目を参照。
専用筐体
いわゆる「大型筐体」。セガお得意の体感ゲームでよく使われる。
前述の汎用筐体と違って基板を交換しただけでは他のゲームには使用できず、やや使い勝手に欠けるものの家庭用ゲームでは再現できないゲームを楽しむことができる。家庭用ゲーム機の高性能化によって苦戦を強いられているゲームセンターにとっては需要を確保するための重要なゲーム媒体となる。