節足動物門 軟甲綱 真軟甲亜綱 フクロエビ上目 ワラジムシ(等脚)目 ワラジムシ亜目 オカダンゴムシ科の生物。
王蟲のモデルとも言われる
特徴
大豆を半分に割ったような楕円で丸い体を持ち、危険が迫るとアルマジロのように体を丸めて全身を甲羅で包み込む。
この姿からダンゴムシと名付けられたほか、マルムシ、ボールムシなどとも呼ばれる。
昆虫のように頭部・胸部・腹部に分かれているが見た目上の区別は付け難い。
色は鈍い光沢を持つ黒に近い灰色から赤茶、白など。
黄色い点が並んでいるのは主にメス(稀に似た模様のあるオスが出ることもあるようだ)。
幼生は真っ白い体で、徐々に色が濃くなっていく。
主に落ち葉を主食としており、腐肉に群がるといった事も珍しいが、実は魚肉を非常に好む。そのため自然界の分解者としての役割が強いが、新鮮な葉も食べてしまうため害虫扱いされることもしばしばある。
隙間にもぐりこむ性質があり、庭の石の下とかによくいる。
ダンゴムシと迷路
ダンゴムシに迷路を解かせるという動画をしばしば見かける。実はこれ、迷路の方にタネがあって、左右左右左右と方向転換を繰り返せば必ず解ける迷路なのだ。実はダンゴムシには特殊な記憶能力があり、最初に左に向かせると、次に障害物にぶつかったときは必ず右に曲がる。そしてまた障害物にぶつかると今度は左に曲がる、という単純な論理で行動していたのだ。ときに迷路のようになる地表や地下においてダンゴムシ程度のキャパシティの脳でそれなりにうまく行動するための「生きるための知恵」なのだ。
このように動物の行動は一見複雑であるかのようで、実は複雑だったのは「周囲の環境」であり、動物自身の行動は以外と論理的なのだ。これに気づいたアメリカの人工知能学者ロドニー・ブルックスは単純な論理回路で迷路や散らかった部屋で効率よく行動するためのアルゴリズム「サブサンプション・アーキテクチャ」を完成させ、独立後設立したiRobot社の掃除ロボット「ルンバ」にこれを組み込む。その後「ルンバ」が世界的大ヒットになったのは言うまでもない。
ダンゴムシをモチーフとしたキャラクター
- パワーハッグ(ビーストウォーズⅡ)
- ダンゴロン(ビーロボカブタック)
- ツチノコのト稀ヅ(天装戦隊ゴセイジャー)
- グスタフ(ゾイド)/ヴァルガ(ZOIDS)
- タック&ロール(バグズ・ライフ)
- ダンゴール(冒険王ビィト)
- くるりん!ダンゴム